2020年3月30日、コロプラがMAGES.のすべての株式を取得し、完全子会社化したことを明らかにした。

 コロプラは、MAGES.の、「ゲームや音楽、イベントをはじめとした幅広い事業を手掛ける総合エンターテインメント企業であり、新しいエンターテインメントやオリジナル IPの創出に強みを有して」いる点を評価したうえで、「MAGES.のオリジナルIP創出力と保有する人気IPをグループに加えることで、グループの主力事業であるモバイルサービス事業において、一層の競争力向上を見込んで」いるとのこと。また MAGES.は、コロプラグループに参画し財務基盤および経営管理体制を強化することで、同社の強みである新規エンターテインメント事業の創出を加速させるとしている。

 MAGES.は、2019年7月に、代表取締役社長・志倉千代丸氏が代表を務めるCHIYOMARU STUDIOがマネジメント・バイアウト(MBO)を行い、 それまでの親会社であるドワンゴが保有する同社株式の全株式の買い取りを行い、KADOKAWAグループから独立していた。

 なお、志倉氏は今回の件について、以下のようにコメントしている。

本日発表の通り、弊社は株式会社コロプラの取締役会にて株式譲渡が決議され、今後は同じグループとして活動していくことになりました。

現在、MAGES.にはいくつもの事業部があります。

アニソンやアイドル等のレーベル運営の他、ライブイベントの企画等を手掛ける音楽事業。

科学アドベンチャー等のシリーズの他、話題となったアニメ作品等のゲーム化を行うゲーム事業。

自社オリジナル作品だけに止まらず、「面白い!」と思った作品に積極的に出資を行うアニメ事業。

自社スタジオを有し、今後増加していくネット番組のノウハウを蓄積している番組事業。

飲食事業とエンタメを合体させたコンセプトカフェ事業、声優プロダクションアミュレートや、その養成所SAY YOU LABの運営など、その他にも「エンタメ」をキーワードにした実に様々な事業を展開しています。

全事業に共通して私達スタッフが考える最重要ミッションは、「新しい物語」を想像し、「新しいキャラクター」を創造し、「新しい作品」を提供すること。

最初のメディアはアニメ、ゲーム、ドラマCD、ライトノベル他、何でも構いません。1つのコンテンツが生まれた瞬間、全ての事業部はその特徴を生かし、まずは社内だけで小さなメディアミックスを実践します。それが話題となり業界やファンの皆さんからご評価を頂き、メディアミックスの輪が拡大する。

ただ、MAGES.の事業にはこの時代において非常に重要なものが欠けていました。

それは「スマートフォンをプラットフォームとするビジネス」です。

今回パートナーとなる株式会社コロプラは、スマートフォンビジネスの業界の中でもプロ中のプロ。

MAGES.だけでは叶わなかった、この市場におけるノウハウを学び、ビジネスを拡大していくことの価値は、弊社にとって非常に大きな意味を持ちます。

無から有へのクリエイティブ。

それを最大化できる可能性。

今はそんな未来が楽しみでなりません。

今後は株式会社コロプラと、同じグループとして出来るだけ多くの接点を見つけながら、共存共栄へと歩を進めたいと思っています。ぜひご期待ください。

今後ともMAGES.とMAGES.の生み出す作品への応援をよろしくお願い致します。

2020年3月30日
株式会社MAGES.
代表取締役社長 志倉 千代丸
出典:MAGES.公式サイト