いまから14年前の2007年1月18日、アトラスからニンテンドーDS用3DダンジョンRPGとして『世界樹の迷宮』が発売された。

 本作最大の特徴は、やはりニンテンドーDSのタッチパネルを活かしたダンジョンの“マッピング”機能だろう。当時はもちろん、すでにオートマッピングが当たり前に存在する時代。むしろ親切さをウリにするソフトが数多く発売される中、まるで時代に逆行するかの如き機能をセールスポイントにして登場した『世界樹の迷宮』は、ゲームファンに少なくない衝撃を与えたと言っても過言ではない。その結果「方眼紙を片手にマップを手描きしていたあのころを思い出す」と、マップ作りにハマる時代遡行したユーザーが続出してしまったのがおもしろい。

『世界樹の迷宮』シリーズ第1作が発売。時代に逆行するような手描きマップが新鮮だった【今日は何の日?】

 筆者は当時、週刊ファミ通誌上で本作のクロスレビューを担当しており、「親切設計が流行りのご時世に、わざわざマップを描かせるところが非常にユニークかつ新鮮」などと書いていることからも、かなり衝撃を受けていたのが見て取れる。

『世界樹の迷宮』シリーズ第1作が発売。時代に逆行するような手描きマップが新鮮だった【今日は何の日?】
『世界樹の迷宮』シリーズ第1作が発売。時代に逆行するような手描きマップが新鮮だった【今日は何の日?】

 以降、『世界樹の迷宮』は非常に人気を博してシリーズ化。2013年6月27日には、本作を再構成したフルリメイク版ニンテンドー3DSソフト『新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女』が発売された。

 なお、ナンバリングタイトルの最新作である『世界樹の迷宮X』は2018年8月2日に発売。ニンテンドー3DSでのシリーズは最後になるものの、さらなる展開に向けて動き始めていることが発表されている。