アクティビジョンのミリタリーFPS『コール オブ デューティ』シリーズ最新作として、『Call of Duty: Black Ops Cold War』が発表。プレイステーション5/プレイステーション4/Xbox Series X/Xbox One/PC対応で、プレイステーション4/Xbox One/PCでは2020年11月13日にグローバル発売予定となっている。
さて本日、本作のシングルプレイのキャンペーンモード中心の情報が解禁されたので、事前に受けたプレゼンからその内容を早速お伝えしよう。先に概要をまとめておくと以下の通り。
- 初代ブラックオプスとブラックオプス2の間を繋ぐ続編
- 舞台はレーガン政権下の1980年代中盤
- メイソン、ウッズ、ハドソンらが引き続き登場
- CIAのアドラーとともに秘密工作員“ペルセウス”を追う
- メインミッション以外に、そこで得た情報によってプレイするサイドミッションも2種類存在
- ミッション内で選択を問われることがあるほか、マルチエンディング制を採用
- KGB本部ビルで二重スパイとして複数の目標達成に挑むことも
- ベトナム戦争当時の記憶を探っていく過去編も存在
- メインキャラクターはカスタマイズ可能
- ただしメイソンとしてプレイするようなミッションも一部存在する
- マルチプレイは世代をまたいだクロスプラットフォーム対戦に対応
- ゾンビモード、ウォーゾーン(バトルロイヤル)モードなども存在する
- バトルパスを提供予定
- マルチプレイとウォーゾーンは成長の進行とインベントリーを共有する。ウォーゾーンプレイヤーはモダン・ウォーフェアで獲得したコンテンツにも引き続きアクセスできる
伝説的秘密工作員“ペルセウス”を食い止めろ。初代BOとBO2の間を繋ぐ正統続編
『コール オブ デューティ』の中でも、歴史の裏側で展開された秘密作戦をテーマとしたサブシリーズ“ブラックオプス”の系譜を継ぐ本作。2010年発売の初代ブラックオプスと2012年発売のブラックオプス2の間を繋ぐ、1980年代の冷戦末期のロナルド・レーガン政権下における戦いが描かれる。
というわけで本作には、ブラックオプスシリーズ初期作品の重要人物である、フランク・ウッズ、アレックス・メイソン、ジェイソン・ハドソンといった面々も引き続き登場。CIAのエージェントであるラッセル・アドラーとともに、東西のパワーバランスの転覆をはかる伝説的秘密工作員“ペルセウス”を食い止めるべく奔走することになる。
これまで歴史上の人物を登場させ、時に訴訟沙汰にも発展した『コール オブ デューティ』シリーズ。今回は当時のアメリカ大統領であったロナルド・レーガンが登場しており、映像では一同が出席した御前会議で命令を下すシーンも。初代ブラックオプスでジョン・F・ケネディが出てきたのを思い起こさせる描写だ。
メイキング
キャンペーンモードの開発にあたって、ボイスや演技の収録が新型コロナウィルスによる影響を受けており、俳優/声優の自宅でも収録を続行できるように機材キットが作成され配布されたという(もちろんコロナ以前にスタジオで収録した分もある)。声の収録に留まらず、表情の演技のキャプチャーや、全身の演技のモーションキャプチャーなどを行った例もあったようで、なかなかスゴい。
また80年代当時の雰囲気を出すべく、1975年から1985年にかけての当時のファッションや映画や音楽を参考にしつつ、車両やキャラクターの格好などがデザインされている。
衣装設定では、スパイ戦をテーマのひとつとしている関係上、戦場にふさわしい格好と一般市民として紛れ込むのにふさわしい格好の双方が存在し、例えばウッズは戦場よりでアドラーは潜入よりといった比重の違いはありつつも、ウッズが潜入のための格好をしたり、アドラーが戦闘服姿に身を包むといった場面もあるという。
ちなみに参考にした映画やドラマには、『コンドル』、『フレンチ・コネクション』、『ファイヤーフォックス』、『ジョーカー』、『アトミック・ブロンド』、『ドイツ1983年』、『善き人のためのソナタ』、『チェルノブイリ』などが挙げられていた。
カスタマイズ可能な独立したメインキャラが存在。一方、メイソンとしてプレイするパートも
なお本作にはメイソンたちとは異なるメインキャラクターがおり、プレイヤーが名前や出生地や性別、肌の色合い、三人称での呼ばれ方、軍歴といった項目をカスタマイズ可能。これらはゲームプレイ上の影響はないが、別に心理プロファイルという項目があり、ここでは選んだものによって“ADS(狙い)時にかかる時間の短縮”、“射撃ダメージ増加”、“走り速度向上”といったサブ効果がつくようだ。
ではそれ以外のキャラとしてプレイすることがないのかと言えば、そうでもない模様。開発チームに確認したところ、例えばいくつかのミッションではメイソンとしてプレイする事があるそうで、なぜそういう場面が存在するのかはプレイしていくことで判明するという。
敵施設への潜入、スパイ工作、ベトナム戦争の記憶……ブラックオプスらしいヒネりの効いたミッションがプレイヤーを待つ
本作にはメインミッション以外にサイドミッションも存在し、またミッション内で決断を迫る選択肢があるほか、マルチエンディングを採用している。プレゼンでは実際にいくつかのミッションの様子を見ることもできた。
ウクライナでのミッションでは、ウッズとプレイヤーがアメリカ本土での制圧作戦を想定しているらしいスペツナズの訓練施設へと潜入。“訓練のために施設内に再現されたアメリカの街中で本当に戦闘が起こる”というややこしいシチュエーションへと発展する。
またモスクワでは、ソ連との二重スパイとしてルビャンカ広場にあるKGB本部で暗躍するミッションが存在。ビル内部をスパイとして歩き回りながら、情報の奪取や毒殺、買収、脅迫といった各種工作活動を行っていく(どの部屋に行けば何ができるかわかるようマップシステムが用意される)。
そしてブラックオプスと言えば、虚実が入り混じり、洗脳によってそれまでの記憶に嘘があることが判明したりする、何を信じたらいいのかわからない歪んだ真実の描写も特徴のひとつ。
今作では1968年のベトナム戦争当時の記憶を探っていくミッションが存在する。プレゼンではラオスでの戦いを追体験していくミッションの流れを確認できたのだが、(恐らく自白剤か何かの影響下にあるため)周囲の時間が停止しているパートがあったり、「地下壕へのドアを通れ」という命令を無視して歩いているとドアが目の前にどんどん降ってくるという超現実的な展開になることも。分岐やさまざまなシークレットも用意されている模様だ。
マルチプレイやゾンビモードについての言及も
キャンペーンモード以外の部分についてもいくつか情報が解禁されている。まず本作は『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』に引き続きクロスプラットフォームマルチプレイに対応する予定で、それはプレイステーション5やXbox Series Xなどとの世代をまたいだプレイにも対応する。
またマルチプレイ対戦、ゾンビモード、そして『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』同様に『コール オブ デューティ ウォーゾーン』基本プレイ無料版とコンテンツを共有するバトルロイヤルモードがあるということは確定しており、バトルパスなども提供予定。
さらに本作のマルチプレイ部分とウォーゾーンはプログレッション(成長の進行)やインベントリーを共有していて、ウォーゾーンプレイヤーが『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』関連のコンテンツ(オペレーターや武器のブループリントなど)を獲得している場合は、引き続きアクセス可能だとか。
なおマルチプレイの詳細については、シリーズの公式Twitchチャンネルで北米の9月9日に配信でプレイの内容が明かされる。