記念すべき『アトリエ』シリーズの第1作が発売

 1997年(平成9年)5月23日は、プレイステーション用ソフト『マリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士~』が発売された日。

 『マリーのアトリエ』は、ガストから発売されたファンタジーRPG。現在も非常に人気の高い『アトリエ』シリーズの記念すべき第1作で、“ザールブルグ”を舞台にした作品群のひとつ。当時ファンタジーRPGと言えば、勇者となって世界を救うような王道作品が多かったが、本作は“錬金術”にスポットを当て錬金術士として生活することに主眼を置いている。シリーズとしてはおなじみの内容と言えるが、当時としてはかなり斬新な内容で筆者は思い切った方向に舵を切ったなと驚かされたものだった。ちなみに、ゲームのキャッチコピーは「世界を救うのはもうやめた」。

 本作の主人公は、田舎から上京して錬金術を学んでいたマルローネ(通称がマリー)。しかし、王立アカデミー創立以来の最低成績を記録してしまい、5年のあいだに「先生が満足するようなアイテムを完成させる」という、特別な課題を与えられるはめになってしまうのが大まかなストーリー。自由度の高さも本作の特徴のひとつで、ほとんど制約を受けずに好きなように生活していける。

 シリーズのキモと言えるのが“調合”システム。冒険で集めてきた薬草や鉱石といった材料を使って調合が可能で、じつに多彩なアイテムを作り出せる。最初は大したものは作れないのだが、徐々に新しいアイテムが作れるようになると調合そのものがクセになってきて、すべてのアイテムを作り出そうと躍起になったプレイヤーも多かったのではないだろうか。

 シリーズ1作目ということもあってシステムは非常にシンプルではあったが、程よい達成感もあり、筆者は夢中になって依頼をこなしたような記憶がある。こういった部分のプレイ感覚はむしろ経営シミュレーションゲームに近く、それがRPGとしてはかえって新鮮に感じられたのかもしれない。

 本作のヒットを受けて『マリーのアトリエ』はシリーズ化。ナンバリングタイトルに該当する本編シリーズだけでも21作品あり、ほかにも外伝やスピンオフ作品も多数存在する。

 最新作は『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』。健康的でキュートな主人公ライザリン・シュタウト(通称・ライザ)の人気が非常に高く、ネットなどでたびたび話題になったのが記憶に新しい。2020年4月28日には、シリーズで最高の42万本の出荷を記録したこともコーエーテクモホールディングスから発表されている。

 なお、ファミ通.comでは、『マリーのアトリエ』の生みの親である吉池真一氏に誕生秘話などをうかがったインタビューを掲載しているので、そちらもぜひチェックしてほしい。

これまでの今日は何の日?