家庭用ゲームにおける美少女ゲームブームの火付け役

 いまから26年前の1994年(平成6年)5月27日は、PCエンジン SUPER CD-ROM2用ソフトの『ときめきメモリアル』が発売された日。

 『ときめきメモリアル』は、コナミ(当時)から発売された恋愛シミュレーションゲーム。プレイヤーはきらめき高校に入学した男子生徒となって、高校生活の3年間で自分磨き(パラメーター上げ)を行い、卒業式の日に伝説の樹の下でみんなの憧れの存在である藤崎詩織を始め、意中のヒロインから告白されることを目指す。

 1994年当時、家庭用ゲームでは美少女ゲーム自体あまり流行っていなかったのだが、本作はPCエンジン専門誌のレビューなどをキッカケに注目を集め、口コミで徐々にゲームファンの人気を獲得していった。PCエンジン自体がすでに下火だったうえに、SUPER CD-ROM2用ソフトということもあって遊ぶためのハードルは決して低くはなかったが、発売からかなり長い期間売り切れで入手困難な状態が続いていたと筆者は記憶している。多数の移植版が発売されてからはさらに人気が加速し、以降はたくさんの美少女ゲームが家庭用ゲーム機に登場することになる。まさに本作は、家庭用ゲームにおける美少女ゲームブームの火付け役と言っても過言ではないだろう。

 公式設定の目的は藤崎詩織から告白されることだが、虹野沙希や片桐彩子、朝日奈夕子など、13人の女の子から告白を受けることが可能(例外として男性の外井雪之丞からというパターンもあった)。現代基準でも人数的にはかなり多めで、隠しキャラのような存在の館林見晴や主人公のライバルがじつは……の伊集院レイなど、多彩なタイプが登場した。

 多数の女の子と仲よくしていると“爆弾”マークが表示され、すべて爆発して全員から総スカンを食うというのはもはや『ときめき』(ファミ通編集部ではそう呼んでいた)のお約束。「いっしょに帰って、友だちに噂とかされると、恥ずかしいし……」という藤崎詩織のセリフは、本作を遊んだことがなくても知っている人が大勢いるくらい有名になっている。主題歌の『ときめき』やエンディング曲の『二人の時』などの楽曲も非常に人気が高い。なお、セガサターン版では掟破り(?)の自分から告白するというシステムもあった。

 『ときめきメモリアル』はプレイステーション、スーパーファミコン、セガサターン、PC、PSPなど、多数のハードで移植版が発売。『ときめきメモリアル対戦ぱずるだま』や『ときめきの放課後 ねっ☆クイズしよ』といったスピンオフ作品も数多く登場した。

 そのひとつである『ときめきメモリアル ドラマシリーズ』は、虹野沙希、片桐彩子、藤崎詩織(と館林見晴)にスポットを当てたアドベンチャーゲームの3部作で、製作総指揮として小島秀夫監督(現・コジマプロダクション)が関わっていたことでも知られている。筆者は『ときめきメモリアル対戦ぱずるだま』がお気に入りで、暇さえあればクリアーして『二人の時』を聴いていた記憶がある。ちゃんと告白エンディングがあるのがよかったし、『二人の時』はとにかく名曲だった。

 本作はPS3やPSPのアーカイブもあるが、いま遊びたいならPCエンジン miniがオススメ。興味があるなら、手に入るうちにゲットしておきたいところだ。

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 週刊ファミ通&ファミ通.comでは、『ときめきメモリアル』が25周年を迎えた昨年(2019年)に、25周年記念として藤崎詩織役の金月真美さんと朝日奈夕子役の鉄炮塚葉子さんへのインタビューを掲載。当時を振り返る、とても貴重な内容になっている。また、金月さん、鉄炮塚さんおふたりが出演する“中の人ゲーム実況”という番組も配信しているので、合わせてチェックしてほしい。

※画面写真はPCエンジン mini版のものです。

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