ファミ通関連の編集者がおすすめゲームをひたすら語る連載企画。今回のテーマは、ブロックメイクRPG『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』。
【こういう人におすすめ】
- クラフト系のゲームに苦手意識がある
- 『ドラゴンクエスト』シリーズが好き
- 自分だけの島を自由に開拓したい!
※本稿は週刊ファミ通2020年7月2日号(2020年6月18日発売)の特集“いまこそ絶対に遊ぶべき46のゲーム”をWeb用に調整したものです。
武藤先輩のおすすめゲーム
『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』
※データはSwitch版とPS4版のものです。
※Switch版、PS4版では追加ダウンロードコンテンツ第1弾“和風パック”、第2弾“水族館パック”、第3弾“近代建築パック”が発売中です。PC版には3つのダウンロードコンテンツ内容が含まれています。
『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』プロモーション映像
読者の皆さんにゲームの魅力を伝える前に、どうしてもこの気持ちを開発スタッフの方に届けたかったので、先に言っておきます。なんとしても『3』を作ってください! 何卒! 何卒よろしくお願いします!! よし。きっと開発の方に届いたと信じて、今回、自分がオススメする『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』の魅力について綴っていきたいと思います。
本作は“ブロックメイクRPG”と公式が謳っている通り、建物はもちろん、地形なども作って壊して作って壊して……と自由に作り換えていくことができるクラフト系のゲーム。こういう言いかたをしてしまうと「クラフト系のゲームはプレイしたことがないから難しそう」と思われる方や、「そもそもクラフト系のゲームは苦手なんだよな」と思われる方がいるのではないでしょうか? でも、心配いりません! 大丈夫です! 本作はクラフト系のゲームをあまりプレイしたことがない人(自分もそのひとりでした)や、苦手意識のある人でもどっぷりハマれてしまうゲームなんです!
その大きな要因となっているのが、本作はストーリーがしっかりとあるRPGであるという点です。主人公であるプレイヤーが、何をすればいいのか、筋道を立ててちゃんと準備してくれていて、ストーリーを追ううちにゲームシステムへの理解と建築のコツが習得できてしまう。ゲームをプレイする側としては、先のストーリーが気になってプレイしているだけなのに、いつの間にか建築スキルが身についてしまうという、理想的なゲームになっているわけです。
また、プレイした人から「本編のストーリーをクリアーするまでがチュートリアルだから」と言われているのも、そのあたりが理由になっていると思います。1本のRPGをクリアーしたときに、自分自身がビルダーとして一人前になっている。そんな体験を味わえるわけです。クラフト系ゲーム未経験者のための入門タイトルと言ってもいいかもしれませんね。
「そうは言っても、やっぱり建築しなきゃいけないんでしょ? うまくできなかったらストーリー進まないじゃん」と思っているそこのアナタ! この話は、それだけじゃないんです。本作では、設計図と建築用の素材を用意するだけで、島の住民が勝手に建物を建築してくれるというシステムが用意されているのです。カーッ! やってくれた! このゲームを作った人たち、やってくれちゃってますわ!! ありがとうございます!
要するに自分の技術やセンスに自信がなくても、素材さえ集めてしまえば勝手に住民が作ってくれるので、ストーリーは最後まで遊べるし、なんなら住民が建築している様子を見ていることで、大きめの建造物の建築方法などを学べてしまうわけです。住民がせっせと作る様子をぼんやり眺めているだけでも楽しいので、オススメです。
また、これはストーリーの中だけでの話ではなく、ほかのプレイヤーの島に遊びに行って、気になった建物を設計図にコピーし、その設計図をもとに住民に同じ建物を建築してもらうことも可能。つまりは、自分でイチから作るのが苦手だという人は、オンラインに公開されている誰かの作った建物を自分の島に移築して、豪華な島を開拓できてしまうわけです。超ラクじゃん。すごすぎる。
また、タイトルを見てもらえればわかる通り、本作は『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』にまつわるストーリーが展開していきます。同作をプレイしたことがある人にとっては、「おお、これは!」と思わず懐かしくなってしまうような名前やアイテムなんかが登場するので、超オススメなんですが、同作を知らない人でもまったく問題なく楽しむことができるストーリーになっているのも魅力のひとつと言えるでしょう。“このゲームをプレイした後に、『ドラゴンクエストII』のことが気になってプレイした”なんて話もよく聞きます。
ストーリーを追っているうちに、建築の楽しさも見出せると思います。自分は途中から、こんな建物が作りたい、あんな建物があったらいいな、と建築欲がどんどん膨れ上がり、毎日建築に没頭してしまいました。うまくできるか心配という人でも、「試しにこの写真の城を再現してみよう」とか、「この人が作った街灯がカッコイイから参考にしよう」といった具合に、実在の建物や人の作品を参考にすると、それっぽいものが作れて楽しいです。作例はゲーム中にも現実世界にもいっぱいありますので、ぜひこの“建築”という底なし沼にハマってみてください!!
ちなみに、自分は声優さんの出演する生放送番組を担当していまして、今井麻美さん出演の番組『今井麻美のニコニコSSG』と青木瑠璃子さん出演の『青木瑠璃子のI have Controller』で、それぞれ本作の特番企画をやっています。制限時間内に、テーマに沿った建物をリスナーの皆さんに建築してもらうという企画で、そちらでもさまざまな建物が建築されたので、ぜひご覧いただければ!
こちらは今井麻美さんの番組の中で、今井さん自身が制作した自信作の表彰台。
会場となったコロシアム(自作)の中に、番組リスナーさんが時間内に作成した建物がズラリ。短い時間の中で、番組中に発表されたお題の建物を作成するという、『料●の鉄人』形式の大会が実施されました。
『ドラゴンクエストビルダーズ2』で“ミンゴス杯”開催! 今井麻美のニコニコSSG特番【ファミ通】
青木瑠璃子さんの番組では、青木さん作の建物の内装などを作る企画でした。
こちらは『青木瑠璃子のアイコン』のリスナーさんが作成した建物の数々。内装だけではなく、建物の外にまで、さまざまなモノを作成していました。
青木瑠璃子が『ドラクエビルダーズ2』に挑戦!【青木瑠璃子のアイコン】