2020年12月16日より、エレクトロニック・アーツの人気バトルロイヤル型FPS『Apex Legends(エーペックスレジェンズ)』のシーズン7スプリット2がスタートした。

 シーズン7に入り、新レジェンドの“ホライゾン”が加わってから初めてのワールズエッジでのランクマッチとなるスプリット2。R-99が通常武器に戻り、プラウラーがケアパッケージ武器化されるなど、シーズン7に入り環境も大きく変化している。

 本記事では、シーズン7で実装された新要素を振り返りつつ、スプリット2のランクマッチをプレイした所感をお伝えしていこう。

新レジェンド“ホライゾン”の実力は?

 シーズン7で実装された新レジェンドの“ホライゾン”は、重力を操るキャラクター。

 戦術アビリティではプレイヤーを上昇させるグラビティリフトを発生させ、アルティメットでは一定範囲のプレイヤーを引き寄せるブラックホールを作り出す。とくに強力なのは戦術アビリティのグラビティリフトで、ポジション取りの方法をひとつ増やしてくれた。

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 戦術アビリティでは、任意の位置に道具を投げるとプレイヤーを上昇させるリフトが発生。このリフトに乗ることで上昇していき、一定の高さに留まり続けることもできる。高い位置に上がる、上から敵を狙い撃つなど汎用性は非常に高く、クールタイムも短いため短時間で何度も使用できるのが強力だ。

 ジブラルタルやバンガロールのアルティメットを回避するのにも有効で、爆撃時に上昇していればダメージを受けることがない。そのぶん敵に狙われやすくはなるが、緊急時の回避方法として活躍する。

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 アルティメットでは、ブラックホールを作り出す装置を狙った場所に投げて発動させる。ある程度の距離までは届くので、中距離での撃ち合い中なら敵の隠れている場所に投げ込むことが可能だ。

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 ブラックホールが発生すると、周辺のプレイヤーは装置に向かって吸い込まれていく。銃で狙いやすくなることに加え、テルミットやグレネードなどの投擲物とセットで使うととくに強力だ。

 ある程度慣れているプレイヤーだと即座に離れたり、装置を破壊してくるが、それでも敵の動きを制限する役割を果たしてくれる。安置外から走ってくるプレイヤーを追い詰めるときや、敵から逃げたいときの足止めとしても有効だ。

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 ホライゾンはアビリティ、アルティメットがどちらもクールタイムが短く、高頻度で使えるのが魅力のキャラクターに感じる。

 パッシブにより、高い位置から降りても硬直することがないので、高所を取っての戦いにはとくに強い。機動力が高く、レジェンドとしての性能も発揮しやすいので、使っていて楽しいキャラクターだ。

新マップ“オリンパス”では乗り物も使える!

 ホライゾンの実装と併せてシーズン7の目玉となるのが、新マップであるオリンパスの登場だ。スプリット1のランクマッチでは、オリンパスが使用されていた。

 オリンパスは従来のマップと比べると非常に広く感じられ、これまでとはまた違った戦いかたが展開される。高低差の激しい場所も多く、乱戦になると味方との連携が重視されるような印象を受けた。

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 オリンパスは空中都市ということもあり、落下するポイントも多い。シーズン7がスタートした当初は、突然味方がデスボックスに変わる瞬間に遭遇したプレイヤーも多いのではないだろうか。

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 オリンパスでは、3人で搭乗できる乗り物“トライデント”が登場したことも注目したいポイントのひとつだ。

 トライデントは、マップの各地に配置されており、誰でも好きなタイミングで乗ることができる。ジブラルタルのドームシールドや、ランパートのミニガンなどを設置することも可能だ。

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 3人で高速で移動できるので、マップの広いオリンパスでは重宝することも多い。一方で搭乗中は周囲に駆動音が鳴り響くため、敵に気づかれやすく、不意打ちを喰らうこともしばしば。

 緊急時の撤退や、遮蔽物としての利用など、戦術のひとつとして組み込めることもあるトライデントの存在も、オリンパスの魅力と言えよう。

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 そのほか、シーズン7では新たにクラブの機能も追加されている。

 一定のレベルやランク制限をかけて仲間を募ることで、ランクマッチを協力して遊びたい人を探しやすくなった。友人といっしょにクラブを作るもよし、配信者などの人気クラブに入って、仲間を探すのもアリだ。

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ワールズエッジでの戦いはホライゾンによって変化する?

 シーズン7に入り、レジェンドや武器の調整が入ったが、中でも大きなトピックスはR-99の通常武器化と、プラウラーのケアパッケージ武器化だ。

 R-99が通常武器に戻り、高い連射性能を誇る“当たれば強い”武器として帰ってきた。ボルトSMGも変わらず強力な武器なので、どちらかを見かける頻度は多い。

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 一方、前シーズンで猛威を振るったプラウラーはケアパッケージからの入手になり、遭遇する機会は激減している。

 実際に使用してみると、シーズン6のころから変わらず、近距離での腰打ちが非常に強力だ。弾数が限られているという難点はあるが、ケアパッケージに入っていたら積極的に使いたい武器と言える。

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 実際にスプリット2になってからランクマッチに挑戦してみると、ホライゾンの登場でシーズン6とはやや変わった印象を受けた。

 シーズン7からは、従来はパスファインダーのジップラインやジャンプタワーを使わないといけないポイントに、ホライゾンのアビリティで行くという選択肢が加わっている。ワールズエッジは高所を取られると不利になる場面が多かったが、ポジションによるパワーバランスには若干の変化を感じた。

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登りにくい崖や岩も、ホライゾンなら簡単に登れる!

 また、これはワールズエッジに限った話ではないが、これまで敵を撃てる場所が限られていた位置でも、ホライゾンの登場で射線が通しやすくなった。

 これまでは「ここさえ抑えておけば攻めてこない」というポジションでも、ホライゾンが不意打ちを仕掛けてくることも多くなったので、位置取りによる一方的な有利不利は変化しているように感じる。

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ホライゾンは簡単に射線を増やせるので、不意打ちも狙いやすい。

 武器の調整がなく、変わらずヘムロックやマスティフ、ボルトSMGなどを使用する人も多いスプリット2。ホライゾンの登場で、ワールズエッジでの戦いもシーズン6とはまた違った形になっているので、新鮮な気持ちで楽しめそうだ。