ポーランドのCD PROJEKTが、最新作『サイバーパンク2077』について2020年6月11日(※)に放送を予定していた“Night City Wire”の配信を6月25日(※)に延期することを発表した。(※いずれも基準は海外時間)

 声明ではその理由について「私たちは #サイバーパンク2077 の情報を皆さんにお届けするのを楽しみにしていると同時に、今は世界の関心を別のことに向けるべき時であると考えています。Black Lives Matter」と、アメリカから全世界へと広がっている反人種差別運動への連帯を示している。

 『サイバーパンク2077』は、2020年9月17日にプレイステーション4/Xbox One/PCで発売予定のオープンワールドアクションRPG。ハイテクと退廃が同居するサイバーパンク都市“ナイトシティ”を舞台に主人公“V”(ヴィー)の活躍を描く。

 なお本作はアフリカ系アメリカ人であるゲームデザイナーのマイク・ポンスミス氏によるテーブルトークRPG『サイバーパンク2.0.2.0.』を原典としており、ポンスミス氏は開発にも参加している。

『CoD』フランチャイズなどにも同様の動き

 直近では、エレクトロニック・アーツのアメフトゲームシリーズ最新作『Madden NFL 21』が同様に発表自体の延期を発表。アクティビジョンのFPS『コール オブ デューティ』シリーズは、最新作およびモバイル版の新シーズンの開始延期を行っている。

 海外ゲーム業界ではこういった動きが広まっており、今回のCD PROJEKTと同じように多くのスタジオが連帯を示すコメントを公表したり、問題の認識を高めるためにあえてプロモーションを控えるといった施策を行っている。