インディーパブリッシャーのRaw Furyが、ゲームの企画提案書からプレスリリースに至るまでの一連の書類のテンプレートを公開した。契約合意書については日本語のものも公開されている。
Dear gamer. We decided that we wanted to give back to the community, and take steps towards changing some stuff. St… https://t.co/AGnJrSQUsn
— Raw Fury (@RawFury)
2020-12-23 00:59:06
公式サイトでは公開した意図も明かされており、業界の契約に対する透明性を高めることと、どういう文書が交わされるものなのか開発者に認識してもらうことで、パブリッシャーと開発者のよりよい関係が築かれることを目標としている。
ここでその背景について補足しておくと、以前本誌でインディーゲームの契約についての講演を紹介した際にも触れたように、インディーゲームでは開発側は契約に慣れていないことがしばしばあり(人生初契約だったりするケースもあるのだから当たり前だ)、一方的に縛られる不利な契約をしてしまうというケースもしばしば聞かれる。
そこでRaw Furyがこういった文書を公開し、他パブリッシャーにも続くよう提案していくことで、実際の書類を見る段階になっても慌てず「こういう条項は意外とあるのか」、「ここのパブリッシャーはここをやらない代わりにこれをしてくれるんだな」と落ち着いて検討できるようになるというわけだ。
また、企画提案書で何が求められているのか、PRではどういうまとめられ方をするのかなども非常に有用だろう。