病原体を変異させ、人類を絶滅させる最強の伝染病を作り出すシミュレーションゲーム『Plague Inc.』。モバイルやPC版などが人気を博し、海外では家庭用ゲーム機版も発売されている本作に、本来の目的の“逆”、つまりパンデミックを防ぐモードが開発中であることが明かされた。

 このモードでは、感染拡大を抑えつつ、医療制度を促進させ、一方で治療の優先度付けや隔離、新型コロナウィルス対策として現在世界各地で実際に行われているソーシャル・ディスタンシング(人混みを避ける措置)や公共サービスの閉鎖といった政策の採用により防疫を行っていくことになるという。この新モードはWHO(世界保健機関)の専門家の協力も受けつつ開発中で、無料でリリース予定とされている。

 また本作を開発するイギリスのゲームスタジオNdemic Creationsでは、WHOのCOVID-19連帯対応基金およびCEPI(感染症流行対策イノベーション連合)に対して25万ドル(約2780万円)の寄付を行ったことを発表している。