2021年2月6日(土)10時30分頃から、スクウェア・エニックスの人気MMORPG『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)の“新情報発表会”が開催される。放送は、YouTube Live、ニコニコ生放送、Twitchで配信。日本語、英語で配信が行われる。
当初は“新情報発表会”は完全招待制の観客ありで、“第7回 14時間生放送”も放送予定だったが、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言の発出を受けて、“新情報発表会”は無観客に、“第7回 14時間生放送”は実施延期となった。なお、“第62回FFXIVプロデューサーレターLIVE”は、そのまま2021年2月6日(土)15時00分頃から開催される。
ファミ通.comでは、“ファイナルファンタジーXIV 新情報発表会”の模様を随時リポートしていくので、お楽しみに。
[2021年2月6日21時05分追記]
吉田直樹プロデューサー兼ディレクターへのメディア合同インタビューの記事を掲載しました。
[2021年5月15日12時30分追記]
『暁月のフィナーレ』の発売日や新ジョブ“リーパー”の記事を掲載しました。
“FFXIV 新情報発表会”視聴方法/配信サイト
“ファイナルファンタジーXIV 新情報発表会”は、2021年2月6日(土)10時30分頃から下記のYouTube Liveに加え、ニコニコ生放送、Twitchで配信される。
FINAL FANTASY XIV Announcement Showcase
『暁月の終焉(フィナーレ)』2021年発売
新情報発表会の冒頭から新トレーラーが公開。2021年秋に新拡張パッケージ『暁月の終焉』(ぎょうげつのフィナーレ)を発売することが明かされた。
トレーラーは、世界の終末が感じられる内容となっており、主人公を含む“暁の血盟”のメンバーがそれに立ち向かう様子を確認できる。アシエン(?)の衣装を纏った光の戦士の姿や、新ジョブを使っているアルフィノの姿も映し出されている。最後には最新パッケージの名前『暁月のフィナーレ』(英名:ENDWALKER)が公開。
その後、プロデューサー/ディレクターの吉田直樹氏が登壇。『暁月のフィナーレ』を解説。公開されたアートワークが、『FFXIV』初期のパッケージと構図が似ており、主役のジョブはナイトになるようだ。
FINAL FANTASY XIV: ENDWALKER Teaser Trailer
ふたつのジョブが追加
『暁月のフィナーレ』ではふたつのジョブが追加。ロールはヒーラーがひとつ、近接物理DPS(メレー)がひとつ実装されると吉田氏から明かされた。なお、ユーザーから要望が多く、配信視聴者のコメントにもあったという“力士”は実装されないとのこと。
ヒーラーの新ジョブとして、魔力を込めた武器を利用して戦う“賢者”が戦闘映像とともに発表された。映像では、味方にバリアを張ったり、『FF14』オリジナルの武器“賢具”で攻撃したりするシーンを確認できる。クラスはなく、70レベルのジョブからスタートするとのこと。ほかのジョブが70レベルに到達しており、『暁月のフィナーレ』拡張権利があれば“リムサ・ロミンサ”にて、すぐにプレイできる。
なお、“賢者”は既存の“学者”と似たようなバリアヒールを多く持つバリアヒーラーになるとのこと。6.0以降はヒーラーはピュアヒーラー、バリアヒーラーに分かれる。ピュアヒールとバリアヒールができる“占星術師”はピュアヒーラーに近い形でアップデートされていくようだ。レイドファインダーでのマッチングなども、ヒーラーはふたつに分かれてマッチングする。
- 複数のジョブを追加
- 追加されるジョブのロールは、“ヒーラー”と“DPS(メレー)”
- 賢者はバリアヒーラー
- 6.0からは、ピュアヒーラー、バリアヒーラーに分かれる
- これまで、ピュアヒーラー、バリアヒーラー両方使えるジョブだった占星術師がピュアヒーラーに分類
- 今後、レイドファインダーでも、ピュアヒーラー・バリアヒーラーは分けてマッチングされる
『暁月のフィナーレ』でメインストーリーは完結
『暁月のフィナーレ』では、長く続いてきたメインストーリー“ハイデリン・ゾディアーク編”がついに完結。パッチ6.0で物語は完結し、パッチ6.1以降は新たな物語が描かれていくとのこと。
プレイヤーはいまだに残る多くの謎を解決するために、惑星を離れて月に行くという。月で生きていけるのかなどの疑問が生じるところかもしれないが、細かく作りこまれていくとのこと。
- 吉田直樹氏いわく、“ハイデリン・ゾディアーク編”が6.0で完結を迎える
- 『FF14』が終わるわけではない
- 『漆黒のヴィランズ』は5.3で完結したが、『暁月の終焉(フィナーレ)』は6.0で完結
- 6.1からは“ハイデリン・ゾディアーク編”とは異なる、新たなストーリー
『暁月のフィナーレ』のキャラクター
新ジョブ“賢者”の衣装をまとったアルフィノ、念願の新衣装をまとった“アリゼー”が登場する。アリゼーは引き続き“赤魔導士”で戦うとのこと。
アサヒの身体を乗っ取った“アシエン・ファダニエル”も登場。アシエン・ファダニエルは多くの謎を持っているが、ラスボスにはならないようだ。主人公・光の戦士と戦うことに執着をするゼノスの姿も。
- アルフィノが着ているのは、賢者のジョブ装備“アルフィノバージョン”
- アリゼーはついに新しいコスチュームに着替える
- アシエン・ファダニエルはラスボスではない。じつは大きな秘密がある
- ゼノスの想いは、光の戦士と再戦したいということだけ
バージョン6.0ダイジェスト
バージョン6.0とともにアップデートされる要素をダイジェストで紹介。まず、レベルキャップがレベル80からレベル90に開放される。
- レベルキャップ開放。レベル80→レベル90に
広大な新フィールド
新たなフィールドも登場するとのことで、『漆黒のヴィランズ』で“ユールモア”に該当する場所“ラザハン”が公開された。“クリスタリウム”に該当するメインフィールドは今後発表される。ラザハンの中にはサベネア島があり、踊り子の発祥の地で、亜熱帯のような土地となっている。
- 新たなプレイヤー小タウン“ラザハン”
- 小タウン“ラザハン”は、『漆黒のヴィランズ』でいう“ユールモア”に該当
- クリスタリウムに該当する大タウンは今後発表
- サベネア島は踊り子の発祥の地
- サベネア島がフィールドとして登場し、その中にラザハンが登場する
- 亜熱帯のような地
さらにもうひとつの都市“ガレマルド”も公開。ガレマール帝国の主要都市だったはずだが、かなりボロボロになっている様子だ。
- ガレマール帝国ガレマルドがフィールドで登場
- どんな国かと思いきや、ボロボロになっている
- どういう経緯でこうなったのか、ここに訪れる経緯も含め謎が多い
新たな獣人が登場
新たな獣人“マタンガ”も登場。じつはすでに“アジムステップ”のモブとして登場しており、一部ユーザーは遭遇したことがあるという。見た目は、顔が象で胴体は人間のようになっている。
- 新獣人“マタンガ(アルカソーダラ族)”が登場
新たな脅威『FF10』からアニマが登場
アニマは『FFX』に敵として登場し、その後、プレイヤーが使う召喚獣に。『FF14』では敵になるようだ。
- 新たな敵として、アニマ(『FFX』)が登場
多数の新ダンジョン
6.0では多数のダンジョンが登場するとのことだが、その中で一部ダンジョンのキーアートが公開された。
新たな高難易度レイドが追加
高難度コンテンツ“万魔殿パンデモニウム”も発表。アシエン・ラフブレアらしき姿が映しだされており、特徴的な仮面が半分なくなっている。
- タイトルは“万魔殿パンデモニウム”
- “アシエン・ラフブレア”らしき姿が映し出されており、特徴的な顔の紋章(仮面)が半分なくなっている
- アシエンに絡んだストーリーが展開されるかもしれない
新たなアライアンスレイド
新たなアライアンスレイドも発表。デジタルファンフェスで詳細が公開されるが、コラボではなく『FF14』オリジナルストーリーが展開されていき、昔からある謎が明らかになっていくという。
- 大型コラボなどはなく、『FF14』オリジナルストーリーが展開されていく。昔からある謎が明らかになっていくという
新たな少人数PvP
既存の“ザ・フィースト”とは違い、ロールなどの概念が削除され、よりカジュアルに楽しめるコンテンツになるという。リワードなどもまったく新しいものが用意されていくとのことで、新規も参入しやすいと思われる。
- 既存のコンテンツ“ザ・フィースト”とは違い、ロールなどの概念が削除され、よりカジュアルに楽しめるコンテンツになる
- リワードなどもまったく新しいものが用意されていくので、新規も入りやすくなるだろうとのこと
新たなサイドクエスト
『漆黒のヴィランズ』でのロールクエストは、タンク、ヒーラー、近接DPS、遠隔DPSの4つに分かれて展開されていたが、6.0ではタンク、ヒーラー、近接DPS、遠隔物理DPS、遠隔魔法DPSの5つになるという。新装備や新クラフトも多数登場するとのこと。
- ロールクエストは、6.0ではタンク、ヒーラー、近接DPS、遠隔物理DPS、遠隔魔法DPSの5つになるという
多数の新装備、新クラフト
フェイスシステムアップデート
またフェイスシステムもアップデートが行われ、“エスティニアン”が竜騎士で登場。ストーリーでは、ひとりで行動することが多かったので、どのような経緯でともに戦うのか注目だ。
- エスティニアンが竜騎士として参加
ゴールドソーサーに新コンテンツ追加
プレイヤーが操作するキャラクターを使って楽しめる新コンテンツが、ゴールドソーサーに登場予定。視聴者のコメントでは、『FFX』に登場した“ブリッツボール”を挙げる人が多かったが、吉田氏は「ブリッツボール?」とコメントを拾って反応を見せていた。
- ドマ式麻雀くらい大きいものになるとのこと
- 視聴者コメントでは「ブリッツボール」の声が多かった
新コンテンツ“無人島開拓”が登場
無人島を開拓する新コンテンツが登場。ギャザラー、クラフターをプレイしていなくてもプレイできるとのことだが、もちろんギャザラー・クラフターをプレイしていると特典もある。動物の飼育をしたり、特産物で貿易をしたり、ミニオンを放し飼いにしたりとスローライフを楽しめるという。6.xを通してアップデートされていく予定。なお、開発陣では“DASH島”と呼ばれているとか。
- 『FF14』でスローライフが楽しめる
- ギャザラー、クラフターをプレイしていなくても楽しめる
- たとえば、動物の飼育、島を開拓して取れたもので貿易を楽しんだり、ミニオンを放し飼いにしたり
- 開発のあいだでは“DASH島”と呼ばれていた
ハウジングエリアに“イシュガルド”が追加
イシュガルド復興により、イシュガルドにハウジングエリアが実装される。6.0では実装されないとのことなので、本編を存分に楽しんでから購入を考えよう。
バトルシステムのメンテナンス
いつもどおり、新アクションの追加などに加え、大きな変更が加わることも発表された。
計算式のデノミネーション
大きな変更点のひとつは、計算式のデノミネーションが行われるというもの。まず前提として、『FF14』ではレベルキャップが解放されるごとに最大ダメージが上がっている。大きなダメ―ジが出るのは気持ちいいが、一方で、数字が大きくなりすぎてわかりづらくなるほか、さまざまな問題が発生することから、実行することになったようだ。
その問題として紹介された事例としては、数字が大きすぎると計算式でオーバーフローしてしまう、ヘイト計算が難しくなってしまうといったもの。なお、パッチ5.5で登場するとあるボスのHPは4億4千万になるそう。与えるダメージなどの数値は小さくなるが、プレイヤーが弱くなるわけではないので、ご安心を。
- バトル計算式のデノミネーションが実施
- 数値などは小さくなるが、プレイヤーが弱くなるわけではない
帯防具の削除
大きな変更点のふたつ目として、帯装備が削除される。見た目の変化もなく、ユーザーから削除してほしいという要望もあり、今回で削除されることになった。指輪はおしゃれで利用している人も多いため削除はされない。6.0以降は帯防具は装備できなくなり、装備中の帯装備は遺失物管理が預かるとのこと。吉田氏いわく、6.0配信前にマテリアなどを外しておくといいとのこと。
- 6.0以降で帯防具は装備不可に
- 帯防具で使用していたアイテム枠35枠のうち、主道具・武器枠に15枠、指輪枠に15枠が追加される
- 残りの5枠は今後のためにリザーブとなる
- 帯防具につけていたマテリアは、アップデート前に外すといい、と吉田氏
新システム“データセンタートラベル”が開発中
キャラクター選択画面からほかのデータセンターに遊びにいけるようになる新システムを開発中。ほかのデータセンターにいったときにクロスワードリンクシェルが使えなくなるなどの制限は、サーバーテレポよりも多くなるとのこと。
- キャラクターセレクト画面から、ほかのデータセンターに遊びに行く新システムを開発中
- ほかのデータセンターに行くと、FC機能やクロスワードリンクシェルの会話ができないなどの制限はワールド間テレポより多くなる
- これによりいままでいっしょに遊べなかった、ほかのデータセンターのフレンドとコンテンツが楽しめるようになる。
- 「経済どうなるの」という声があるが、ワールド間テレポでも実害がなかったように、今回も大丈夫なようにシミュレートをする、と吉田氏
PS5版『FF14』発表
発表会の途中ながら、スクウェア・エニックスの松田社長が登壇。松田社長の口から、つぎつぎとサプライズ情報が発表される。最初に飛び出したのは、PS5版のオープンベータが2021年4月13日より開始されるとのこと。しかも、さらりと「パッチ5.5の公開日も同じ日になる」と発言し、吉田氏が苦笑する場面も。
PS5版では、4K出力に完全対応、超高速ロードによる体験向上、フレームレートの大幅向上が特徴になる。映像でも公開されたが、テレポ時などのロードがかなり短くなったり、戦闘がよりスムーズに行えたりと、かなり快適にプレイできるようだ。用途に分けて、4Kでグラフィックス至上主義で遊びたい人用の設定と、解像度は2Kでもフレームレートを重視して安定性を求める人用の設定などに、リアルタイムで切り替えられるようにするとのこと。
なお、気になる料金面では、PS4版でプレイしている人は、PS5で無料でアップグレードできるという。
- PS5版『FF14』のオープンβテストが、4月13日に開始決定
- つぎのパッチも同日に行われる
- 4K完全対応
- フレームレートも向上
- ロード時間が超高速に
- 画質かフレームレートかを選べるようになる
- パッチを充てるごとにPS5ならではの特性を入れたアップデートもしていく予定
- PS4版を遊んでいる人は、PS5版パッケージを購入せずにアップデートが可能
5月15、16日にデジタルファンフェスティバル開催
2021年5月15日、16日に全世界でライブ配信されるファンフェスも開催決定。音楽のステージも実施されるという。すべて無料で配信されるが、アーカイブが残らない可能性もあるので、「リアルタイムで視聴することをおすすめします」とコメント。
- 5月15、16日にデジタルファンフェスティバルを開催
- 音楽のステージも2日間
- 可能であればリアルに人に集まってもらうことも考えている
- ストリーミングは音楽ライブも含め、全コンテンツ視聴無料
- アーカイブが一部残らない可能性もあるため、ぜひストリーミング視聴をとのこと
ファンフェス記念アイテムも販売される。8人乗りマウント“ルナホエール”、ミニオン“エッジ”、“ローザ”、“リディア”が登場。
- デジタルファンフェスティバル 2021 販売アイテムが発表
- 8人乗りのマウント、ルナホエール
- FFシリーズのロゴやイラストを描いている天野喜孝氏の絵をモチーフにしたデザイン(『FFIV』のサントラなどに描かれた飛空艇と思われる)
- ミニオン:エッジ、ローザ、リディアが追加
- 『暁月の終焉(フィナーレ)』に月が登場することから、『FFIV』のキャラをモチーフにしたアイテムに
“第62回FFXIVプロデューサーレターLIVE”視聴方法/配信サイト
“第62回FFXIVプロデューサーレターLIVE”は、2021年2月6日(土)15時00分頃から下記のYouTube Liveに加え、ニコニコ生放送、Twitchで配信される。