こんにちは、よろずゲーマーのリプ斉トンです。皆さんは「いちばん好きなゲームって何?」と聞かれたら、なんと答えるのでしょうか?

 もちろん、答えは人によって違うでしょうし、時と場合によっても異なってくるでしょう。もちろん、正解の答えなんてありません。

 しかし、私の中には“正解”があります。その正解とは、『NieR Replicant』(以下『ニーア レプリカント』)というゲームになります。

 その『ニーア レプリカント』のバージョンアップ版、『NieR Replicant ver.1.22474487139...』がいよいよ発売するとあり、これはレビューせねば! と筆(キーボード)を取らせていただきました。

 本稿は、ネタバレに配慮していますが、『ニーア レプリカント』を何も知らない状態でプレイしたいという方はご注意ください(そういう方は本稿を読まないとは思いますが)。

 記事を読み終えるころには、少しでも『ニーア レプリカント ver.1.22474487139...』がプレイしたい気持ちになってくれれば幸いです。

『ニーア レプリカント ver.1.22』プレイレビュー。「いちばん好きなゲームは?」と聞かれたら迷わず「コレ」と答える。その価値が本作にはあった
『ニーア レプリカント ver.1.22』プレイレビュー。「いちばん好きなゲームは?」と聞かれたら迷わず「コレ」と答える。その価値が本作にはあった
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リプ斉トン

 週刊ファミ通、ファミ通.comライター。好きなジャンル・シリーズは幅広く、よろずゲーマーを自負している。そのなかでもスクウェア・エニックスのRPG作品は大好物。しかし、“王道”だと思っていた『ニーア レプリカント』をプレイしたらそうではなくて……。

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『ニーア レプリカント』を超えるゲームは存在しない……たぶん

 『ニーア レプリカント』は、2010年にプレイステーション3で発売されたRPG作品。自分はそれまで、失礼ながらヨコオタロウ氏というクリエイターを存じ上げていませんでした。

 そんな自分が、なぜ本作をプレイしようと思ったのかは記憶に残っていない。“スクウェア・エニックスのRPGだから説”が濃厚だが、いまとなっては確かめようがない。

 だが自分は、当時の自分に拍手喝采を与えたい。『ニーア レプリカント』を見つけてくれてありがとうと。それほどに心の残るゲームだったのです。

 そんな『ニーア レプリカント』が、満を持してバージョンアップ版を発売すると知ったときは、かなり心躍るものがありました。それはライターとして、また『ニーア』関連の記事が書けることはもちろん、『ニーア レプリカント』をプレイするきっかけとなることに他ならなかったからです。

 さっそく『ニーア レプリカント』がなぜすばらしいタイトルなのかを紹介したいと思う。自分が得た感動を、少しでもほかの人に共有したい。少しでもほかの人に同じ感動を味わってほしい。そんな気持ちです。

『ニーア レプリカント ver.1.22』プレイレビュー。「いちばん好きなゲームは?」と聞かれたら迷わず「コレ」と答える。その価値が本作にはあった

まずはゲームを紹介しないとね

 なんかひとりで盛り上がっているけど、『ニーア レプリカント』って何? という人に向けて、ゲームの紹介をしたいと思います。

 『ニーア レプリカント』は、アクションRPGとしてはかなりヘンなタイトルです。

 ざっくりと説明すると、プレイステーション3版の『ニーア レプリカント』とともにXbox 360版の『ニーア ゲシュタルト』というゲームが、同日発売されました。

 “家族のヨナを救うために冒険する”という目的はどちらも同じなのですが、『ニーア レプリカント』は主人公が青年(少年期もあり)なのに対し、『ニーア ゲシュタルト』ではおじさんになっています。

 自分はイケメン好きだったので、プレイステーション3の『ニーア レプリカント』を選択しましたが、主人公とヨナとの関係が違うだけで、ゲーム内容やおもなストーリーは同じなので、どちらを選んでも構わないというゲームになっています。

『ニーア レプリカント ver.1.22』プレイレビュー。「いちばん好きなゲームは?」と聞かれたら迷わず「コレ」と答える。その価値が本作にはあった

 また、ゲームを進めていくと、急にシューティングゲームっぽいバトルが始まったり、テキストアドベンチャーゲームが始まったりと、ジャンルという概念がガラガラと音を立てて崩れる感覚を味わうことができます。

 ゲームは三人称視点がメインなのですが、シーンによってはサイドビューになったり、トップダウンビューになってりと、カメラアングルも自由奔放。

 これまでのゲームにはなかった不思議な感覚を味わわせてくれるゲームなんです。

『ニーア レプリカント ver.1.22』プレイレビュー。「いちばん好きなゲームは?」と聞かれたら迷わず「コレ」と答える。その価値が本作にはあった
『ニーア レプリカント ver.1.22』プレイレビュー。「いちばん好きなゲームは?」と聞かれたら迷わず「コレ」と答える。その価値が本作にはあった

 ただし、アクションRPGのゲームそのものは、かなり王道な作りになっています。主人公は武器による攻撃と、白の書という味方の力を借りた魔法のふたつの攻撃が使用可能。

 『ニーア レプリカント』では、片方を使っているあいだは片方が使えなかったのですが、『ニーア レプリカント ver.1.22474487139...』では、このふたつが連続攻撃のように出せるようになっています。

 武器で敵を攻撃しつつ、魔法弾を併用したり、魔法をチャージして連撃終了後に強力な一撃を放ったりというスタイリッシュな戦いが楽しめるように。

 『ニーア レプリカント』では、どちらか一方を使っている最中はもう片方が使えなかったため、ダメージ効率を求めると武器での攻撃しか使わなくなっていたので、これはかなりナイスなバージョンアップ要素だと言えます。

 ここは全然ヘンじゃない。

『ニーア レプリカント ver.1.22』プレイレビュー。「いちばん好きなゲームは?」と聞かれたら迷わず「コレ」と答える。その価値が本作にはあった
魔法のチャージ攻撃はかなりハデで威力も高い……のですが、『ニーア レプリカント』ではあまり使えませんでした。本作ではバリバリ活躍してくれて楽しい。

 もともとスピーディーなゲームでしたが、これらのバージョンアップにより、アクション性は『ニーア オートマタ』に近い形になりました。

 『ニーア オートマタ』で『ニーア』シリーズに入り、今回始めて『ニーア レプリカント』をプレイするという人でも古さは一切感じることなくプレイできると思います。

『ニーア レプリカント ver.1.22』プレイレビュー。「いちばん好きなゲームは?」と聞かれたら迷わず「コレ」と答える。その価値が本作にはあった

 また、本作で特徴的なのがボス戦です。本作のバトルはギミックを活用したものや、ボスにダメージを与えるとフィールドやシチュエーションが変化するものも。

 倒すまでひたすら攻撃を加え続ける単調なバトルは一切なく、かなりドラマチックなんです。

 そのドラマチック性はゲームを進めるごとに強くなり、最後には……。

 このほか、フルボイスになっているなど、プロデューサーである齊藤陽介氏が「リマスターではなくバージョンアップ」と語る理由に首がもげそうになるほど納得している次第です。

『ニーア レプリカント ver.1.22』プレイレビュー。「いちばん好きなゲームは?」と聞かれたら迷わず「コレ」と答える。その価値が本作にはあった

 『ニーア レプリカント』はフィールドとBGMの美しさも格別です。

 プレイヤーが巡るフィールドは、少しカメラアングルを操作してみると、さまざまなオブジェクトで構築された美しい自然や建造物の姿を映し出してくれます。

 そして、そこにマッチした、岡部啓一氏が作曲する美しい旋律。

 ときには冒険の足を止めて風景巡りを楽しむ。プレイヤーならやってしまう“『ニーア レプリカント』あるある“なのです。

『ニーア レプリカント ver.1.22』プレイレビュー。「いちばん好きなゲームは?」と聞かれたら迷わず「コレ」と答える。その価値が本作にはあった
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じゃあどこが最高の1本なのか?

 さて、ゲーム内容を解説したところで、さっそく“なぜ自分が『ニーア レプリカント』を最高のゲームだと語るのか”をお伝えしたいと思います。

 ……なんか自分で書いていて、すごいハードルを上げてしまった気がする。

 皆さんは、なぜゲームをプレイするのでしょうか。暇つぶしでしょうか。趣味でしょうか。趣味を越えたライフワークでしょうか。

 いずれにせよ、“楽しみたいから”ゲームをプレイしているのは、間違いないと思います。

 人間には衣食住が必須ですが、衣食住が満たされたあとは、必ず娯楽を欲する生き物です。その娯楽として、ゲームをプレイしているという方が多いのではないでしょうか。

 ゲームとはエンターテインメントであり、エンターテインメントの本質は、心を動かすことだと、私は考えています。

 人間の心は冷静な状態がメインとなっていますが、そのままでは生きてはいけない生き物なんです。喜怒哀楽の感情を適度に出さなければ、人間は高いパフォーマンスを発揮することはできません。

 そこに必要な一服の清涼剤が、エンターテインメントなんです。

 そういった観点から考えると、『ニーア レプリカント』は最高のエンターテインメントだと、私は自身を持って答えることができます。

 本作の物語を最後まで観たあと、私の心にはいろんな想いがぐちゃぐちゃに重なって揺さぶり動かされました。そして、「ああ……終わってしまった」というドデカい喪失感を、ゲームをクリアーした達成感とともに味わいました。

 ゲームをプレイして、こんなに心を動かされた経験はありませんでした。

『ニーア レプリカント ver.1.22』プレイレビュー。「いちばん好きなゲームは?」と聞かれたら迷わず「コレ」と答える。その価値が本作にはあった

 どこがそんなに琴線にビンビンに触れたのか?

 もちろん、ゲームとしてのおもしろさも十二分にあり、完全クリアー時には達成感もありましたが、それよりも勝ったのが、本作の“工夫“とストーリー展開です。

 本作はクリアー後にもゲームを楽しめるいろいろな“工夫”があるのですが、その“工夫”を体感したとき、私はとてつもない衝撃を受けました。

 この“工夫”と“ストーリー展開”は、それまでの私の『ニーア レプリカント』の世界に対する考えかたを180度逆転させるような、恐るべきものだったのです。つぎの日が仕事なのにも関わらず、一度クリアーしたゲームなのにも関わらず、お話の先が見たくて徹夜で完全クリアーまで続けてしまったほどに凄まじいものでした。つぎの日の仕事は遅刻しました。

 そして、最後に待ち構えるアレもすっごくアレです。

 本当に全部書きたいのですが、ゲームの発売日近辺でネタバレを書くなんて本当に罪深きこと。けっして●●には●●の●●●●●●を●●●●●●●なんて書くわけにはいかないんです。

 語りたい! でも語れない! 皆さんにもぜひ、これと同じ感情を抱いていただきたいところ。

 もちろん、クリアーした人どうしなら、ぜひぜひトークに花を咲かせてください。

 ストーリー的にすごい展開が待ち構えているというと、華麗な伏線回収とか、最後のどんでん返しとかそういうことを想像すると思いますが、じつは本作のすごさはそういうことではありません。

 こればっかりは本当にネタバレになるので書くことはできません。ぜひ、本作をプレイして、私と同じ感覚を味わっていただけるとうれしいなと思っています。

 あー本当にネタバレありで感想を書きたい!! でもガマン!!

■商品情報

  • タイトル:『NieR Replicant ver.1.22474487139...』
  • 対応機種:PlayStation4/Xbox One※/Steam※
  • 発売日:2021年4月22日(木)発売
  • 希望小売価格:8580円[税込]
  • ジャンル:アクションRPG
  • プレイ人数:1人
  • CERO:D(17才以上対象)
  • 開発:株式会社トイロジック

※Xbox One版:ダウンロード販売のみ。
※Steam版:ダウンロード販売のみ。2021年4月24日(土)配信予定。