1998年から2005年にかけて『ヤングアニマル』誌上で連載された恋愛マンガ『藍より青し』。2002~2003年に放送されたテレビアニメ版も人気で、現在アマゾンプライムでは第1期全24話が配信されています。見る人の心に“キュンキュンの嵐”を巻き起こした本作の見どころは……?
恋愛アニメと聞くと「最後に主人公とヒロインがくっつくんだろ」と穿った見かたをしてしまう人も多いはず。確かに恋愛アニメといえば、ふたりがじょじょに惹かれ合っていく過程を見守るのが定番ですよね。
しかし本作の場合は、主人公の大学生・花菱薫(声:保志総一朗)とヒロイン・桜庭葵(声:川澄綾子)が物語の序盤からイチャイチャしまくり。第1話では葵が薫の肩に寄りかかって眠ったり、突然抱きついたり……。“じわじわ距離が近づいていく”という恋愛アニメのお約束はどこへやら、という感じです。
葵がこれほど積極的な行動をとる理由は、薫が葵の“許嫁”だったから。
葵は、18年間想い続けてきた許嫁に会いに来たと言って薫の前に現れたのですが、その許嫁こそ薫本人だったのです。ところが、「(ふたりで)薫の実家へ戻って私たちいっしょになるんです」と宣言した葵を、薫なぜか冷たくあしらいます。なぜ。こんなにかわいい子に言い寄られて。なぜ拒否る……。
じつはその理由は、彼が花菱家の跡継ぎとなるため、“帝王教育”の名のもとに、かつて虐待のような仕打ちを受けてたという過去があったからでした。
絶対に帰りたくないでござる
家の事情によって心の傷を抱えた薫と、そんな薫を一途に想い続ける葵。そんなふたりの恋路を阻む障害も登場します。第3話では、葵の世話役・神楽崎雅が彼女を連れ戻そうと薫の家へ上がりこむことに。
雅は大財閥である花菱の家を出た薫について「何の力もない凡庸な人間など、葵様と釣り合うはずがありません」と言い放ち、葵を薫から引き離そうと説得。そこで葵は薫に対し、「戻ってもらえませんか…… 花菱の家に」、「花菱に戻りさえすれば私たちはいっしょになれるんです」と懇願するのですが――。
薫の返事は「ダメだ…… 俺 花菱には戻れない」というもの。どうしても花菱家に戻ることができない薫は、悩んだ末に葵との別れを選んだのです。
しかし、葵はそれでも諦めず。
けっきょく彼女は、自分も桜庭の家を出るという決断をし、薫の家で同棲生活をスタートさせました。
多くのラブコメ作品とは少し異なり、“許嫁”という設定のおかげで序盤からイチャイチャしまくりのアニメ『藍より青し』。しかしそれだけでなく、ふたりがお互いに“かけがえのない存在”になっていく過程にも胸を打たれるはず。
果たしてふたりの愛は本当に実るのか? 気になる方はぜひアマゾンプライムでチェックしてみてくださいね。
※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。