2013年にテレビアニメが放送された『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』(以下:蒼き鋼のアルペジオ)。
現在、アマゾンプライムビデオではアニメ全12話が見放題のほか、劇場版シリーズ(『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- DC』と『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- Cadenza』)もすべて視聴可能です。
『蒼き鋼のアルペジオ』といえば、アニメスタジオ・サンジゲンが制作を手がけた全編フルCG作品。迫力ある戦艦や爆撃シーンだけに限らず、キャラクターたちもすべてハイクオリティーなCGで描かれています。
CGアニメというと何となく抵抗を感じる人も多いと思いますが、ネット上では「CGにありがちな違和感がほとんどない」、「セルルックのフルCGアニメに対する偏見を完全に払拭してくれた」とかなり好評の様子。もちろん同作の魅力はそれだけに留まらないようで……?
『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』(アマゾンプライムビデオ)物語の舞台は21世紀中盤。温暖化などの影響によって、地上での版図を大きく失った世界――。その混乱に呼応するかのように正体不明の大艦隊、通称“霧の艦隊”が出現し、人類はすべての海域から駆逐されてしまいます。ちなみに霧の艦隊とは、自意識を有する未知の勢力のこと。相手は人ではありません。
そんな極限状態の中で突如現れたのが、謎の美少女・イオナ。その正体は潜水艦・イ401の“メンタルモデル”、つまりイ401の精神が擬人化した姿です。本来であれば敵であるはずのイオナですが、なぜか彼女は士官候補生・千早群像に従うことを誓言。ここから霧の艦隊VS人類の戦況が少しずつ変わり始めます。
迫力ある戦闘シーンや想像の斜め上をいく戦術、戦艦をなめまわすようなカメラワークなども見どころであるものの、何より特筆すべきは“個性的なメンタルモデルたち”。敵味方問わずメンタルモデルたちはみな個性的で、“かわいい”だけではない異質な魅力を放っています。
それこそ最初は“敵をせん滅する”ことしか考えていない機械的な印象が強いのですが、闘いを通じて次第に“心”を獲得するように。ときに人間よりも人間らしい一面をのぞかせることもあり、そんな彼女たちの姿に思わず笑ったり涙を流したり……。
さらに原作コミックは現在も連載中なので、物語後半はオリジナル展開となります。
それでも、アニメのオリジナルストーリーは原作ファンからも「傑作エンド」と名高いようで、中でも第10話『その身を捧ぐ』は「何度見ても泣ける」と大きな話題に。かく言う私も初見ながら目頭を熱くさせてしまいました(泣)。
圧巻の戦闘シーンはもちろん、メンタルモデルや人類が織りなす人間関係も非常に見どころな同作。果たしてイオナたちとの出会いは人類に何をもたらすのか、ぜひその目で見届けてみては?
※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。