和風の世界に生まれ変わった『不思議のダンジョン』!
1995年(平成7年)12月1日は、スーパーファミコン用ソフト『不思議のダンジョン2 風来のシレン』が発売された日。本日で発売から25周年を迎えました。
『不思議のダンジョン2 風来のシレン』はスーパーファミコン用ソフトとして、チュンソフト(当時)から発売されたローグライクゲーム。9月19日に紹介した『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』の続編になります。
『トルネコの大冒険』は『ドラゴンクエスト』の世界観がベースでしたが、『風来のシレン』はシステムは引き継ぎつつもキャラクターやモンスターはオリジナルのものになりました。
細かいところかもしれませんが、個人的にはレベルアップ音が『ドラゴンクエスト』の“チャララッチャッチャー♪”から“いよぉ~、チャチャチャ、チャチャチャ、チャチャチャ、チャ、ハッ!”というボイス付きの効果音に変更されたことが印象深いです。『風来のシレン』の音楽は、『ドラゴンクエスト』と同じくすぎやまこういちさんが手掛けていますが、改めてすごい才能の持ち主だなと思いました。思わず口ずさみたくなりますもんね。
なお、敵のレベルが上がったときは“いよぉ~、ドドドン、ドン、ハッ!”というちょっと野太い声の効果音で、主人公・シレンのレベルアップとはちょっと違うものでした。自分はいまでもこの音を聞くと緊張してしまいます(笑)。
本作のストーリーは風来人のシレンが相方であるイタチのコッパとともに、黄金のコンドルが棲むと言われるテーブルマウンテンの頂上を目指すというもの。ダンジョン内にはモンスター以外にも仲間になるキャラクターやNPCなどが歩き回っており、賑やかでした。とくに、いきなり目潰しをしてくる“目潰しお竜”のインパクトは大きかったです。
余談ですが、お竜は2001年にゲームボーイカラー向けに発売された『風来のシレンGB2 ~砂漠の魔城~』にも登場しますが、ゲームボーイでありながらめちゃくちゃ綺麗に書き込まれた1枚絵CGがあり、彼女はスタッフにも愛されているんだなと実感しました。
ゲームシステムも『トルネコの大冒険』から、いろいろと進化していました。アイテムをたくさん持つことができる“壺”系のアイテムは便利な一方で、“妖怪にぎり変化”に壺をおにぎりにされると中身がすべてなくなってしまうなどデメリットもありました。プレイヤーに新たなトラウマをたくさん生んだかもしれません。
また、お店で買い物ができるようになったのも本作からでした。お金を払わずに泥棒することもできますが、泥棒をすると超強い店主や番犬が追ってくるのでスリルがありました。また、買い物中に罠でワープをしてしまって、泥棒する気がないのに店主に追いかけられることも(苦笑)。
テーブルマウンテンをクリアーしたあとは、敵をワナに掛けて進む“軸裏の洞窟”、モンスターに変身しながら挑む“食神のほこら”、ほぼすべてのアイテムが未識別状態で登場する“フェイの最終問題”が登場。とにかくやり込みがいのある作品でした。
現在はスマートフォン版が配信されており、こちらはアップデートにより快適に遊べるようになっています。また、12月3日にはシリーズ最新作『不思議のダンジョン 風来のシレン 5plus フォーチュンタワーと運命のダイス』がNintendo Switch/PC用にて発売されます。
※[2020年12月2日15時30分]記事中でお竜が再登場するのは、「第2作である『不思議のダンジョン 風来のシレンGB ~月影村の怪物~』」と記載していましたが、正しくは『風来のシレンGB2 ~砂漠の魔城~』の誤りでした。お詫びして訂正します。