1992年から放送されたテレビアニメ『美少女戦士セーラームーン』。最近では劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』も公開され、女の子たちのハートを鷲掴みにしていますよね。しかし、単なる少女向けアニメと侮るなかれ。本作は、大人の心にもグサグサ刺さる“大人向けアニメ”としても楽しめるのです。
主人公は、中学2年生・月野うさぎ。ドジで泣き虫な彼女ですが、黒猫ルナとの出会いをきっかけにセーラー戦士・セーラームーンに変身します。
“ダーク・キングダムの妖魔を倒す”“月のプリンセスを探す”という使命を与えられたうさぎは、セーラームーンとして慣れない戦いに挑むことに。4人の仲間である、
- 水野亜美(セーラーマーキュリー)
- 火野レイ(セーラーマーズ)
- 木野まこと(セーラージュピター)
- 愛野美奈子(セーラーヴィーナス)
と共に、少しずつ成長していくうさぎの姿からは目が離せません。
とはいえ、彼女はやはり“ドジで泣き虫”な女の子。たとえば第1話には学校のテストで赤点を取ってしまい、家を締め出されてしまうというシーンまであります。セーラー戦士として活躍し始めてからも“ヘタレっぷり”は相変わらず。例を挙げると、セーラー戦士抹殺のために送り込まれたD.D.ガールズが仕掛けたわかりやすい罠にも引っかかってしまうほど……。
そんな彼女が圧倒的な成長を見せたのが、最終回直前の第45話。かつてない危機に陥ったセーラームーンは、「あたしはひとりじゃない!」と自分に言い聞かせながらひとりでダーク・キングダムに向かって走っていきました。これまでの彼女だったら、泣きわめいて助けを求めていたはず。彼女の切実な表情と相まって、この場面はシリーズ屈指の名シーンと言えるでしょう。
ちなみにこの第45話は、じつはファンのあいだでは“伝説のトラウマ回”としても名高いエピソード。サブタイトルは『セーラー戦士死す! 悲壮なる最終戦』で、なんとセーラー戦士たちが続々と死んでしまうという衝撃的な展開を迎えます。アニメ放送をリアルタイムで見ていたファンからは「ショックすぎて数日学校休んだ記憶あるわ(笑)」、「あのエピソードは永遠のトラウマ」といった声が。視聴者に相当なダメージを与えたようですね。
最終回直前にトンデモ展開を繰り広げた本作。現在アマゾンプライムでは続編の『美少女戦士セーラームーンR』から『美少女戦士セーラームーン セーラースターズ』、さらに『美少女戦士セーラームーンCrystal』も配信中です。
命を落としたセーラー戦士たちの運命やいかに? 彼女たちのラストを見届けてくれないと……「月にかわっておしおきよ!」。
※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。