月額980円で、雑誌やマンガ、書籍が読み放題になるAmazonのサービス“Kindle Unlimited”。おうち時間を楽しむために加入している方も多いと思いますが、対象作品が10万件以上もあると何を読めばいいのか迷ってしまいますよね。
そこで本稿では、Kindle Unlimitedのオススメ作品を個人的チョイスでご紹介！ 今回は、グルメマンガのパイオニアともいえる“あの名作”に注目してみました。
“Kindle Unlimited”の導入はこちら（Amazon.co.jp）『ミスター味っ子』は“あのトレンド食材”を先取りしてた!?
みなさんは『ミスター味っ子』というマンガをご存知でしょうか。1986年に『週間少年マガジン』で連載された漫画家・寺沢大介さんの作品で、1987年にはテレビ東京系列でアニメ化されました。その名を何となく知っている人も多いのでは？
現在Kindle Unlimitedでは、“極！ 合本シリーズ”として『ミスター味っ子』1～5巻が読み放題。単行本19巻分（全巻）を一気に読むことができます。
ネット上でも「いま読んでもめちゃくちゃおもしろい！ 料理バトルマンガの定番作品」、「見ているだけでお腹が空いてくる。とくに第1話の超極厚カツ丼は飯テロ……」といった声が相次ぐ『ミスター味っ子』。同作の魅力に迫るべく、第1巻の内容をちょこっとだけ覗いてみましょう。
主人公は、町の安食堂で働く中学生・味吉陽一（あじよしよういち）。子どもといえど料理の腕はピカイチで、のちに“ミスター味っ子”とよばれる少年です。
ある日陽一の店に日本料理人会のドン・村田源二郎、通称“味皇”が来店。陽一の作った“特製カツ丼”を食べて、そのおいしさと創意工夫から陽一をひと目置くようになります。
というのも、陽一が揚げたカツは“超極厚カツ”。分厚いトンカツは火が通りにくいうえ、強火の油で一気に揚げれば黒焦げになってしまいます。逆に弱火でじっくり揚げようものなら、火が通る代わりに衣はベシャベシャに。それこそ食べられたものではありません。
ところが実際に出てきたのは、見事な焼き色のカツ丼。じつは高温の鍋と低音の鍋で二度揚げすることで、分厚くてもおいしいトンカツを実現させていたのです。おまけにすりおろした山芋を小麦粉に溶かし、ふんわりサクサクの衣を実現！
この日をきっかけに陽一はさまざまな料理バトルを繰り広げていき、料理人としての腕をより一層磨いていきます。
ときに陽一のアイデア料理は想像の斜め上を行き、読者を驚かせることもしばしば。たとえば“極！ 合本シリーズ”1巻に収録されている少年料理人・堺一馬とのカレー対決では、ルーのコクを出すために“インスタントコーヒー”を使ったり、肉をやわらかくするためにパイナップルを器代わりにしたり……。独創的なアイデアも見どころのひとつです。
ちなみに“極！ 合本シリーズ”3巻では、空前の大ブームを巻き起こした“タピオカ”が登場。ネット上でも「私がタピオカを初めて知ったのは『ミスター味っ子』でした」、「いまのトレンドを数十年前から取り入れてた陽一くん、さすがです」と一時話題になっていました（笑）。
気になる人は、ぜひグルメマンガのパイオニア『ミスター味っ子』を読破してみてはいかが？
