50年以上の歴史を誇り、エドウィン、ビッグジョンと並ぶ日本3大ジーンズブランドに数えられるボブソン。日本ジーンズの源流とも言われている。

 そんなボブソンが“ゲーマーのためのジーンズ”を開発した。

 同ブランドを運営するボブソンピーチフォートは2021年1月8日に『BOBSONゲーミングジーンズ』を発表。同日よりクラウドファンディングサービス“CAMPFIRE”で先行販売を開始したのである。支援の期限は2021年2月28日。

『BOBSONゲーミングジーンズ』プロジェクトページ
ボブソンがゲーミングジーンズの先行販売をスタート。50年以上の歴史を誇る日本ジーンズの源流ブランドが“座ること”を本気で考えた
定価は1万2000円。人数限定の割引購入権や撥水加工などのオプションも用意されている。
ボブソンがゲーミングジーンズの先行販売をスタート。50年以上の歴史を誇る日本ジーンズの源流ブランドが“座ること”を本気で考えた
ボブソンがゲーミングジーンズの先行販売をスタート。50年以上の歴史を誇る日本ジーンズの源流ブランドが“座ること”を本気で考えた

 ゲーミングジーンズとは、ゲームを遊ぶときに適したジーンズである。それはどういうことか。

 『BOBSONゲーミングジーンズ』最大の特徴は“座ること”へのこだわりにある。ファッションアイテムとして定着しているジーンズではあるが、もともとは作業着だ。だから、ゲームや在宅ワークでデスクに向かうときの履き心地に着目したのだろう。理にかなっている。

 たとえば、パッと見は外側に広がったシルエット。膝を曲げたときの伸びを考慮して裁断・縫製されているため、長時間にわたって座っていても血流が圧迫されない。それに、人間の脚は直線ではないので、多少カーブしているとフィット感がちょうどいいのである。

ボブソンがゲーミングジーンズの先行販売をスタート。50年以上の歴史を誇る日本ジーンズの源流ブランドが“座ること”を本気で考えた

 また、おしりのバックポケットをなくしているのもポイントだ。バックポケットに財布や小物を入れる人も多いと思うが、そのまま座ると骨盤の歪みにつながる。健康を害するのであえて排除し、そのぶんサイドポケットを使いやすくしているという。

ボブソンがゲーミングジーンズの先行販売をスタート。50年以上の歴史を誇る日本ジーンズの源流ブランドが“座ること”を本気で考えた
ボブソンがゲーミングジーンズの先行販売をスタート。50年以上の歴史を誇る日本ジーンズの源流ブランドが“座ること”を本気で考えた

 『BOBSONゲーミングジーンズ』は“せとうちエンライフ”と共同開発した製品だ。せとうちエンライフは小笠原修さんが代表を務めるeスポーツ団体。彼らの活動はファミ通.comでも取材したことがある。

 小笠原さんは岡山県の牡蠣漁師。奇しくもそこは日本ジーンズ発祥の地と言われる場所だ。ボブソンピーチフォートも岡山県に本社を構えており、地元を盛り上げるという意味でも、ゲーミングジーンズの挑戦はおもしろい。

 eスポーツという新しい枠組みを使った地元産業や伝統工芸の活性化は今後も増えると思う。というか、僕はそういうのを見たいのでどんどん増えてほしい。とりあえず、ゲーミングジーンズを1本買いました。