『ファイアーエムブレム』シリーズの第1作が発売
いまから30年前の1990年（平成2年）4月20日は、ファミリーコンピュータ用ソフトの『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』が発売された日。本日でちょうど発売30周年を迎えた。
週刊ファミ通2020年6月4日号（2020年5月21日発売）では、『ファイアーエムブレム』シリーズの30周年記念特集を掲載予定。4月21日（火）23時59分までアンケートを実施中なので、ぜひご協力ください！
『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』は、任天堂から発売された人気シミュレーションRPGのシリーズ第1作。当時はまだ珍しかった“シミュレーションRPG”というジャンルをゲームファンのあいだで浸透させ、後に人気ジャンルとして確立させることになる先駆け的作品だ。現在ではシミュレーションRPGの代名詞的な存在のシリーズとなり、押しも押されもせぬ人気を誇るのは言うまでもないだろう。
本作の魅力は、やはり成長していく個性豊かなキャラクターたち。それまで主流だったウォーシミュレーションゲームでは単なる使い捨てのコマのひとつだったユニットを、物語の登場人物とすることで感情移入を促し、成長して強くなる使い捨てではない唯一無二のキャラクターに昇華させて新たなゲーム性を生み出した。
キャラクターが死亡すると復活できないという、恐ろしくシビアなシステムはキャラクターに一層の愛着を持たせることに成功。プレイヤーの誰もが、育てたキャラをひとりも死なせないように何度もリセットをくり返しながらプレイしてしまったのではないだろうか。筆者は、仲間にし損ねたキャラクターの存在を後で知り、リセットどころか最初からやり直した記憶もある。
中世ファンタジーを舞台にした戦記物のストーリーが楽しめるということも、多くのゲームファンに受け入れられた要因のひとつだったのではないだろうか。ウォーシミュレーションゲームは余計な味付けが一切ない硬派なものだったが、本作はみんなが大好きなファンタジーで非常に取っ付きやすく、王子マルスを主人公とする激しい戦いの日々を描いた物語は、当時幼かった筆者にも熱いものがこみ上げるほどの内容だった。
お約束とも言えるかもしれないが、かつての敵が仲間になる展開にも大興奮。『ロードス島戦記』なども流行っていた時期だったので、余計に食いついていたのかもしれない。
その後本作は、リファインされて続編とセットになったスーパーファミコン版『ファイアーエムブレム 紋章の謎』として1994年（平成6年）1月21日に発売。より多くのファンを獲得した。以降もハードを移しながら、続編シリーズを多数発売。
最新作はNintendo Switchで2019年7月26日に発売された『ファイアーエムブレム 風花雪月』。二部構成のハードなストーリーが話題となり、世界中でヒット中。2020年2月には追加の有償DLCが配信された。
ちなみに『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』は、Nintendo Switch向けオンラインサービス“Nintendo Switch Online”に加入することで遊べる“ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online”でプレイ可能。また、『ファイアーエムブレム 紋章の謎』は、2017年10月5日発売のスーパーファミコンミニにも収録されているので、プレイしてみてはいかがだろうか。
※『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』の画像はすべて“ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online”のものです。
