今回は、コーラス・ワールドワイドのパブリッシングによるUnbound Creations開発タイトル、Nintendo Switch、プレイステーション4、Xbox One用ソフト『ヘッドライナー:ノヴィニュース』をお届けする。担当は、疑心暗鬼になりやすいライターだというカナダ長田。

国の未来は紙面の内容で無数に変化

 架空の国で大きな影響力を持つ新聞の編集長として、14日間を過ごす本作。プレイヤーの新聞社での業務は、記者が提出した原稿を確認し、どれを明日の紙面に載せるかを選ぶこと。提出される原稿は、国内犯罪や怪しい商品の紹介などさまざまで、どの記事を取り上げるかは自由だ。ただし、原稿のなかには記者の立ち位置によって相反する内容のものがあり、プレイヤーは編集長としてどちらの立場に立つか、選択する必要がある。

 そして、業務を終えると、つぎの日の街の様子を見られるのだが、紙面を飾った記事の内容で人々の行動が変化するのが、本作のおもしろいところ。自身が選んだ記事に国民が翻弄され、支配者になったような気分を味わえる。紙面の内容は物語にも影響を与え、自身を取り巻く環境が日々変化するのも魅力的だ。

1~3日目 ノヴィニュースに新編集長が就任

 編集長は出社し、デスクの上にある原稿を見て、気に入ったものにはマル、不採用のものにはバツの印を押せば業務終了。マルをもらった原稿が明日の紙面を飾り、あとはそれを読んだ人々の反応を、帰宅途中の街並を見ながら確認する。なにやらとてもうらやましいライフスタイルだが、舞台となる国・ノヴィスタンは、保険や貧困層の救済、隣国との摩擦など多数の問題を抱えており、編集長の記事選びは責任重大。大きな問題を避けたい筆者は序盤、好奇心で怪しい合成アルコールの紹介記事を載せた。

日によっては、紙面に載せられる記事数に制限がかけられたり、ふたつの原稿のうち片方のみしか採用できないこともあるので、単純な業務内容の割に意外と時間が掛かる。
人々が遺伝子改良を行っていたりと、未知のSF要素も絡んでくる本作。帰宅の際には、さまざまな立場の人の意見が聞けるので、記事選びの参考にしたい。

新編集長は女性記者に夢中さっそく新聞を私物化か?

 隣国出身の記者・エヴィは、現政権が隣国に干渉するため、国民からも白い目で見られている。やさしい彼女のためにも、政府を批判する記事を載せようと安易に決意する筆者だった。

エヴィ記者。

4~9日目 集団自殺、ドローン暴走! 広がる不穏な空気

 政権を非難しつつ、合成アルコールで不安な現状を乗り越えよう、というスタンスでいくことにした筆者。しかし、数日後に何と集団自殺が発生し、原因は怪しい合成アルコールにあるのではと疑われることに。さらに、エヴィが病気を患ったり、ドローンが暴走する事件も起きたり……。本作では、自身の選択が意図しない展開を生むことがあり、それが程よいスパイスとして作用している。

デスクの上には、いかにも危険な匂いがする紙が一枚。命の心配もしたほうがよさそうだ。
怪しい男から政権批判をするなと忠告される。政府の者か?
先日採用した記事が決め手で国民皆保険になり、病院に長蛇の列が……。これではエヴィが満足な治療を受けられない。
集団自殺の後、自責の念に駆られる筆者。しかし、合成アルコールへの疑いの目をそらすための記事を採用してしまう。

10~13日目 政権支持率急落! 民衆が暴徒化

 記事ひとつで国を動かす優越感だけでなく、恐怖も味わった筆者だが、身の危険を感じながらも政権批判という立場だけは貫いた。国民も次第に声を上げるようになり、これはうまくいったと思いきや、政府の裏の顔を暴いた記事が原因で市民デモが暴動に発展。火炎瓶が飛び交い、町が炎上する事態にまでなってしまう。政権批判を続けたことで、編集長はどのような14日目を迎えるのか? ここから先は、自身でプレイして確かめてほしい。

政権批判を続けたため、我が社のボスが不当逮捕。だが、ここまで来たら止められない。
首相の辞任を求めて暴れる市民たち。暴動が起きるほど失墜してしまった権威を回復するためか、首相は国民の前で演説をすることに。しかし、この演説でついに最悪の出来事が起きてしまう。ここまでやるつもりはなかったのに……。