2017年2月9日『仁王』が発売

 2017年(平成29年)2月9日は、プレイステーション4用ソフトの『仁王』が発売された日。正式発表からじつに12年の歳月を経て発売されたという経緯もあり、強く記憶に残っているゲームファンも多いことだろう。

 『仁王』は、三浦按針ことウィリアム・アダムスを操作して戦うアクションRPGで“戦国死にゲー”と称されるほどの高難度を誇るタイトル。史実と創作をミックスさせたストーリーが秀逸で、数多くの有名武将も登場してプレイヤーを楽しませてくれた。主要キャラクターを俳優の市村正親、女優の武井咲が演じていたことも大いに話題を呼んだ。

 そして何より、正式発表から発売までの12年の長い道のりはゲームファンにとってはちょっとした伝説。開発に関わったわけでもないのに、発売した際にしみじみと感じ入ってしまった人はひとりやふたりではないはずだ。

 本作の第一報は2004年10月。コーエー(当時)が次世代プレイステーション用ソフトを開発中であると発表。2005年5月に、開発中のタイトルがプレイステーション3参入第1弾ソフトの『仁王』だと正式に明かされることになる。その時点ではジャンルはRPGに近いもので、発売時期は2006年予定と発表されていたものの、以降情報は途絶えてしまっていた。その一方で、『仁王』は週刊ファミ通本誌の期待のルーキーランキングTOP10で毎号ランキング入りするという謎の人気を博す。最初は期待値が高かったという理由だろうが、途中からは「いつかは発売してくれ」という願掛けに近い読者投票にシフトしていったようにも思える。

 その後、2010年4月のコーエーとテクモ(当時)の経営統合を機にTeam NINJAが開発に参加し、ジャンルをアクションに変更してプロトタイプを制作したものの『NINJA GAIDEN(ニンジャガイデン)』に似たものになってしまったため、再び開発が中断。そこからまた試行錯誤を繰り返し、ハードもプレイステーション4に変更して、ようやくいまのカタチになっていったという。詳細はファミ通ドットコムのインタビューで語られているので、興味がある方は覗いてみるといいだろう。

 最初の体験版が配信された直後は、同じ“死にゲー”ということから『DARK SOULS(ダークソウル)』シリーズなどと比較されることも多かったが、何度かの体験版を配信し、その都度調整を加えてゲーム内容を大きく変化させていったことには多くのユーザーが驚かされたものだった。最終的には攻撃を変化させる“構え”の存在やアイテム収集の楽しみである“トレハン要素(ハクスラ要素)”、独自のスタミナ管理を実現した“残心”など、ユニークなシステムのオンパレードで和風ダークファンタジーとしての地位を確立。国内外で、非常に高い評価を得ることとなった。

 そんな『仁王』の続編である『仁王2』は、前作からわずか3年後の2020年3月12日に発売予定。今度は妖怪の力を借りて強敵と対峙していくことになる。主要キャラクターとして俳優の竹中直人、女優の波瑠が出演する点も要注目。