『デビル メイ クライ5 スペシャルエディション』(以下、『DMC5SE』)は、ド派手で爽快感バツグンのアクションが楽しめる『DMC』シリーズ最新作。2020年11月(※)、いよいよ発売を迎えるプレイステーション5とXbox Series Xのローンチタイトルでもある本作のメディア向けプレビュー版に、イチ早く触れられる機会を得たので、次世代機用ソフトならではの注目点、ファン待望の新モード”プレーヤーバージル”の手触りをバッチリリポート!
※Xbox Series X版は2020年11月10日発売、プレイステーション5版は2020年11月12日発売。
思わず息を呑む、次世代機の映像表現
本作の映像オプションには、次世代機専用ソフトならではの“レイ トレーシング”という項目が用意されており、これをオンにすると、環境光の反射がリアルに反映されるようになる。
水たまりやガラスの窓、鏡などにキャラクターや建物が映り込むことはもちろん、隙間から差し込んでくる光の表現なども、一度味わうと感動すら覚えるほどのゴージャスさ。これが次世代機のパワーか……!? と否応なしに実感できるクオリティーとなっていた。
ちなみに、“レイ トレーシング”オンの状態は、解像度とフレームレート(動きの滑らかさ)のどちらを優先するかを選択でき、アクションゲームとしての遊びやすさにも配慮がされている。
『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』快適な“TURBOモード”
やりすぎなほど敵が多い!? 新難易度“レジェンダリーダークナイト”
プレイヤーのニーズに応えられる、たくさんの難易度が用意されているのは『DMC』シリーズの伝統だが、『DMC5SE』には“レジェンダリーダークナイト”という新たな難易度が追加。この難易度では、ほかのモードとは比べ物にならないほどの大量の悪魔が出現する。
実際にプレイしてみると、画面が敵に埋め尽くされてキャラクターが見えなくなることもあり、少し攻撃するだけであっという間にスタイリッシュランクが上がって気持ちいい! しかし、死角から攻撃を受けることも多く、ランクを維持するのはたいへんそう。プレイ中にお話をうかがったときには、スーパー(デビルトリガーが使い放題)のキャラクターで暴れまわるのが最高に楽しい、とのことだ。
『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』新難易度“レジェンダリーダークナイト”
爆速のロードで待ち時間なし!
とくに注目していたところではなかったが、ロード時間があまりにも短かったことも書いておきたい。
従来の作品なら、ステージや操作キャラクターを選択したら、スタートまでに少々ロードする時間があったものだが、本作はその待ち時間はほぼゼロとなっていた。これも、高速でロードできるSSDやメモリを搭載した、次世代ハード対応のソフトだからこそ。
今回のお試しプレイでは、カプコンの宣伝の方にお話を聞きながら遊んでいたのだが、「あ、もうロード終わってるので何かボタン押してください」とたびたび言われてしまった(笑)。
最強のライバルがついに操れる! プレーヤーバージル
十分に次世代ハードのパワーを感じたところで、いよいよバージルを操作してみることに! バージルは、『DMC』シリーズの顔であるダンテの兄にして永遠のライバルとも言える存在で、ファンから「『DMC5』でも操作してみたい」と熱望されていた。本作では、それがついに実現。
バージルの近距離武器は、閻魔刀(やまと)、ベオウルフ、ミラージュエッジの3種類。遠距離武器は銃器ではなく、幻影剣というバージルの魔力で生み出された飛剣となっている。ほかにも、バージルらしさ満点の攻撃方法がたくさん用意されているので、じっくりと紹介しよう。
集中ゲージ
画面左上にある水色のゲージが、バージルの“コンセントレイション”(集中力)を示す集中ゲージ。溜まり具合によってゲージのレベルは3段階に変わり、レベルが上がると、技の性能もアップ。バージルは、無駄な移動を好まないようで、ダッシュを続けると集中ゲージは減少していた。”トリックアクション”という瞬速の移動手段を持っているので、そちらを使って攻めるのがよさそうだ。
閻魔刀
バージルの代名詞とも言える、日本刀のような形をした魔剣。居合術を駆使した戦いかたは、無駄な動きを好まないバージルとの相性はバツグン。集中ゲージの影響を受けやすく、最大レベルまで上がったときの威力と攻撃範囲の広さは、すさまじい。
ベオウルフ
かつてバージルに倒された悪魔・ベオウルフが魔具になったもの。光の力を持った篭手と具足で、とくに接近戦が得意で、力を溜めて放つ(近接攻撃ボタン長押し後に離す)一撃の破壊力も売りとなっている。
“次元斬”と同じように、武器が光った瞬間に溜めを解放すると威力がアップするほか、集中ゲージが最大のときは3段階まで力を溜められるようになり、さらなるパワフルさを得られるのだ。手数の多さも特筆もので、敵を蹴り上げてそのまま空中コンボを叩き込むこともできる。
ミラージュエッジ
バージルが自身の魔力を具現化させた魔剣。その形状と技は、かつて手にしていた父の形見・フォースエッジにどこか似ている。圧倒的な手数と素早い動きが特徴の武器となっており、連続ヒットによって敵を気絶に追い込みやすい。また、ミラージュエッジと閻魔刀の二刀流コンボも用意されており、続けざまに次元斬をくり出せる。
幻影剣
バージルが魔力で生み出した飛剣で、遠距離攻撃として用いる。DTゲージ(紫色のゲージ)を消費して発動可能な技も用意されており、ゲージが十分に溜まっていれば複数の技を同時に展開することも可能。
ドッペルゲンガー
閻魔刀の力によって生み出された分身。バージルの動きに呼応して、いっしょに戦ってくれる。バージルが閻魔刀を装備していれば、同じ技を使って追撃してくれるのも特徴的。ただし、ドッペルゲンガーを呼ぶにはDTゲージが必要なので、ずっと呼び出したまま戦う、というのは難しい。いつ呼び出すかが大事になりそうだ。
真魔人
多くのスキルが強化され、攻撃力、防御力、移動スピードなどあらゆる能力が上昇。さらに、体力も徐々に回復し続けるというバージルの最強形態。DTゲージの上にあるSDTゲージが満タンになっているときにのみ発動可能で、変身中は徐々にゲージが減少。任意のタイミングで変身を解くことができるので、ゲージの管理はしやすい。また、真魔人になっているあいだは、下の秘奥義が使用可能。一気に戦況を覆せるパワーを持っている!
ワールドオブV
バージルがみずからに閻魔刀を突き立てる、ショッキングな演出からスタートする技。使用すると、Vが出現し、魔獣たちとともに強大な力をふるってくれる。発動時には、集中ゲージをすべて消費するが、体力回復の効果を持っており、ピンチから脱する効果にも期待できる。