2016年から約4年間『週刊少年ジャンプ』で連載されていた、白井カイウ先生(原作)と出水ぽすか先生(作画)による『約束のネバーランド』。2019年にテレビアニメ放送が始まり、現在アマゾンプライムで第1シーズン・全12話が配信されています。多くのアニメファンを魅了した本作の見どころを、じっくりご紹介していきましょう。
第1話から衝撃の展開の続く本作。なるべく気をつけましたが、本作を紹介するにあたって避けられないネタバレがありますので未見の方はご注意を!
『約束のネバーランド』(アマゾンプライムビデオ)舞台となるのは、親のいない子どもたちが住む“グレイス=フィールドハウス”。第1話では11歳のエマやノーマン、レイを中心にハウスでのびやかに過ごす様子が描かれていきます。一見すると明るい異国ファンタジーもののように思えますが、終盤にトーンが一転。ハウスを巣立ったはずのコニーが死亡しているのを、エマとノーマンが発見してしまったのです。
第1話で明らかになるのは、ハウスの子どもたちが“鬼の食料”として育てられているという残酷な事実。エマたちに明るい笑顔を見せていた“ママ”のイザベラも、鬼に協力する側の人間だったことが判明します。
“食用児”というショッキングなテーマを扱いつつ、自由を手にするため立ち上がる子どもたちの奮闘ぶりが本作の大きな魅力。中でも主人公のエマが見せる大人顔負けの行動力は、鬱々とした展開が続く中でも視聴者に爽快感を与えるほどではないでしょうか。
たとえば真実を知った後の第2話で、エマはイザベラから元気がないと問われてしまいます。物陰から見ていたノーマンは気が気でないものの、エマはサっと笑顔に切り替えて「なんでもないよ!」、「ハウスもママも大好き!」と名演技を披露。それどころか、「コニー……いまごろどうしてるかなあ」とイザベラをあざむくような言動まで見せました。
また、第10話ではノーマンが“出荷”されるという展開となり、エマだけでなく、ひと足先にハウスの実態を知っていたレイもショックを隠しきれません。大事な家族がいなくなるという事実はもちろん、ハウスからの脱出を企てていたエマたちに、理性的で頭のキレるノーマンはいなくてはならない存在。もはやハウスからの脱走は不可能という空気がにじみますが、じつはノーマンの出荷後も着々と脱走の手筈を整えていたエマ。第11話で脱走計画が明らかになる直前に見せたエマの不敵な笑みに、きっとゾクリとさせられますよ。
ちなみに現在テレビでは本作の第2シーズンが放送されていて、アマゾンプライムでも最新話が随時配信中。エマやレイたちにどのような試練が待ち受けているのか、大人をも出し抜くエマたちの活躍を第1シーズンと合わせてチェックしてみては?
※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。