1995年3月11日 『クロノ・トリガー』が発売

 1995年(平成7年)3月11日は、スーパーファミコン用ソフト『クロノ・トリガー』が発売された日。本日でちょうど発売25周年を迎えた。

 『クロノ・トリガー』は、スクウェア(当時)から発売されたRPG。『ドラゴンクエスト』シリーズの堀井雄二氏、『ドラゴンボール』の鳥山明氏、『ファイナルファンタジー』の坂口博信氏がタッグを組んだ“ドリームプロジェクト”と大々的に謳われ、非常に話題を呼んだ作品だ。週刊ファミ通2019年5月16日増刊号(2019年4月25日発売)に掲載された、“平成のゲーム 最高の1本”という特集記事で第1位に選ばれたことからも、いまもなお揺るぐことのない人気の高さがうかがえる。

 有名クリエイターどうしのコラボレーションだけでも衝撃的だったが、ゲームとしての完成度の高さも当代随一なのだから凄いのひと言。現代、中世、未来、原始、古代と、時を超えて冒険を繰り広げる壮大なドラマは多くのユーザーを虜にした。

 RPGにしては異例とも言える、クリアーするタイミングによってエンディング変化するマルチエンディングを採用していたこともあり、何度もプレイした人も大勢いたはずだ。その際に役立ったのが、強さを引き継いだまま遊べる“つよくてニューゲーム”。パラメーターなどを引き継ぐシステム自体は以前からあったが、つよくてニューゲームという表現を使ったのは恐らく『クロノ・トリガー』が初めて。いまもなおゲームファンのあいだで日常的に使われる用語(しかもわかりやすい)になっているのだから恐れ入る。

 鳥山明氏がデザインしたクロノ、マール、ルッカ、カエル、ロボ、エイラといったキャラクターも魅力的。イベントシーンでは、ドット絵のキャラクターが生き生きと動いてユーザーを楽しませてくれた。とくにバトルシーンはその最たるもので、各キャラクターの必殺技や、クロノとカエルの“エックス斬り”などの連携技を放つ姿は大迫力。

 バトルシステムは『FF』でおなじみのアクティブタイムバトル(ATB)が進化した“ATB Ver.2”を採用。時間経過の要素に加え、敵味方の位置関係も重要視されている。たとえば、直線上のすべての敵に攻撃するルッカの“かえんほうしゃ”は使用者と標的のあいだに敵が多くいるほど有利。また、間合いの広さによっては敵の反撃を受けないといった場合もあった。

 『クロノ・トリガー』を語るうえで忘れてはならない要素のひとつに、光田康典氏が手掛けた楽曲の数々がある。国内外を問わず絶大な人気を誇るのは言うまでもない。メインテーマや風の憧憬、時の回廊など、“神曲”と呼ばれる楽曲も枚挙にいとまがないほど存在し、聴いているだけで当時のことを思い出して切なくなってしまうユーザーも少なくないはずだ。筆者も『クロノ・トリガー』を起動したときは、放置していると流れるデモの楽曲を必ず聴いてから遊んだものだった。

 なお、本作は追加要素を加えたプレイステーション版やニンテンドーDS版など、さまざまなハードで移植作が発売されている。いま『クロノ・トリガー』で遊ぶなら、Steam版やスマホ版あたりがおすすめ。PS3、PS Vita、PSPなどのプレイステーションアーカイブスという選択肢もある。詳しくは以下の記事を参考にしてほしい。