2020年9月27日、日本eスポーツ連合(JeSU)が主催する“JAPAN eSPORTS GRAND PRIX”（ 日本eスポーツ選抜競技大会）の『ストリートファイターV チャンピオンエディション』(以下、『ストV CE』)部門にて、ふ～ど選手が優勝した。
JAPAN eSPORTS GRAND PRIXは、『eFootball ウイニングイレブン』、『ストV CE』、『PUBG』、『クラッシュ・ロワイヤル』の４タイトルが競技種目として選ばれており、『ストV CE』には、レジェンドプレイヤーのウメハラや東大卒プロゲーマーのときどなど、JeSUプロライセンスを保有している国内トップクラスのプレイヤーが参加した。
■大会結果
1位 ふ～ど
2位 ガチくん
3位 ボンちゃん
4位 ウメハラ
5位 ひぐち
6位 竹内ジョン
7位 もけ
8位 クラッシャー
ふ～ど選手優勝インタビュー
――優勝おめでとうございます。まずは率直ないまのお気持ちを教えていただけますか？
ふ～ど選手（以下、ふ～ど） 僕のことを応援してくれているみんなは知っていると思うのですが、いままでゴールテープは近くに見えていたんですけど、一向にたどり着かない。あと一歩のところで優勝を逃す。それは自分の弱さだと思っていたのですが、今回こういった大きい大会で優勝できて、本当にうれしいです。
――確かに、ふ～どさんは大会で上位入賞することは多いですが、なかなか優勝することがありませんでした。今回優勝するにあたって、変えたこと、変えられたものはなんでしょうか？
ふ～ど “気持ちを乗せられた”ことかもしれないですね。試合には、しっかり攻略して挑むべきじゃないですか。今回も当然攻略して来たんですけど、ウメハラさんとの試合で、最後に前ジャンプをしたのは攻略ではなくて“勢い”でした。
いままでは、攻略として“いいこと”をやろうとして、結果的にそれができないで負けてしまうことが多かったんです。でも今日は、やることをやった結果、最後はもう気持ちでジャンプをしようと。攻略で考えると、飛んだら落とされるし、実際にウメハラさんがしっかり“サマーソルトキック”を出していたら負けていたんですよ。
でも、落とされるはずのジャンプ攻撃がヒットして勝てた。少しオカルトじみていますけど、気持ちを乗せたジャンプは落とされないんだなと（笑）。これで負けたら仕方がないと、後悔を前のめりしてプレイしたのがよかったんだと思います。それがいままでの自分になかったものですね。
――ウメハラさんとの試合でミカを選択したのはなぜですか？
ふ～ど 前日までミカとポイズンを同じくらい練習していて、どうしようかと迷っていました。でも、TOP8以降は１回負けてもまだチャンスがあるということと、あとはウメハラさんにはストリートファイターリーグのチームメイトにポイズンを使うカワノがいるので、ある程度対策はできてるだろうという読みでミカを選びました。
――トーナメントを振り返ってみると、やはりウメハラ選手との試合が明暗をわけたように見えました。
ふ～ど そうですね。やっぱりウメハラさんとの試合が一番の山場でしたね。トーナメントの反対側にひぐちくんがいたので、この大会はガイルとしか当たらない可能性もあったので、ガイル戦はしっかり対策してきました。
――決勝のガチくんとの試合はいかがでしたか？
ふ～ど 最初は相当ヤバかったですよね。「また２位になるのかよ！」と、頭の中を一瞬よぎったんですけど、『ストV CE』ならこういう展開もあるでしょうと、開き直れてよかったです。
――奥様である倉持由香さんも応援にいらっしゃっていましたね。
ふ～ど ふだんの大会も一緒にいるんですけど、どうしても優勝した姿を見せてあげられなくて、本人も「私がいると勝てないのかな」と不安になっているところもあったので、今回優勝してそういったものを払拭できたと思いますし、ようやく「いつも応援してくれてありがとう」と言えるのがうれしいですね。
――見事に優勝して、日本代表の権利を獲得しました。日本代表という立場についてはいかがですか？
ふ～ど 日本代表は大好きなんです。過去にも日本代表で何度か試合に出たことはあるんですけど、全部勝っているんです。今回は大会をしっかり勝ち抜いての日本代表ですし、代表の僕が国際大会で負けたら日本が弱いということになってしまうので、出場する国際大会は全部優勝するつもりでいきます。
――それでは最後に、ふ～どさんを応援してくれているファンの皆さんへのメッセージをいただけますか？
ふ～ど いつも応援してくれていて、僕の優勝が待ち遠しかった人もいると思います。そういった人たちに「ちゃんと優勝できたよ」と言えるのはうれしいですね。それに、いままで大会の成績はアベレージが大切と考えていたのですが、しっかり優勝を目指そうと思えたのは、ふだん応援してくれる皆さんのおかげです。いつも暖かい声援を贈っていただき、ありがとうございます。
大会写真
