現在、アマゾンプライムビデオで配信中のアニメ『月刊少女野崎くん』。原作は『俺様ティーチャー』などのヒット作を持つマンガ家・椿いづみ先生で、アニメ『ダンベル何キロ持てる？』や『池袋ウエストゲートパーク』などで知られる“動画工房”がアニメーション制作を務めています。
タイトルにある“野崎くん”とは、無骨な男子高校生・野崎梅太郎のこと。彼に恋した女子高生・佐倉千代が告白するところから物語は始まるのですが、ただのラブコメと思ったら大間違い！ 本作の魅力をご紹介します。
『月刊少女野崎くん』（アマゾンプライムビデオ）先述の通り、物語は千代の告白シーンからスタート。「ずっ、ずっとファンでした……っ！」と切り出し、「付き合ってください」と言おうとしたそのとき、野崎から渡されたのは“夢野咲子”のサイン色紙でした。
じつは野崎は、夢野咲子というペンネームで活躍する人気の少女マンガ家。さらに言葉の取り違えから彼の家に誘われた千代は、あれよあれよのうちにマンガのアシスタントをさせられることに。果たして千代の恋の行方は……というのがおおまかなあらすじです。
第1話こそ千代たちがメインに描かれていますが、それも最初だけ。2話以降にはひと癖もふた癖もあるキャラクターがつぎつぎ登場し、もはや千代の恋のゆくえはどうでもよくなります（※筆者の個人的見解）。
第2話では、野崎のマンガを手伝うアシスタントのひとり・御子柴実琴（通称みこりん）が登場。一見、オラついたイケメンなのかと思いきや、ヒロインの千代よりもヒロイン属性が高いかわいさをあわせ持つから驚きです。ちなみに野崎が描くマンガのヒロインも御子柴がモデルなのですが、当の本人はまったく気づいていません。
いっぽう“尊さ”でいえば、堀政行と鹿島遊コンビもかなり尊さの極み。ふたりの関係性は演劇部に所属する先輩と後輩で、第3話『バイオレンスVSプリンス』にて初登場します。
ここで言うプリンスとは、端正な顔立ち＆キザなふるまいから「学園の王子様」と呼ばれているイケメン“女子”・鹿島。そんな鹿島を容赦なく蹴り飛ばし、厳しく指導しているのが堀です。一見ただのバイオレンスな先輩（？）に見えるものの、鹿島のことになると突如“親バカ”になることも。加えて鹿島の顔を気に入っており、第3話のラストでは御子柴を眺めながら「うん。うちの鹿島の方がイケメンだよな」と呟いていました。
なんだかんだで相思相愛の“堀鹿”のほかにも、魅力的なキャラが数多く集う本作。一度観たら最後、“野崎くんワールド”の虜になってしまうかも？
※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。
