2006年(平成18年)4月20日は、ゲームボーイアドバンス用『MOTHER3』が発売された日。本日で発売から15周年を迎えた。

 『MOTHER3(マザー3)』は、任天堂から発売されたRPGのシリーズ第3弾。1989年に初代作品が発売されてからすでに30年以上経過しているが、現在でも非常に人気が高く多くのファンから愛され続けているシリーズとなっている。1作目、2作目同様にコピーライター・エッセイストでマルチに活躍する糸井重里氏がゲームデザインやシナリオを手掛けていることでも有名なタイトルだ。

 本作はゲームボーイアドバンス用ソフトとして発売されたが、もともとはニンテンドウ64の周辺機器“64DD”用のタイトルとして開発されていた。2000年に諸事情でいったん開発中止となったのだが、2003年にはまさかの開発再開が発表。ようやく2006年の発売へと漕ぎ着けたため、前作『MOTHER2 ギーグの逆襲』の発売から約12年ものブランクが生じてしまっていた。しかしながら、64DDのときから発売を待ち続けたファンにとっては奇跡と言っても過言ではなく、まさにいのりが通じたといった心境だったのではないだろうか。

 64DD版の開発時は時代の流れに乗りポリゴンで表現された『MOTHER3』がファミ通誌上でも発表されていたのだが、開発再開にあたって絵柄は『MOTHER』シリーズに相応しいドット絵に変更。ポリゴン描写なりの味わいはあったものの「やっぱりドット絵がいちばん」と思ったファンは多かったんじゃないかな。

『MOTHER3』が発売から15周年。開発中止を乗り越えて奇跡の復活を遂げた人気シリーズの完結編。前2作と異なり章仕立ての群像劇で描かれた【今日は何の日?】

 前2作では世界を巡る旅が描かれたが、『MOTHER3』ではひとつの島を舞台に物語が章仕立てで展開されるシステムになっている。章ごとにメインキャラクターや舞台が変化するなど群像劇のようなスタイルになっているため、筆者はいままでとの違いにけっこう驚かされてしまった覚えがある。しかも初っ端からショッキングな展開になっていたので、一気に世界に惹き込まれて人も多かったはず。ゲームをセーブする際もパパとの電話ではなく、カエルに話しかけるようになっていたのはびっくりしてしまった。

『MOTHER3』が発売から15周年。開発中止を乗り越えて奇跡の復活を遂げた人気シリーズの完結編。前2作と異なり章仕立ての群像劇で描かれた【今日は何の日?】
『MOTHER3』が発売から15周年。開発中止を乗り越えて奇跡の復活を遂げた人気シリーズの完結編。前2作と異なり章仕立ての群像劇で描かれた【今日は何の日?】

 シリーズを通してBGMの人気が高いのも大きな特徴。本作では『大乱闘スマッシュブラザーズDX』を始めとする、さまざまなゲーム音楽を手掛けた作曲家の酒井省吾氏が担当していた。本作も負けず劣らずの名曲揃いだが、やはりCMでも流れた『愛のテーマ』が印象深い。同曲に糸井重里氏が作詞を付け、大貫妙子氏が歌った『We miss you ~愛のテーマ~』というのもあった。ゲーム中の楽曲を聴ける“サウンドプレイヤー”モードには全部で250曲もあり、ゲームの進行に合わせて楽曲名がオープンされていく仕掛けになっていた。

 また、バトルでは流れている曲のリズムに合わせてボタンを押す“サウンドバトル”システムを採用。タイミングよくボタンを押すことで、最大16回の連続攻撃が可能だった。すべての戦闘曲にサウンドバトル用のリズムが設定されていたので、モンスターを眠らせて楽曲をよく聴いたなんてプレイヤーもいたのではないだろうか。

 2015年12月17日には、Wii U用のバーチャルコンソールとしても登場。現在遊ぶならこちらか、本家のゲームボーイアドバンス版のふた通りとなっている。

『MOTHER3』(WiiU)の購入はこちら (Amazon.co.jp)
『MOTHER3』が発売から15周年。開発中止を乗り越えて奇跡の復活を遂げた人気シリーズの完結編。前2作と異なり章仕立ての群像劇で描かれた【今日は何の日?】