オンラインで遊べる対戦ゲームの中で、昨今とくに盛り上がっているジャンルが“バトルロイヤル”。言うまでもなく、大勢のプレイヤーが広大なマップに集結し、最後のひとり、もしくは1チームになるまで競い合うゲームだ。『Apex Legend』や『PUBG』、『フォートナイト』などが有名で、つねに多くのプレイヤーが競い合っている。

 そんな激アツのバトロワ市場に、新たなタイトルが登場する。その名は『スペルブレイク(Spellbreak)』。アメリカの新進気鋭のメーカー、Proletariat(プロレタリアート)による本作は、現在ベータテスト中で、2020年内の完成を目指して開発中。プラットフォームはパソコンのほかに、プレイステーション4、Nintendo Switch、Xbox Oneを予定している。

 ここでは、期待値も高い『スペルブレイク』のクローズドベータ版のオフィシャルリポートが到着したのでお届けしよう。なお、『スペルブレイク』のクローズドベータはPCとプレイステーション4向けに7月20日まで実施中だ。本記事の最後では、クローズドベータへの参加方法を記載しているのでご確認を。

プレイヤーは魔法使い、ファンタジーな世界観のバトロワゲーム

 『スペルブレイク』のルールは一般的なバトロワと同じでわかりやすい。試合開始と同時にマップ上空から降下し、他のプレイヤーと戦っていく。一定時間が経過するとマップが狭くなり、徐々に行動範囲が絞られてくるのも一般的。

 本作最大の特徴は世界観だ。既存のバトロワは拳銃やマシンガンなどの銃火器で撃ち合うゲームが多いが、『スペルブレイク』はファンタジックな魔法の世界。プレイヤーは魔法使いとなり、手から炎や氷、雷撃などを放って敵と戦う。

 ファンタジーなのは攻撃方法だけではない。『スペルブレイク』のキャラクターは、かなり高い位置までジャンプできる。おそらく魔法のチカラを使っているのだろう。ジャンプは“スペース”キーで行うのだが、押したままにしておくとグングン高度が上がる。スペースキーを離すか、マナが切れると落下する仕組みだ。
 戦闘時は、このジャンプと滑空がとても重要。後述する“スキル”や“ルーン”と組み合わせれば、建物の何倍もの高さまで飛び上がれる。迫力の空中バトルを楽しめるのは、本作の醍醐味だ。

プレイヤーは魔法使い、選んだ属性の呪文で戦え

 『スペルブレイク』は試合開始時に“クラス”を選択する。クラスは全部で6種類。わかりやすく紹介すると、魔法使いの“属性”のようなもの。火と氷、風、土、雷、毒の6種類が用意されている。

 クラスを選択すると、この時点でキャラクターの左手に“ガントレット”が装着され、メインウェポン(メイン呪文)が決定する。たとえば火属性の“パイロマンサー”を選ぶと、マウス左クリックで“ファイアボール”、氷属性の“フロストボーン”を選ぶと“氷の槍”を撃てる。属性ごとに攻撃方法や影響範囲、飛距離などが異なるため、有利な戦況も変わる。プレイスタイルに応じて自由に選べるのが楽しい。

 勘のいい読者は気づいたかもしれないが、ここまでは左手に装着したガントレットの話。そう、試合開始直後は右手が空いているのだ。『スペルブレイク』がユニークなのは、右手にも同様のガントレットを装着できるところ。右手用のガントレットは、戦場のあちこちに落ちているチェスト(宝箱のようなもの)から拾ってセットする。両手にガントレットを装着すれば、マウス左右のクリックで異なる呪文を放てるようになる。

 この左右のガントレットの組み合わせが、『スペルブレイク』のキモだ。“火と氷”や“風と毒”など、異なる属性ならば、どんな組み合わせも自由。遠距離攻撃+範囲攻撃や、連射攻撃+対地攻撃など、さまざまな組み合わせを楽しめる。

ガントレットのもうひとつのチカラ、一撃必殺の“魔術”が超強力

 ガントレットは左右クリックで放てる呪文だけでなく、“魔術”と呼ばれるチカラを秘めている。魔術は“Qキー”と“Eキー”で発動できる、いわば“必殺技”のような感じ。魔術の効果は装備しているガントレットによって異なり、発動すると一定のクールタイム(待機時間)が発生する。超強力なものばかりだが、連射はできないので使うタイミングが重要。

火の魔術“フレイムウォール”

持続ダメージを与える炎の壁を発生させる。

氷の魔術“急速冷凍”

詠唱者の周囲を冷気で凍らせる。

風の魔術“トルネード”

詠唱者の周囲に吸引する竜巻を召喚する。

土の魔術“落岩”

ターゲットに向けて巨大な岩を投げる。

雷の魔術“落雷”

発動させた一定時間後に雷を落とす。

毒の魔術“毒雲”

狙った地点に毒の雲を発生させる。

全9種類も用意されている、移動や攻撃に便利な“ルーン”

 装備アイテムでもうひとつ重要なのが“ルーン”だ。ルーンは試合開始時には持っておらず、戦場で拾って装備する必要がある。ルーンも魔術と同様に、強力な技を発動できる。クールタイムが発生するため、連続では使用できないのも魔術と同じだ。

 ルーンの効果は『スペルブレイク』の世界観に合ったものばかり。一瞬で遠距離にワープする“テレポート”や、空中を高速で飛行する“フライト”、一定時間姿を消せる“透明”など、どれも小説や映画の魔法使い作品に登場しそうな技だ。

装備品を身につければ戦闘を有利に運べる

 『スペルブレイク』のキャラクターはこのほかに、“魔除け”と“ベルト”、“ブーツ”と呼ばれる3つの装備をつけられる。魔除けはマナの最大値、ベルトはダメージを肩代わりしてくれるアーマーの最大値、ブーツは移動速度が上がる。どれも戦闘を有利に運べるアイテムなので、序盤のうちに装備しておきたい。

ガントレットやルーンなどは5種類のグレードが存在する

 いままで紹介してきたガントレットとルーン、魔除け、ベルト、ブーツは、それぞれ5種類のグレードが用意されている。グレードが高ければ高いほど、効果が大きくなったりクールタイムが短くなる。グレードは色が決まっているので、パッと見ただけで区別しやすいのが嬉しい。なお、すでに高いグレードのアイテムを装着している場合は、下位グレードに変更不可。間違って持ち替える心配がないのは親切な設計だ。

  • 白:コモン
  • 緑:アンコモン
  • 青:レア
  • 紫:エピック
  • 橙:レジェンド

呪文が他属性の呪文に影響を及ぼす、魔法コンビネーションが楽しい

 『スペルブレイク』は、ただ呪文や魔術でドンパチするだけのバトロワではない。異なる属性の呪文が交わると、さまざまな現象が起こるのがユニーク。

 たとえば氷の呪文“氷の槍”は、敵を攻撃するだけでなく、地面を凍らせる効果もある。その凍った地面を狙って炎の呪文“ファイアボール”を撃つと、氷が溶けて水蒸気になる。水蒸気は敵の視界を遮る効果があり、現代戦ゲームの“スモーク”のようなイメージで使用可能。

 水蒸気はそれだけではない。さらに“氷の槍”を放つと、水蒸気が固まって大きな氷の岩になる。氷の岩はキャラクターの進路を防ぐため、狭い通路などでの妨害に役立つ。

 そのほかにも、凍った地面に雷の呪文“稲妻”を撃つと周囲をショック(スタン)させられるし、毒の呪文“毒スプレー”を撃つと毒の池(持続ダメージ)を作れる。

 このような他属性の呪文に与える効果は、他人の呪文にも影響する。大人数が一箇所に集まって戦っているときは、さまざまな現象が起きて楽しい。自分が使っている呪文の属性が、他属性にどのような影響を及ぼすのかを覚えておくと戦闘を有利に展開できる。

戦闘時にもっとも重要なのはマナのリソースコントロール

 実際に戦場に出撃してみた。まだベータテスト版のため、多くても25人程度の戦闘だったが十分楽しめた。プレイして感じたのは、空中戦が多いところ。不慣れな筆者は倒されてばかりだったが、熟練プレイヤーを見ているとシュンシュンと気持ちよさそうに飛びながら撃ち合っているのが印象的だった。

 プレイして感じたのは、マナのリソースコントロールの重要性だ。『スペルブレイク』は呪文を放つたびにマナを消費する。マナは時間とともに回復するが、呪文を連射していたら一瞬で尽きてしまった。マナは空高く飛ぶときにも消費するので、襲われたときに飛んで逃げられないことが頻繁にあった。イザというときのために、マナの残量から目を離さないように戦うべきなのかもしれない。

 プレイしていてもっとも楽しかったのは、大人数が一箇所に集まって乱戦しているシーン。『スペルブレイク』の武器(呪文)は範囲攻撃可能なものが多いので、いわば全員ロケットランチャー状態。狙っていない敵に偶然ダメージを与えることもあり、ワイワイ楽しくプレイできた。もっと大人数なら、さらにお祭り騒ぎになって楽しいだろう。2020年の正式リリースが楽しみだ。

公式サイトでベータテストに参加! みんなで魔法使いになろう

 本作はガントレットの組み合わせによる呪文のコンボや、激しい空中戦など、いままでのバトロワでは味わえない要素が詰まったゲーム。現在、公式サイト(英語)でベータテスターを募集しているので、興味のある読者は参加してみては? ベータテストは7月20日まで。

『スペルブレイク』公式サイト(英文)
『スペルブレイク』日本公式Twitter

 参加方法は公式サイトの“PLAY NOW”をクリックし、メールアドレスを登録。24時間以内にコードが発行されるので、そのコードを“Epic Games Launcher”の“引き換えコード”に入力するだけだ。バトロワファンのみんなで魔法使いになろう!