ヴァイキングをテーマとしたまったく新しいプレイ体験が待つシリーズ最新作『アサシン クリード ヴァルハラ』。本誌では、クリエイティブディレクターを務めるアシュラフ・イズマエル氏に、日本メディアでは独占となるメールインタビューの機会を得た。ヴァイキングとして生きる主人公の背景や、本作ならではの要素とは?

アシュラフ・イズマエル

Ubisoft Montreal所属。『プリンス・オブ・ペルシャ』に関わり、『アサシン クリードIV ブラック フラッグ』、『アサシン クリード オリジンズ』のクリエイティブディレクターを務め、本作でもクリエイティブディレクターを担う。

――本作のコンセプトや世界観をお聞かせください。

アシュラフ『アサシン クリード ヴァルハラ』は、『アサシン クリード』の世界における究極のヴァイキングファンタジーです。プレイヤーは主人公“エイヴォル”のサーガをたどり、暗黒時代に永住の地を求めてノルウェーからイングランドへと一族を導いていきます。

――年代や国、場所などゲームの舞台設定を教えてください。

アシュラフゲームの舞台は、9世紀末のヴァイキングによるイングランド侵略の時代であり、彼らの文化や価値観、侵略の動機などヴァイキングの生活を深く体験できるのです。そしてプレイヤーは、主人公が目の当たりにするような残忍な戦いだけではなく、その戦いの裏側にあるヴァイキングの仲間への忠誠心や狡猾な政治戦略、そして深く根付いたノルウェー人ゆえの信仰など、複雑な側面も体験することになります。

――主人公はどんな人物でしょうか。キャラクターの背景をお聞かせください。

アシュラフ主人公のエイヴォル(男女の選択可)は、度重なる戦争と、それによる物資の不足を補うべく、一族を連れて新たな地を求め、イングランドへと航海の旅に出ます。強く抵抗するイングランドとの戦いだけではなく、仲間内の闘争にも直面します。一族のリーダーとして、あなたは定住の地と勝利を手に入れるための正しい判断を迫られますが、彼らの一匹狼としての特性からコミュニティ、家族、そして自分の野望の中で、バランスを見つけるのが困難になることもあるでしょう。

――『アサシン クリード オデッセイ』のように、神話上のキャラクターは登場するのでしょうか。

アシュラフノルウェー人の日常では、北欧神話とその神々というのは、とても重要な役割を担っていました。ノルウェー人の文化やしきたりは、本作の世界とそこに住むキャラクターたちにとっても不可欠です、とお答えします。

――本作ならではの新要素を、可能な範囲で教えてください。

アシュラフ敵への襲撃や略奪、定住地の拡大、改良された進行システムや、装具のアップグレード、戦闘システムなどの新たな要素を体験できます。

 改良された戦闘システムでは、プレイヤーはヴァイキングの戦士の無慈悲な戦いを経験することができます。二刀流で戦えるようになったことで、より多様な敵と戦えるようになりました。そして物資が少ない中、ロングシップ(海岸を襲撃する際に用いたヴァイキング船)を使って敵を弱らせ、物資を調達する必要もあります。

 さらに、新たな定住地を手に入れる際に政治的同盟を組む仲間、戦闘に関する判断、それらの選択が本作の世界に影響します。そのため、プレイヤーは自分たちの新たな地を賢く選択していかないといけません。

――本作独自のプレイフィールを得られるのはどういった部分でしょうか。

アシュラフ本作では戦争と永住の地を見つけるための波乱万丈な旅が待っています。戦場での激しい戦いや定住地、コミュニティー、家族との触れ合いなど、さまざまな体験が得られます。これらの身体的および精神的な旅路を、ヴァイキングの時代に生きる彼らの目を通して見ることは、本作ならではの魅力です。プレイヤーの皆さんは、何が起きるかわからない緊張感を保ちながらプレイできると思います。

――『オリジンズ』はシリーズ10周年の記念碑的作品でした。その後の『オデッセイ』に続いて、本作のリリースとなります。『アサシン クリード』というブランドの成長についてどのようなお考えをお持ちでしょうか。

アシュラフ『アサシン クリード』シリーズは、つねに歴史的な背景を元にした没入感のある体験を提供してきました。そしてこのシリーズが成長するにつれ、我々もこれらの世界や時代背景、文化に命を吹き込む腕を磨いてきました。『アサシン クリード ヴァルハラ』では、皆さまからのリクエストも多かった9世紀のヴァイキング侵略時代のノルウェーとイングランドを舞台として、真の“アサシン クリード体験”をお楽しみいただけるでしょう。ノルウェー人のヴァイキングであるエイヴォルとして、『アサシン クリード』シリーズのミステリーと深いつながりをよりいっそう感じることができるはずです。

――日本のファンに向けてメッセージを。

アシュラフ私たちの作品への皆さまのサポート、熱意、そして興奮に対してとても感謝しています。プレイヤー、ファンの皆さまへユニークな体験をお届けすることをいちばんに考えています。そして、この素晴らしいヴァイキングの体験を皆さまに愛してもらえるよう、心から願っています。