2020年1月14日～3月16日の日程で、スマホゲームアプリ『龍が如く ONLINE』（以下、『龍オン』）と、『龍が如く』シリーズの歴史スピンオフ作品『龍が如く 維新！』（以下、『維新！』）の大型コラボイベント“英雄秘録”が開催されている。
PS4／PS3ソフト『維新！』の魅力については下記の記事を読んでほしいが、コラボ企画“英雄秘録”が佳境を迎えつつあるので、企画の目玉であるイベントストーリーについて改めて紹介してみたい。
『維新！』では語られていないストーリー
2020年1月中旬から始まった『維新！』コラボだが、2月3日からは、イベントストーリー“英雄秘録”の公開がスタートしている。
“英雄秘録”の世界観や登場人物などは幕末をモチーフにした『維新！』をベースにしているものの、今回のイベントストーリーで描かれる物語は、『維新！』では明かされなかったオリジナルエピソードとなる。つまり、『維新！』をプレイ済のユーザーにとっても目新しい物語が展開されるというわけだ。
詳しくは後述するが、“英雄秘録”で描かれるのは、“禁門の変”と呼ばれる実在の歴史エピソードを題材にした物語。『維新！』の物語と同じく、あくまでも史実をもとにした創作ストーリーであることを留意してほしいが、それ故に歴史に詳しい方は、「そうきたか」と大胆な脚色を楽しめるし、反対に歴史に詳しくなくても、あまり気にせず物語を楽しめるはずだ。
＜あらすじ＞
幕末。
黒船来航を契機に徳川幕府の長きに渡る支配体制が揺らぎ、
日本は再び群雄割拠の様相を呈していた。
そんな中、この国の次なる覇を競う二つの雄藩があった。
ひとつは巨魁、西郷隆盛擁する薩摩藩。
もうひとつは俊英、桂小五郎擁する長州藩。
新選組による長州藩士大量粛清、「池田屋事件」により
この二大雄藩の関係は、大きく動き出そうとしていた。
後の歴史に語られる、「禁門の変」に向かって……。
まずは“あらすじ動画”を観よう
注意したいのは、“英雄秘録”の“禁門の変”が『維新！』で描かれている物語の合間の物語である点だ。具体的には、いわゆる“池田屋事件”直後の話ということになるのだが、『維新！』の前情報なしにここから物語を進めるのは、いささか難しいところがあるかもしれない。
そんな方におすすめなのが、コラボの特設サイトにある“あらすじ動画”の視聴だ。『龍が如く 維新！』の物語が、13本（13章）の映像でまとめられており、各１分ほどで視聴することができる。つまり、13分ほど費やせば、『維新！』のあらすじをざっくりとは掴めるというわけだ。
もちろん、実際に『維新！』をプレイすると、より理解を深められるのは確実。この機会に、名作との呼び声が高い『維新！』を遊んでみるのもいいだろう。ちなみに、“英雄秘録”のイベントエピソードは、『維新！』の第六章のあとの物語なので、とりあえずそこまで進めてしまえばオーケーだ。
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オリジナルストーリーの見どころはここ！
さて、肝心の“英雄秘録”なのだが、見どころは長州藩の桂小五郎（京の街で身をひそめて活動するため新堀松輔の名を使っている）こと秋山駿、薩摩藩の西郷吉之助（西郷隆盛）こと郷田龍司、そして新選組の面々の活躍ということになるだろう。
秋山駿は『龍が如く4 伝説を継ぐもの』で主人公のひとりとして登場した街の金融屋。『維新！』では、長州藩の舵取り役として登場する。『龍が如く2』などに登場した五代目近江連合直参 二代目郷龍会会長・郷田龍司の役どころは、薩摩藩士を束ねる西郷吉之助だ。
史実の“禁門の変”では、長州藩と幕府軍（おもに会津藩・桑名藩・薩摩藩）が衝突しているのだが、“英雄秘録”では桂小五郎と西郷吉之助が激突する場面はあるのか……!? 『龍が如く』シリーズ屈指の人気を持つふたりのキャラクターの共演を見たいというファンは少なくないはずだ。また、彼らと新選組メンバーたちとの関わりかたも見逃せない！
以下では、“英雄秘録”のイベントストーリーへの理解を深めるべく、関連する勢力とおもな人物を整理しておく。前述のとおり、本作の物語は史実をモチーフにしたフィクションとなっているのでご注意を。
覚えておきたい勢力＆重要人物たち
長州藩
攘夷派（日本にやってくる外国勢力を打ち払おうという勢力）が実権を握る長州藩は、京都での覇権争いに敗れ、不利な立場に。さらに、京都・池田屋で新選組の襲撃に合い（池田屋事件）、多くの藩士を失ってしまう。“英雄秘録”のイベントストーリー開始時には、武力での巻き返しを図る強硬派・来島又兵衛らと、慎重派の桂小五郎（秋山駿）、久坂玄瑞らのあいだで意見が対立。強硬派が暴発する寸前の状況となっている。
新選組
局長・近藤勇（出演：船越英一郎）のもとで京都の治安を守る新選組は、池田屋事件で数多くの過激攘夷派を殺害、捕縛したことで一躍有名に。幕府軍側の戦力として存在感を増している。ちなみに、新選組には土方歳三（峯義孝）、沖田総司（真島吾朗）、永倉新八（冴島大河）、斉藤一（じつの名は坂本龍馬／桐生一馬）らが所属している。
土佐藩
土佐勤王党の武市半平太（出演：高橋克典）と岡田以蔵（錦山彰）は、国内の混乱に乗じて外国勢力を引き入れることを画策。長州藩を暴発させ、幕府軍と衝突させるべく暗躍している。
薩摩藩
幕府軍の主戦力のひとつである薩摩藩。イベントストーリー開始時には、西郷吉之助（郷田龍司）に何やら思惑があり、状況の変化を静観している。果たして、薩摩藩はどう動く？
“英雄秘録”のイベントストーリーは、2020月2月17日時点で3つめのエピソードまでが公開済み。指定日にストーリーパネルが解放される仕組み（解放にはゲーム内で入手できるアイテム“徳”が必要）なのだが、2月25日／3月2日／3月9日にそれぞれエピソードが追加される予定なので、現在は全体の半分まではすぐに楽しめるようになっている。
さらなる盛り上がりが期待される後半エピソードに備えて、前半を楽しむにはちょうどいいタイミングと言えるだろう。
コラボ期間中には注目イベントが盛りだくさん！
2020年3月16日のコラボ終了まで、英雄秘録に関連したさまざまなイベントが開催されている。上記のイベントストーリーを楽しみつつ、それらのイベントも楽しもう！
