ポーランドのインディースタジオCovenantが、サバイバルストラテジーゲーム『Gord』を正式発表。プラットフォームはPCで、2022年に発売を予定している。
同スタジオは、RPG『ウィッチャー』シリーズなどで知られるCD PROJEKT REDの元プロデューサーであるスタン・ジャスト氏が新たに設立した小規模スタジオ。
その第1作となる本作は“アドベンチャー・ストラテジーゲーム”を名乗り、同じポーランドでジャスト氏も在籍経験のある11 bit Studiosの『Frostpunk』のような集落建設・運営要素や、探索&サバイバル要素などが融合したユニークな内容となっている。
集落運営をメインに、ストラテジー系の戦闘やサバイバルなどさまざまな要素が融合
舞台となるのは、スラヴ神話に影響を受けたファンタジー世界。プレイヤーは「荒れ地を征服せよ」との王の命に従い、木の柵に囲まれた小さな集落(Gord)を率い、敵対部族の襲撃やモンスターとの邂逅、そして森の奥に潜む謎の力による危機などを切り抜けながら強固な砦へと成長させていく。
戦闘システムは槍兵(高守備力)・斧兵(高攻撃力)・弓兵(遠距離)などのユニットが2種類の攻撃を使い分けて戦うものとなっており、公開された画像ではクモ系の巨大クリーチャーと戦うシーンも存在。ゲーム後半では魔法の要素なども入ってくるとのこと。
ダークな世界を生き抜くには村人たちのメンタルケアも重要
村人ユニットにはヒットポイントや戦闘能力以外にも、信心度や正気度(Sanity)などの概念もあり、メンタル面も長期的なサバイバルや集落運営に影響してくるようになっている。
正気度は灯りなしで旅を続ける羽目になったり、家族の死を目の当たりにすると減少し、戦闘で生き残っても正気度に大きなダメージを受けていると逃げ出してしまったりすることもあるという。
ただし正気度は短期的なもので、はちみつ酒や松明の明かりにあたることで回復可能。より長期的で深刻な“苦しみ”(Burden)に至っては、蓄積されていくのみでなくなることはなく、各村人の記録で各々が抱えている苦しみはわかるものの、心が折れるまであとどれだけ耐えられるかはわからないという(うーん、ダークだ)。
キャンペーンモード以外にカスタムモードも
ゲームモードは、ストーリーが進行していくキャンペーンモードと、プレイヤーがさまざまなプレイ条件を設定できるマップ自動生成機能つきのカスタムシナリオモードを搭載予定。前者は10時間から20時間、後者は1シナリオあたり1時間から4時間程度のボリュームになるそう。
ちなみに相当の海外インディー者にしか伝わりづらいと思うが、本作の公式な全体イメージとしては、スラヴ神話や文化からの影響は『ウィッチャー』、イベントの種類や襲撃、ユニットのマネージメントなどは『RimWorld』、ビジュアルエフェクトやUIなどは『Frostpunk』、都市運営要素や役割システムなどは『Northgard』、没入感の高い、濃く危険な雰囲気は『Don't Starve』……といった形で説明されている。
現状では日本語は対応未定だが……。
なお現状での対応言語リストに日本語は入っていないものの、公式FAQで「それ以外の言語についてはニーズがあれば」と書かれている一方、何気に公式動画に日本語字幕を用意するという話を聞いたり、どうも関係者の中での検討対象にはなっている模様。
というわけで日本からの反応があると中の人が説得しやすくなるようなので、気になる人や日本語が欲しい人はSteamのウィッシュリストに登録しておくといいんじゃないだろうか。