ソニーは、高精細の3DCG映像を裸眼で見ることができる空間再現ディスプレイ“ELF-SR1”を2020年10月31日に発売する。
これに先駆け、本商品の先行展示が実施。ソニーショールーム/ソニーストア 銀座にて10月16日、ソニーストア 札幌、ソニーストア 大阪、ソニーストア 福岡天神においては10月23日、ソニーストア 名古屋においては11月6日より体験が可能になる。興味のある方は店頭で最新テクノロジーを使った商品をチェックしてみてはいかがだろうか。
以下、リリースを引用
高精細な3DCG映像を裸眼で楽しむ圧倒的な実在感を創り出す空間再現ディスプレイ『ELF-SR1』発売
ソニーは、高精細の3DCG映像を裸眼で見ることができる空間再現(SR)(※1)ディスプレイ『ELF-SR1』を発売します。圧倒的な精細感で、あたかもそこに物が実在するかのように映像が見える空間映像体験は、ゲームやCGクリエイターはもちろんのこと、建築家や車のデザイナーなどあらゆる制作者のコンテンツ表現の幅を広げます。デザインの立体的な確認だけでなく、ショールームや美術館でのディスプレイ展示、店舗等での立体サイネージなど、これまでにない映像表現が新しい活用を可能にします。
※1:SR=Spatial Reality(スペーシャル・リアリティ)。映像を立体空間に再現することを表す。
本機は、その場に実物があるかのような立体的な空間映像を再現し、特別なメガネやヘッドセットなどを使わず裸眼で見ることができるディスプレイです。制作物の奥行き感、質感、佇まいなどをリアルに確認することができるので、プロダクトデザインを共有したり、ショールームなどで製品の色や形のバリエーションを見せたりといった場面でも、クリエイター側の思いを忠実に表現することができます。見る角度にかかわらず視点の変化に合わせた映像を確認することができ、被写体が動いていても、立体的に見える映像に遅延やズレがほとんどありません。ディスプレイの奥に別世界があるかのような新しい空間映像体験は、クリエイターの表現力を大きく膨らませ、見る側に忠実に届けることができます。
空間再現ディスプレイ『ELF-SR1』プロモーション動画
裸眼で見られる高精細な空間再現ディスプレイ
SRとは、Spatial Reality(スペーシャル・リアリティ)の略です。VR(バーチャル・リアリティ)が仮想のデジタル世界で映像を体験するのに対し、SRでは空間そのものを、そこに実在しているかのように目の前に再現します。独自技術により、特別なメガネやヘッドセットを使わなくても、裸眼で高精細な3DCG映像を見ることができます。
高速・高精度のリアルタイムセンシング技術
高速ビジョンセンサーと視線認識技術により、見る人の目の位置を常に正しく検出します。水平や垂直方向のみならず、奥行方向に関しても左右の目それぞれの位置をリアルタイムに把握します。
リアルタイム映像生成アルゴリズム
ユーザーの目の位置情報をもとに、実際にディスプレイパネルから出す光源映像をリアルタイムに生成します。常に両目に正しい視点画像が提示されるので、実際に空間や物体がそこにあるかのように感じることができます。
マイクロオプティカルレンズ
リアルタイムに生成した映像を左右の目に届けるための独自のマイクロオプティカルレンズをパネル全面に超高精度に貼り付けることにより、自然な裸眼立体視を可能にしています。従来の3Dディスプレイと比較してクロストーク(※2)を大幅に低減し、映像を正しく左右の目に届けることができます。
※2:片方の目の映像がもう一方の目の映像に混ざる現象。映像がクリアに見えなくなる。
多様な用途に合った表現力
高精細かつ立体的に映し出す表現力により、コンテンツクリエイターにとって制作中のコンテンツの確認がイメージ通りの形で簡単に行えます。例えば車や建築のデザインなどにおいては、従来のように試作品を作ることなく、ディスプレイ上で条件を変えながら様々な試行錯誤を繰り返すことができるので、クオリティの向上や制作コストの削減、リードタイムの短縮に繋がります。またアパレルやハウスメーカーのショールームや店舗では、従来はスペースや費用などの面から展示できる品数に制限があったものでも、本機に表示させることで数多くのカラーや形のバリエーションを紹介することができます。さらに、美術館や博物館、イベント会場などでは、通常遠くからしか見られない対象物を本機に映し出すことで、立体感のある表現を間近で、様々な角度から、楽しむことができます。このように、クリエイターの制作用途から店舗やイベント会場での展示用途まで、幅広い間口で活用できる表現力を持ったディスプレイです。
専用SDKの提供とサポート
本機向けのコンテンツ制作を容易に行える専用SDK(ソフトウェアディベロップメントキット)を開発者向けサイトにて無償提供し(※3)、制作活動をサポートします。本SDKは、ゲームやVR、建築、車のデザインといった様々な業界のインタラクティブなアプリ開発の定番ツールであるUnityとUnreal Engine 4に対応していますので、クリエイターは既存の3Dコンテンツを本機に表示することができます。
※3:コチラにて2020年10月31日より提供開始。
先行展示
今回の新商品を、ソニーショールーム/ソニーストア 銀座にて10月16日(金)より展示します。また、ソニーストア 札幌、ソニーストア 大阪、ソニーストア 福岡天神においては10月23日(金)より展示予定、ソニーストア 名古屋においては11月6日(金)より展示予定です。
商品概要
- 商品名:空間再現ディスプレイ
- 型名:ELF-SR1
- 発売日:2020年10月31日
- 価格:500,000円前後