いまから14年前の2006年(平成18年)11月11日は、プレイステーション3が発売された日。

 プレイステーション3は、SCE(当時)から発売された据え置き型ゲーム機。当初は搭載ハードディスクドライブの容量と一部機能の異なるHDD 60GB版と20GB版の2タイプが発売されていた。この初期型にはPS1及びPS2ソフトとの後方互換機能があったため、大いに活用していたユーザーも多かったのではないだろうか。PS3の発売時には、当然PS2はまだまだ現役だったので筆者もかなり便利に思っていた記憶がある。PS2ソフトとの互換機能は2007年11月11日に発売された40GBモデル以降は削除されてしまったため、初期型モデルは当時としてもけっこうなレア物という扱いになっていった。

PS3が発売された日。Blu-rayを採用した最先端のマシンでPS1&PS2との後方互換も話題に。トロフィー機能も本機から実装された【今日は何の日?】

 筆者はもはや覚えていないのだが、価格は60GB版はオープン価格、20GB版は49980円だったようで発売を間近に控えたプレイステーション5よりも同等かそれ以上の価格だったのには驚いてしまう。メディアはBlu-rayを採用し、HDMI端子や無線LAN(60GB版のみ)も搭載するなど、2006年のマシンとしてはかなりの最先端仕様だった模様。PS2で初めてDVDに触れた人が大勢いたように、PS3でBlu-rayの映像ソフトを初めて観たという人もけっこういたのではないだろうか。少なくとも筆者はそうで『機動戦士ガンダムUC』のepisode 1のBlu-rayを購入してPS3を使って視聴した。

 発売日当日は早朝から都内の量販店に凄まじい数のゲームファンたちが集結。各地で長蛇の列ができていたのをよく覚えている。当日の様子はネットミームにもなっているので、それだけは知っているなんて人もいるはず。とにかくすごい盛況ぶりだった。

 初期型の本体はかなり丸みがあって大きなものだったが、2009年に発売されたCECH-2000シリーズからは軽量化及びスリム化が図られ、シュッとした見た目に変更。HDDの容量も時代とともに徐々に増え始め、最終的には500GBのモデルも発売されている。

PS3が発売された日。Blu-rayを採用した最先端のマシンでPS1&PS2との後方互換も話題に。トロフィー機能も本機から実装された【今日は何の日?】

 また、2008年のアップデートによってPS3に“トロフィー”機能が追加。ゲームのやり込み度合いを表す指標として現在でも多くのファンたちに愛好されている。トロフィーの獲得に情熱を注ぐプレイヤーもけっこういるのではないかな。

 PS3ではウェブブラウザが標準搭載されるなどネットワーク機能も強化されていて、本機からネットに関連するコンテンツに触れたユーザーもかなりの数がいたはず。仮想空間でさまざまなコミュニケーションが取れる『PlayStation Home』や、無線LANを利用して遠く離れたPSPどうしの通信プレイを可能にする『アドホック・パーティー』といったアプリが配信されたのもPS3だった。

PS3が発売された日。Blu-rayを採用した最先端のマシンでPS1&PS2との後方互換も話題に。トロフィー機能も本機から実装された【今日は何の日?】

 筆者などはPS3版のトルネをまだ使っているのでPS3がいまなお現役(笑)。PS4版のトルネ&ナスネも併用しているとは言え、そこそこの頻度でPS3も起動する。ここまで長く現役で使っているハードはPS3が初めてかもしれない。

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