インクで塗った面積を競い合う新しいシューターゲーム

 2015年(平成27年)5月28日は、Wii U用ソフトの『スプラトゥーン』が発売された日。本日でちょうど5周年を迎えた。なお、55ページにわたる同作の5周年記念特集を掲載する週刊ファミ通2020年6月11日号も本日発売です。

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 『スプラトゥーン』は、任天堂から発売されたTPS(サードパーソンシューティング)。基本となる“ナワバリバトル”は4対4のチーム戦で、カラフルなインクでフィールドを塗り合い、最終的に広い面積を塗っていたチームが勝利となる陣取り合戦となっている。

 本作が初めてお披露目されたのは2014年のE3。流された映像にはオレンジ色をしたイカがヒトに変身してインクを撃ち合う姿が映されており、最初は誰もが度肝を抜かれたのではないだろうか。各国のメディアをはじめ、数多くのゲームファンも「なぜイカなんだ!?」という思いが頭の中を去来したに違いない。しかし、それらを含めたユニーク過ぎる世界観とキャラクターがゲームファンを即刻魅了。主人公のイカちゃん(インクリング)は、いまではすっかり任天堂の看板キャラクターのひとりになっていると言っていいだろう。

 『スプラトゥーン』の特徴と言えば、インクを塗りまくるわかりやすいルール。水鉄砲で撃ち合うようにインクをバシャバシャするのが非常に楽しく、筆者も初プレイ時には童心に帰ってはしゃいでしまった。ヒトからイカに、イカからヒトに形態を自由に替えながら移動と戦いをくり返すのもシューターとしては新鮮なプレイフィールで、ジャイロ機能を利用したエイムは慣れると手放せなくなるレベルの発明と言えるんじゃないだろうか。

 かわいらしくポップな表現を用いているため、誰も傷つかず平和的で、チーム戦の採用でソロよりも気軽に参加しやすいことも影響してか、『スプラトゥーン』の対戦は一大ブームに発展。以前の日本では、FPSやTPSといったジャンルの対戦ゲームはいまいちパッとせず、ヒットしないとまで言われていたのだが、本作はそんなジンクスを吹き飛ばすような大ヒットを記録した。今日のFPS・TPSブームに本作の存在がどれほど影響しているかはわからないが、『スプラトゥーン』が日本における同ジャンルの間口を広げてくれたのは間違いないはずだ。

 バトルで使用するブキは、シューターやローラー、チャージャーなど多種多様なカテゴリーとバリエーションが存在。ブキごとに特殊効果を持つサブウェポンと必殺技的なスペシャルウェポンがセットになっていて、それらとアタマ、フク、クツの3部位にわかれたギア(服装)を組み合わせ、自分好みにカスタマイズしていくのが『スプラトゥーン』の醍醐味のひとつ。

 ギアには多彩な能力アップも付与されているため、能力を取るかおしゃれを取るかで悩みまくったプレイヤーも少なくないはずだ。また、ギアにはブランドが設定されていて各々特徴があり、ファッション的なクオリティーが非常に高いのも本作ならでは。ゆえに、悩みはかなり深刻と言えよう。

 参加プレイヤー全員をふたつのチームに分けて勝敗を決める限定イベント“フェス”は対戦プレイを大いに盛り上げてくれた。毎回お題が提示され、どちらがイカしているかナワバリバトルで決めることになるのだが、そのお題のチョイスが絶妙。“きのこの山 VS. たけのこの里”に代表されるように、どちらがいいかでつねに議論されているようなお題もあり、誰しもが熱くなること請け合い。勝負の結果に多くのプレイヤーが一喜一憂したものだった。ちなみに筆者はたけのこの里派なので、たけのこの里の勝利という結果には非常に満足している。

 言及するのが最後になってしまったが、本作を語るうえで忘れてはならないのが“シオカラーズ”のふたり。アオリとホタルはイカ世界で人気の従姉妹どうしのユニットで、数々のBGMで美声を披露してくれるほか、“ハイカラニュース”などの要所で登場してゲームを盛り上げてくれる。歌詞はイカ語(?)なので内容はさっぱりわからないのだが、歌声は強烈な個性を持っていて、ゲーム中に何度も耳にするうちにクセになってくるから不思議なもの。まさにスルメ曲と言った風情で多くのゲームファンを虜にしてしまい、過去には人間界でライブも行われた。

 現在、本作の定期アップデートはすでに終了しているものの、瞬時にマッチングされるくらいいまでも対戦プレイに明け暮れるユーザーは多い模様。2017年7月21日には続編『スプラトゥーン2』も発売。こちらは今年で3周年を迎えることになる。

これまでの今日は何の日?