VAIOは、世界初の立体成型フルカーボンボディを実現したモバイルPCのグローバルフラッグシップモデル“VAIO Z”を発表した。

 カーボンボディを採用することで、従来の製品性能を打ち破るスピード、スタミナ、強靭さを持ちながら1kgを切る軽量(最軽量958g)を切る製品に仕上がっている。

 市場想定価格は、モデルにより各約30~40万円程度となっている。

以下、リリースを引用

世界初(※)、立体成型フルカーボンボディを実現したモバイルPCのグローバルフラッグシップモデル「VAIO Z」を発表

1kgを切る軽量ボディで並外れたスピード、スタミナ、強靭さを実現

 VAIO株式会社(本社:長野県安曇野市 代表取締役社長:山本 知弘 以下 VAIO)は、立体成型フルカーボンボディの量産化に世界で初めて成功したことで、モバイルPCを通じた体験を一新する「VAIO Z」を、グローバルフラッグシップモデルとして北米・中国・アジア・日本にて同時発表いたします。

VAIO、ノートPCに立体成型フルカーボンボディを採用。グローバルフラッグシップモデル“VAIO Z”を発表。想定価格30~40万円程度
14.0 型ワイド
「VAIO Z」
「VAIO Z | SIGNATURE EDITION」
(プレミアムエディション)

※ノートPC筐体を構成する全ての面で、立体成型を行ったカーボン連続繊維素材を使用することにおいて。2021年1月6日時点 ステラアソシエ調べ。

カーボンファイバー素材の機能を追求し、不可能と思われた性能と軽さの両立を実現

 現在の軽量モバイル PC の主要素材であるマグネシウム合金・アルミニウム合金を用いた筐体の軽量薄型化は技術的な限界点を迎えており、新たな素材が求められています。

 VAIOは2003年に世界で初めて連続繊維によるカーボンファイバーをモバイルPCに活用して以来、一貫してこの素材の活用をリードしてきましたが、その量産加工の難しさから、これまでは平面部を中心とした部分的な採用にとどまっていました。

 今回VAIOは、世界で初めてこのカーボンファイバーを立体成型してPCのボディ全面で使用することに挑戦し、VAIOの長年のノウハウと国内の協力企業各社の技術の結集によりこれを実現。これにより並外れたスピード、スタミナ、強靭さを持ちながら、1kgを切る軽量ボディを実現するモバイルPC「VAIO Z」を生み出しました。

設立7年の「挑戦」が結実したPCで世界中のお客様の唯一無二の「挑戦」をサポート

 VAIOは2020年11月ブランドミッション「挑戦に火をともそう。 デザインと技術で、世界中のイノベーションを加速する」を発表しましたが、このブランドミッションには、VAIO 自らが挑戦を続けていくことを通じ、お客様をはじめとするステークホルダーのみなさまの挑戦に火をともせる存在、ひいては、世界中のイノベーションの加速に寄与できる存在でありたいという思いが込められています。

 VAIO設立7年の挑戦が結実した VAIO Zにおいても、日本、そして世界のお客様の相棒となり、その唯一無二の挑戦を加速させていくことを目指しています。

<製品の特長>

世界初(※1)、立体成型フルカーボンボディ

 優れた素材物性を持つカーボンファイバーですが、その特性を最大限に生かすにはレーシングカーのサバイバルセルのように、立体成型してボディ全面を覆うことが理想です。これを実現したのが「立体成型フルカーボンボディ」です。

 このボディのメリットは、直接的には剛性と軽量の両立にありますが、そのアドバンテージをさまざまなバリューにつなげることで、従来の性能バランスを打ち破る、並外れたスピード、スタミナ、強靭さを持ちながら、1kgを切る軽量(最軽量958g(※2))のモバイルPC「VAIO Z」が誕生しました。

VAIO、ノートPCに立体成型フルカーボンボディを採用。グローバルフラッグシップモデル“VAIO Z”を発表。想定価格30~40万円程度
VAIO、ノートPCに立体成型フルカーボンボディを採用。グローバルフラッグシップモデル“VAIO Z”を発表。想定価格30~40万円程度

※1.ノート PC 筐体を構成する全ての面で、立体成型を行ったカーボン連続繊維素材を使用することにおいて。
2021年1月6日時点 ステラアソシエ調べ。
※2.最軽量構成時

並外れたスピード

軽量モバイルで唯一(※1)の高速プロセッサー搭載

 フルカーボンボディのアドバンテージを活かしながら、大容量の放熱システムを実装することで、1kgを切るモバイルノートPC の中で唯一(※)、デスクトップ級の高性能プロセッサーを搭載。

 第11世代インテル Core プロセッサー H35シリーズが生産性を飛躍的に加速させます。

VAIO、ノートPCに立体成型フルカーボンボディを採用。グローバルフラッグシップモデル“VAIO Z”を発表。想定価格30~40万円程度

※インテル H シリーズプロセッサー採用ノートPCで世界最軽量。
最軽量構成時、本体質量約958g 。2021年1月6日時点 ステラアソシエ調べ。

超高速ストレージ

 データを保存するストレージには、PCIeGen.4 接続の「第四世代 ハイスピードSSD」を採用。6GB/s越え(※)の高速ストレージ搭載は、ファイルコピーやアプリケーション起動など、日常的な作業をより快適にします。

VAIO、ノートPCに立体成型フルカーボンボディを採用。グローバルフラッグシップモデル“VAIO Z”を発表。想定価格30~40万円程度

※CrystalDiskMark7.0.0 によるシーケンシャルリードのベンチマークスコア。メモリー容量は全て256GB
VAIO 調べ。試作機における測定結果です。ご使用の環境やスペック構成により、結果が異なる場合があります。

次世代モバイルインターネット「5G」

 第5世代移動通信システム「5G」はこれまでの「4G LTE」と比べて、圧倒的に“高速・大容量”で“低遅延”。ストレスなくインターネットを利用できます。

VAIO、ノートPCに立体成型フルカーボンボディを採用。グローバルフラッグシップモデル“VAIO Z”を発表。想定価格30~40万円程度

並外れたスタミナ

VAIO史上最長、連続約 34 時間駆動(※)

 高容量で薄型軽量な新開発・専用設計バッテリーによって、最大約34時間(※1)というスタミナ駆動を実現し、VAIO史上最長の最大18時間(※2)の連続動画再生を実現しています。

※1.JEITA 測定法 2.0の場合。最大駆動時間は本体仕様により異なり、駆動時間は使用状況および設定等により変動します。
VAIO調べ
※2.JEITA 測定法 2.0同等条件で動画サイズ1920×1080ピクセル、映像ビットレート10Mbps、フレームレート29.97fps の動画を全画面で再生した場合の連続駆動時間。VAIO 調べ。

並外れた強靭さ

あらゆる利用シーンを想定した品質試験

 アメリカ国防総省制定MIL規格(MIL-STD-810H)(※)に準拠した品質試験もクリアし、そのタフさを証明しています。

最高127cmの落下試験

 天面・裏面の計2面の落下試験について、アメリカ国防総省制定 MIL 規格(※)(MIL-STD810H Logistic Transit Drop Test)を超える、落下高さ127cmの衝撃から本体を守る堅牢ボディを実現しました。

※MIL 規格(MIL-STD-810H)に基づいて、一部当社が設定した試験条件に従い試験し、基本機能に動作欠損無き事を確認しています。信頼性データの収集のため実施しているものであり、落下、衝撃、振動または使用環境の変化などによる無破損、無故障を保証するものではありません。

<その他製品に関する新たな取り組みの一例>

自分の一部のような使い心地の良さ

新設計キーボード・タッチパッド

 耳障りなノイズの低減、心地よい打鍵感、手首にかかる負担をなくす傾斜。ユーザーがより快適にタイピングできるキーボードを新設計しました。

 キーピッチはフルピッチ(約19mm)を確保。キーストロークも約1.2mmから約1.5mmに深くし(※)、心地よい打鍵感を実現しました。カチャカチャと耳障りな中高域ノイズも抑えています。

 タッチパッドも面積を従来モデル(※)と比べて約190%大型化しています。

VAIO、ノートPCに立体成型フルカーボンボディを採用。グローバルフラッグシップモデル“VAIO Z”を発表。想定価格30~40万円程度

※VAIO SX14との比較。

4K HDR対応した14.0型大型ディスプレイ

 標準的なモバイルPCより大型の14.0型液晶を搭載。同時に立体成型カーボンによる強靭な天板を活かし、狭額縁でコンパクトかつ軽量なボディを実現しています、4K解像度(3840×2160 ドット)ディスプレイを選択可能。映画フィルムの色域を再現するデジタルシネマ規格と、肉眼で見る光景と同等の陰影を再現する「HDR(ハイダイナミックレンジ)(※)」に対応しました。鮮明で美しくリアルな画面表示が可能です。

※*HDR対応コンテンツのみ。本液晶パネルのバックライトは、HDR機能が有効な状態の時、低消費電力とコントラストの向上を図るため、画面の基調色に応じて自動で画面全体の輝度を調整します。

テレワークを円滑にする高性能カメラ・マイク・スピーカー

 約207万画素の高性能フロントカメラでユーザーの顔を高精細・高画質に撮影。内部を伝う音の遮断率を高めた新設計マイクで録音品質も向上させています。

 また、本体前面に大口径ステレオスピーカーを配置。VAIOが独自に最適化を施したDolby Audioによって、Web会議の音声を聞き取りやすくしました。

片手で開閉可能&180度開くディスプレイ

 パームレストに手を添えることなく、片手でディスプレイを開閉できます。

 ディスプレイは最大180度まで開けるフルオープン構造。専用のショートカット(Fn+2)で表示を回転させられます(タッチパッドの操作も画面に合わせて反転します)。

VAIO、ノートPCに立体成型フルカーボンボディを採用。グローバルフラッグシップモデル“VAIO Z”を発表。想定価格30~40万円程度
VAIO、ノートPCに立体成型フルカーボンボディを採用。グローバルフラッグシップモデル“VAIO Z”を発表。想定価格30~40万円程度

強固なセキュリティーを簡単に実現する VAIO User Sensing

 新搭載された人感センサーに、従来モデルから搭載する指紋・顔のふたつの生体認証を組み合わせることで、ユーザーを煩わせることなく強固なセキュリティーを実現します。

  • 着席オートログオン:PCの前に座るだけで、復帰・ログオンし使用可能な状態へ。
  • 離席オートロック:PCの前から離れると、PC を自動でロック状態に。
  • 在席ノーロック:PCの前に居るときは、一定時間操作がなくても、スリープやスクリーンセーバーへの移行をストップ。
  • ワンアクションログオン: 電源ボタン一体型指紋センサーを搭載。電源ボタンを押すと同時に指紋認証が行われ、パスワードを入力することなくログオンできます。

長く使える安心と信頼

VAIO PCを安心して使い続けられる新サービス「VAIO オーナーサイト」

 本製品の発売を機に、登録したすべてのVAIO PCユーザー(個人のみ)の方がご利用いただけるサイト「VAIO オーナーサイト」をオープンしました。下記のような機能を通じて、お客様にあわせた情報・サービスを提供いたします。

  • 製品登録(※)
  • 保証情報確認
  • オンラインハードウェア診断
  • 所有モデルのサポート/アップデート情報
  • 問い合わせ/修理申し込み。

※VAIO株式会社が発売した個人向けPCを登録可能です。

VAIO、ノートPCに立体成型フルカーボンボディを採用。グローバルフラッグシップモデル“VAIO Z”を発表。想定価格30~40万円程度

VAIO Z専用のサポート窓口を設置

 VAIO Zを通してお客様の唯一無二の挑戦の支えとなるために、ユーザーサポートにおいても、定められたメニューにとらわれない柔軟な対応(※)をする専用のサポート窓口を設置します。VAIOオーナーサイトを通じて利用できます。

※対応内容により費用が発生する場合があります。

PC の紛失・盗難対策に「TRUST DELETE for VAIO (個人向け)」の提供開始

 万が一、PC を紛失してしまった際に、手元のスマートフォンなどから現在位置の確認やリモートロック、データ消去命令などを行えるソリューション「TRUST DELETE forVAIO (個人向け)」の提供を新たに(※)開始しました。

※これまでは法人向けのみに提供。

カーボンファイバーリサイクルへの取り組み

 VAIOはカーボンファイバーが次世代のモバイルノートの主要筐体材料になると見込み、そのリサイクル技術に対して取り組みを始めています。

 炭素繊維素材の再生技術は一部で確立されているものの、その材料特性から付加価値が得られにくく、再生材の活用が進んでいないのが実状です。

 この炭素繊維を主原料とする材料を付加価値高く再生する為に、その分野において固有技術を持つ株式会社ミライ化成と協業し、技術開発を進めています。

プレミアムエディションの同時発売

 フラッグシップモデルのもたらしたイノベーションを“象徴”するプレミアムエディションとして「VAIO Z | SIGNATURE EDITION」を発売します。

 通常モデルに加えて、下記のような特長があります。

最大 5.00GHz(※)駆動で突き抜けたパフォーマンスを発揮

 高速な第11世代インテル Core プロセッサー H プロセッサーラインの中から特別に選りすぐられた、最大5.00GHz(※)駆動のスペシャルエディション「Core i7-11375H」を搭載。

 突き抜けたパフォーマンスを誇るVAIO Zの、その限界を越えるパフォーマンスを発揮します。

※最大周波数はインテル ターボ・ブースト・マックス・テクノロジー3.0利用時。

カーボンファイバーそのままの美しさ、シグネチャーブラックを選択可能

 通常の「ブラック」に加えて、「シグネチャーブラック」は、VAIO Z最大の特長である立体成型フルカーボンボディの魅力を見た目でも感じられるよう、カーボン繊維の目をあえて表出させています。

 個体それぞれに異なる、カーボンならではのテクスチャーをお楽しみいただけます。

VAIO、ノートPCに立体成型フルカーボンボディを採用。グローバルフラッグシップモデル“VAIO Z”を発表。想定価格30~40万円程度

さらに進化した“光る”隠し刻印キーボードを選択可能

 既存のVAIO PCでも人気の高い、黒色キートップに黒文字で刻印を施した「隠し刻印キーボード」が選択可能です。本製品の隠し刻印は刻印を光らせることができ、薄暗い会議室や飛行機の座席などでも迷わずタイピングできます。

VAIO、ノートPCに立体成型フルカーボンボディを採用。グローバルフラッグシップモデル“VAIO Z”を発表。想定価格30~40万円程度

使い勝手の広がるアクセサリー類(周辺機器)の販売

 下記の周辺機器・アクセサリーを単体でも発売します。
 
 尚、VAIO Z 購入時にもAC アダプターは必須で付属、その他は選択して同時購入が可能です。

業界最小クラス、USB PowerDelivery対応ACアダプター

 VAIO Zの求めるハイパワーの供給と小型軽量化(重量・体積とも約 30%減(※))を両立させた USB PowerDelivery対応ACアダプターを新開発しました。

VAIO、ノートPCに立体成型フルカーボンボディを採用。グローバルフラッグシップモデル“VAIO Z”を発表。想定価格30~40万円程度

※VAIO SX14標準搭載の10.5V純正ACアダプター『VJ8AC10V9』との比較。

トリプル4Kディスプレイも実現、Type-C 4K マルチモニタードッキングステーション

 Type-C 4K マルチモニタードッキングステーションを接続することで、最大2台の4Kディスプレイを接続可能。本体の4Kディスプレイと合わせることでトリプル4Kディスプレイ環境を構築できます。

VAIO、ノートPCに立体成型フルカーボンボディを採用。グローバルフラッグシップモデル“VAIO Z”を発表。想定価格30~40万円程度

テレワーク時のセキュリティーを強化する、専用のぞき見防止フィルター

 ベゼルにはめ込んで装着する専用のぞき見防止フィルターを用意。シールなどで固定する必要がないので、見た目がすっきりし、不要な時はすぐに取り外せます。

VAIO、ノートPCに立体成型フルカーボンボディを採用。グローバルフラッグシップモデル“VAIO Z”を発表。想定価格30~40万円程度

<新生活応援キャッシュバックキャンペーンについて>

 下記のとおり新生活を迎えるお客様を応援するキャンペーンを実施いたします。詳細はキャンペーンサイトをご覧ください。

  • 対象機種:
    VAIO Z(VJZ141 シリーズ)、VAIO SX12(VJS122 シリーズ/VJS123 シリーズ)
    VAIO SX14(VJS142 シリーズ/VJS143 シリーズ)、VAIO S15(VJS154 シリーズ)
  • ご購入・ご注文期間:
    2021年2月18日~2021年5月25日
  • ご応募期間:
    2021年2月18日~2021年6月30日
  • 対象店舗:
    VAIO ストア、ソニーストア、全国の家電量販店等VAIO製品取扱店

<先行展示予定(VAIO個人向けカスタマイズモデル)>