Pillow Castleによる一人称視点パズルアドベンチャーゲーム『Superliminal』がプレイステーション4/Xbox One/Nintendo Switchで国内配信開始。定価はそれぞれ2330円/2350円/2050円で、現在は2週間の20%オフセールで販売されている。

 本作については昨年のEpic GamesストアでのPC版配信時にも紹介しているが、あらためて説明しておくと、本作は“強制遠近法”などの錯視を利用したパズルアドベンチャーゲーム。

 強制遠近法とは、影や反射や視差を無視した場合、ある物体が「近くて小さい」のか「遠くて大きい」のか判別つけづらいことを使った視覚トリックだ(遠くの塔が手の平に乗っているように写真を撮ったりするアレである)。

 本作の歪んだ物理法則では、物を掴んだ時にその像だけが固定されて、空間内での大きさは不定の状態になり、離すとその像が実現可能な最大サイズに変換される。

 つまり、近付いて像を大きくしてからやれば基本的に物体は大きくなるし、離れて像を小さくしてからやれば小さくなる。これを利用するとチーズが巨大なスロープになったり、ミニチュアの家が実物大サイズになって中に入れるようになったりして、先に進めるようになるのだ。

 比較的短編のゲームだがとにかく脳が騙されまくる面白い体験ができるので、ちょっとでも気になった人はまず動画をチェックしてみて欲しい。なお本作、SteamでのPC版配信も11月に予定している。

『Superliminal』錯視を利用して物理法則をねじ曲げろ! 脳とゲーム世界が騙されまくる一人称視点パズルアドベンチャーが日本語対応で発売開始_02
このチェスのコマが「小さくて近い」のか、「遠くて大きい」のか、反射や影や視差に頼らないとすぐには判断できないというのがポイント。
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本作でつかめる物体は、掴んだ瞬間に像だけが固定され、離すとその像で実現可能な最大サイズで落とされる。
というわけで大きくなるように掴んでは落としを繰り返していくと巨大なスロープに。
『Superliminal』錯視を利用して物理法則をねじ曲げろ! 脳とゲーム世界が騙されまくる一人称視点パズルアドベンチャーが日本語対応で発売開始_06
「ある視点からだと像が完成して具現化する」というタイプのギミックも。もうちょっと下がった方が良さそうだなコレ。