2020年3月16日に3周年を迎えたスマートフォン用リズムゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』(以下、『ガルパ』)。それを記念して全6バンドのボーカルキャストにインタビューを実施! 第4弾はRoseliaのボーカルを務める相羽あいなさん。3年間の思い出やこれからの意気込みを撮り下ろし写真とともにお届け!!

※掲載されているボーカルキャストインタビューは、2020年2月上旬に取材したものです。

相羽あいな(あいばあいな)

10月17日生まれ。大阪府出身。おもな出演作に『カードファイト!! ヴァンガードGシリーズ』(安城トコハ役)、『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』(西條クロディーヌ役)など。

Roseliaを意識したパフォーマンスへのこだわり

――“湊友希那”を演じることが決まったときの心境を教えてください。

相羽役のオファーがきて、友希那のイラストを見せてもらったときは「これ、私かな?」というのが第一印象でした。

――と言いますと?

相羽私自身のキャラクターが活発的で、色で言うと赤などの元気な色が多い気がしていたんです。でも友希那は、ダークな色でかつクールなキャラクターというのが絵からでもわかったので、「私に合っているかな? 大丈夫かな?」と思いました。でも選んでいただけたことはすごいうれしくて、だからこそ友希那のために自分を見つめ直さないといけないと思いました。

――なるほど。歌の面では、どういった部分を意識されたのでしょうか?

相羽友希那は喜怒哀楽の表情を抑えつつ、内に秘めた気持ちで歌を表現することが多いです。友希那として歌う場合は、その秘めた気持ちをどうやって小さな表情と声で見せていくかという部分を意識するようにしています。

――友希那のイメージを崩さないようにしつつも喜怒哀楽の想いを表現するようにしている、と。

相羽そうです。あとRoseliaの楽曲は、高音のものが多いんですが、それをいかに高音と感じさせずに歌うかという部分も意識しています。そのために基本のベースラインの声の出しかたは低めにしています。

――喜怒哀楽を表に出さないというはなかなかたいへんそうですね。

相羽なので、レコーディング中は基本的には笑わないようにしていて。あくまで声の表情だけで表現するように努力しています。何かを訴えたいときは、眉間に皺が寄っていたりするかもしれないですが、歯を見せて笑うということはまずないです。

――ストイックさを感じられるエピソードですね。ライブで歌を披露するにあたって、友希那らしさを出すことは意識されているのでしょうか?

相羽そうですね。友希那らしさが感じられる身振り手振りといったパフォーマンスを披露するようにしています。好きなアーティストさんがやっていることって、見ていてやりたくなるじゃないですか。わかりやすくて真似しやすい、そんな象徴的なパフォーマンスを盛り込んで、見てる人に楽しんでもらうようにしているんです。

――そういったパフォーマンスはどのようにして考えいるのでしょうか?

相羽基本的に自分ではなく友希那だったらこうするだろうなというのを念頭に置いてパフォーマンスを考えています。

――Roseliaらしさをアピールするパフォーマンスはあるのでしょうか?

相羽あります。『Re:birth day』という曲では、Roseliaを意識して指で人を表現するという振り付けを考えました。さらにサビの「強く 繋ぐ」という歌詞では、紗夜とあこを見るようにしていて、紗夜は人として強く、あこはRoseliaをつないでくれたという意味が込められています。また「愛し」という歌詞では、愛に溢れたキャラクターであるリサを見て、「決めた」という歌詞では、もともと臆病な子だったけど、Roseliaに入る決断をした燐子を見るようにしています。

――そこまで細かく考えられていたのですね(驚)。

相羽歌詞に合わせてその人を見るというパフォーマンスは、ほかの曲にも散りばめられていて、その意味をわかったときに「そういうことだったんだ!」と思ってもらえるようなパフォーマンを心掛けています。

――Roseliaのメンバーどうしでパフォーマンスの意見を出し合うことはあるのでしょうか?

相羽みんなでよく意見交換しますね。その中でもとくにドラムの櫻川さんは、後ろから私たちを見ているので、「こっちのほうがカッコイイ!」とか、「こういう風にしたほうがイイ!」とか、さまざまな案を出してくれます。

――ステージが終わった後に、メンバーみんなでパフォーマンスを振り返ったりとかは?

相羽ライブ後に振り返るだけではなく、リハーサルの段階から話し合うことが多いです。

さまざまな人との出会いを経て大きく成長する友希那

――相羽さんは4年ほど友希那と歩んで来られてきたと思うのですが、4年経って改めて感じる友希那の印象や魅力などはありますか?

相羽最初のころは人に笑顔を見せず、感情を出さなかった友希那ですが、物語が進んでいくことで愛情や絆を知り、いまでは香澄に、自分の悩みを相談するようになったんです。人との関わりが増えたことで、友希那の表情も変わったというか、ゲームやアニメを見ていると若干ですけど、声の表情が増えたなと感じます。友希那のそういう姿や成長を見て、改めて人と関わることって、変化や影響を与える大事なことなんだなと思いました。

――友希那の成長を演技に反映させているところも?

相羽そうですね。この数年間で友希那の表情の出しかたはすごい変わりました。ライブ中のパフォーマンスでも笑顔や温かい表情、メンバーへの感謝を込めて歌うなど、最初の冷たさを孕んでいた友希那にはない感情の出しかたというのも増えました。

――『ガルパ』内でもそういった、キャラクターたちの成長が描かれていると思うのですが、相羽さんご自身がとくに印象に残っているストーリーはあるのでしょうか?

相羽Roseliaのバンドストーリー2章ですね。いままで努力してきたはずなのに、お客さんが突然離れていってしまい、その理由が何なのかを探していく中で、Roseliaがバラバラになっちゃうんです。そのときに見たポピパのライブがきっかけで友希那は、みんなの気持ちを考えてステージに立つことの重要性に気が付き、「私はみんなといっしょに演奏がしたい」とメンバーに心を開き、Roseliaが再びひとつになるんです。

――お客さんが離れた原因は、メンバーたちの気持ちが原因だったと。

相羽そうです。Roseliaとしての想いを抱いてステージに立つことが大事なんだよということが描かれていて、私たちもそれを見て技術だけじゃないんだなって思いました。

――実際のバンド活動にも言えることなのでしょうか?

相羽言えると思います。みんなの気持ちが一致して重なり合っているとすごい気持ちいいんですよ。そういう部分は技術力だけじゃ出せないよさであり、大事なことでもあると思うんです。そういった点では、2章のバンドストーリーは、私にとっての原点というか、パワーをもらえる物語ですね。

――相羽さんご自身は、Roseliaはどういったものだとお考えですか?

相羽劇中のRoseliaは、技術だけではなく、絶対的存在感やカッコよさといった世界観の中でどういう風に気持ちを伝えるか、そういうところを重視していて、まるで手の届かないような高いところにいるイメージを持ってやっていますね。リアルバンドのほうは、そういった世界観やオーラをかもし出しつつも羽目を外すところは外して笑って楽しんでもらえる部分をプラスするようにしています。

――笑いですか。

相羽もちろん演奏中はキャラクターを崩さないようにしていますが、ライブの幕間や着替えている最中に流す映像でおもしろいことをやって笑いを取るみたいな感じです。

――メンバーの仲のよさを表現するためという理由もあるのでしょうか?

相羽そうですね。実際に仲がいいですし、そういったおもしろ映像を見てもらうことでファンの人に仲のよさは伝わっていると思います。

――そんなライブに関してですが、初めてステージに立たれたのは、2017年2月に開催された“BanG Dream! 3rd☆LIVE Sparklin' PARTY 2017!”だったと思います。改めて当時を振り返ってみて、いかがですか?

相羽自分たちが披露する歌、演奏、パフォーマンスひとつでファンの中でのRoseliaのイメージが決まると思ったので、「腹をくくってやってやるぞ!」とすごい意気込んで臨みました。あのときの気合は殺気にも似たようなもので、いまでは出せない気合と勢いがあったと思います。

――最初のライブを経て、去年の2月には日本武道館での単独ライブを開催されましたよね。日本武道館にRoseliaとして立ったときのお話をお聞かせください。

相羽Roseliaは初日を担当したので、なんとか成功させて「『バンドリ!』というコンテンツのすごさを伝えられるようにがんばろう!」と気合を入れて臨みましたね。ステージに立ったときは、お客さんとの距離が近く、皆さんがライブを楽しんでいる顔がハッキリ見えて、「こんな表情でみんなライブを楽しんでいるんだな」というのが感じられてうれしかったです。

――そういった大きな舞台もありつつ、フェスやテレビにもご出演されていますが、フェスなどではRoseliaを初めて知る人も多いと思います。その中でRoseliaらしさを表現するために意識されていることはあるのでしょうか?

相羽何かを変えようとするとブレてしまうので、どんなステージでも普段から変わらない、自分たちのRoseliaを届けるようにしています。

――いつもと変わらないRoseliaを存分に披露して、その魅力をお客さんに伝えると?

相羽そうですね。強気じゃないですけど、「これがRoseliaであり、私たちです。好きな人は好きになって」といったスタンスですね。

――わが道を行く友希那とRoseliaらしいスタイルだと思います! ライブでは多数の曲を披露されていると思いますが、ご自身が歌唱するときに、とくに熱がはいる楽曲はありますか?

相羽どの楽曲にも感情を込めて歌っているので、どれかひとつに絞るのは難しいですね。別の意味で気合を込めて歌うようにしているのは、“FIRE BIRD”です。“FIRE BIRD”は、私の最高音ロングトーンボイスというものに挑戦させていただいている曲なので、「ちゃんと出るかな?」という意味を込めて気合を入れています(笑)。またそれぞれの楽器パートもすごい難しいので『FIRE BIRD』をするときは、ほかのメンバーも「来たな!」と、気合を引き締めて挑んでいると思います。

――なるほど。本作には、いくつかリアルバンドがありますが、ほかのバンドのステージから学ぶことなどはあるのでしょうか?

相羽学ぶというか、憧れを持つことが多いです。ポピパが醸し出すキラキラ感や、笑顔満点で歌う香澄の姿とか。彼女たちのライブには、そういうキラキラドキドキな夢が詰まっていて、見ていて自分も思わずニヤニヤしちゃいます。裏側では、すごい努力しているでしょうし、あのキラキラを見せるまでの過程はものすごいたいへんなんだろうなと思うと、より一層、カッコよく見えます。

――5月にはメットライフドームで“BanG Dream! Special☆LIVE Girls Band Party! 2020”が行われます。それに対する意気込みはありますか?

相羽今回はカッコよさを重視するのか、それともいつもやっている、ちょっと笑いのあるRoseliaで行くのか、そこはまだ考えている最中ですが、どちらにしてもRoseliaの魅力を歌と演奏でお届けできたらなと思います。あと、以前“Rausch und/and Craziness”というタイトルで2バンド合同ライブをやらせていただいたんですが、そのときの熱狂が凄まじくて、改めて『バンドリ!』というコンテンツのすごさを思い知らされました。“BanG Dream! Special☆LIVE Girls Band Party! 2020”では、それよりもさらに多くのバンドが参加するので、“Rausch und/and Craziness”以上にとんでもないライブになる予感がします!

――そんなことを言われると期待せざるを得ないですね! バンドリ!のプロジェクトを通じて、今後相羽さんご自身が挑戦してみたいことはありますか?

相羽会場に行けないという人のためにも、各地方を巡ってさまざまな人たちに会いに行きたいです。イベントという形でもいいので出来たらなと思っています。

――たしかにそういった理由でライブやイベントに行けないというファンもいるので、地方イベントがあると非常にありがたいです。では最後に、今後の『バンドリ!』での活動における、意気込みをお願いします。

相羽2020年は『ガルパ』の3周年や、アニメ第3期、“BanG Dream! Special☆LIVE Girls Band Party! 2020”など、『バンドリ!』のさらなる魅力を皆さんにお伝えするためのコンテンツが多数登場しますので、楽しみにしていてください。私も皆さんの期待に応えられるようにこれまで以上に気合を入れて、2020年の『バンドリ!』に挑み、さらにに"BanG Dream!"を盛り上げたいです!