2020年末からWebやSNSを横断して展開してきた“不可逆かつインタラクティブな謎解きミステリー作品『Project:;COLD』。ついに、2021年2月7日にすべての謎が解明され、物語が完結することととなる。
神奈川県平塚市を舞台として、女子高生バンド“みやまん”こと都まんじゅうのメンバーに降りかかった“血の人形の呪い“による連続自殺事件。
本作のプレイヤーである“融解班”と呼ばれる謎解きへの参加者は、つぎつぎと命を落としていく彼女たちを救うべく、Web上で活発に意見を交換しながら、謎解きや考察を重ねてきた。
その果てに、ついに融解班は、100年後の未来に存在するという探偵にして本作の真の主人公“イオリ・ハートフィールド”とともに、事件の“真相”へとたどり着いた。その結果がYouTube上に動画として開示されるのが、2021年2月7日、20時――。
今回、そんな物語が結末を迎える直前となるタイミングで、なんと公式サイトでもその名を伏せられていた正体不明の『Project:;COLD』総監督に、メールインタビューでコンタクトをとることに成功した。いったい融解班たちの考察・活動をどのように眺めてきたのか。すべてが明かされるときが迫る興奮の中、謎に挑んでここまでたどり着いた“融解班”ことプレイヤーへの、仕掛け人からのメッセージをお伝えする。
『Project:;COLD』融解
謎の総監督からのメッセージ
Q1.始動から結末まで融解班の謎解き・考察を眺めてきて、率直にどのような感想を持たれましたか？
A1.“みんなで考察する場をつくる”というのがプロジェクトの目標の一つだったので、そこが達成されたのは、まずは喜ぶべきことだと思っています。
ただ、その破壊力の高さは完全に読み違えていました。
一番最初のモールス信号がなかなか気づかれなかったこともあって、極端に難しいものは避けるべきと一時は認識したんですが、その後で凄腕の融解班が集うようになってからは、あらゆる謎が一瞬で解かれていく様子を唖然としながら見ていました。集合知の怖さ、理解していたつもりだったんですが、全然十分じゃなかったですね。
Q2.「想定していた謎解き時間をはるかに上回って解明されてしまった」といった公式ツイートもありましたが、実際に企画を展開してきた中で、とくに驚いたことは？
A2.どれも驚かされたんですが、中でも一番と言えば、4分割されたQRコードがすべて揃うとURLが導き出される、という謎ですね。2つ目のコードが出た時点でスーパーコンピューターによる解析がされてURLを解き明かされてしまった、というのがありました。
これは完全に想定外……というか、そんなことできてしまうものなんですね。まったく知識が及ばない領域のことで、これはなんともコメントのしようがなくて、逆にちょっと笑えてきました。
Q3.2月7日20時、イオリ氏が最後の動画をYouTubeにアップするとの予告が出されています。ここが本当の最後になるのでしょうか。
A3.今回のケース（case.613）という意味なら、物語はここで一度終幕となります。
ただ、Project:;COLDという単位であれば、今回のケースをスタートとして今後の展開を築いていきたいと思っています。
現時点で約束できることは何もないのですが、今回のケースを最後まで見届けてくれた方が、続きの展開を期待して待って（できれば声を上げて）くれるのであれば、何かしらのかたちで物語の続きを描けるだろうと思っています。
Q4.彼女たちを救いたい、という気持ちで謎解きに挑み、いままさに解明のときを待っている融解班たちに、最後にメッセージをお願いします。
A4.まったく先行きの予測できなかった奇妙なプロジェクトですが、こうやって多くの融解班の皆さんと共にこの日を迎えられていることを安心しつつ、心から嬉しく思っています。
ここまで来れたのは、皆さんが注目してくださったからに他なりません。
あまりにも前例がなさ過ぎて、所々粗削りだったと反省する部分も多いですが、今回完走できたことで数えきれない多くの知見を得ました。また次の機会を得られた時には、パワーアップしたかたちで新しい姿をお見せできると思います。
まずは最終回を見届けた上で、今後の展開にも期待を寄せて、できれば期待の声を上げていただければ幸いです。ありがとうございました。
2021年2月7日、日曜日。20時からYouTubeで公開される、最後の動画の名は、“融解”――。
みやまんのメンバーを救うべく叡智を結集し、ここまで謎を解き明かすべく歩みを進めてきた“融解班”全員の到達点にふさわしいタイトルが冠されたこの動画で、ユニークかつエキサイティングな一度限りの不可逆な謎解きの物語の幕は下ろされることになる。だからこそ、もしできるものならこの謎が融けて解ける瞬間は、その目でリアルタイムに見届けてみてほしい。
ちなみに、本作の関連情報をさかのぼって一覧するには、下記Twitterアカウントを参照するのがオススメ。
融解班による本作への考察や雑談、謎解き、ファンアート、そして応援などが、#みやまん考察、#みやまん雑談、#みやまん謎解き、#みやまんあーと、#みやまんおー、といったハッシュタグを検索すれば閲覧できるので、こちらもチェック。
