PCゲーマーを中心にコアな人気を誇るアクションRPG、『トーチライト』シリーズ。その基本プレイ無料の新作として開発されていた『Torchlight Frontiers』が、軌道修正により『Torchlight III』となり2020年夏にSteamで配信予定であることが発表された。

 『トーチライト』シリーズは、アクションRPG『ディアブロ』シリーズの初期作品に関わったマックス・シェーファー氏らのスタジオRunic Gamesにより開発されてきた。同スタジオは中国系パブリッシャーのパーフェクトワールド傘下となった後に2017年に閉鎖されたものの、同氏が新たに設立したEchtra Gamesで開発してきたのが『Torchlight Frontiers』となる。

 『Torchlight Frontiers』は基本プレイ無料のMMO(多人数同時参加型)な作りを志向し、キャラクターレベルではなく装備したアイテムレベルを重視する成長システムなどを採用していたが、αテストでのフィードバックや開発が進むにつれて見えてきた方向性などを検討した結果、『Torchlight III』では販売形態の買い切り型への移行だけでなく、ゲームデザイン面でも『トーチライト』旧作と同系統の仕様になるとのこと。

 具体的には、ゲームの進行や成長システムは従来のものの延長の形に戻され、一方で(基本プレイ無料のビジネスモデルのためにあった)リアルマネーを使うゲーム内ストアは撤廃される。

 そしてマルチプレイも、タウンなどのハブエリアでパーティーを結成したら後はそのパーティーでインスタンスダンジョンに潜っていくという方式になり、オフラインモードのキャラクターを使う分にはオフラインプレイも可能となる(ただしオフラインモードのキャラをマルチプレイに持ち込むことはできない)。

 なおSteamにはすでに製品ページが公開されており、対応言語は今のところ英仏独伊の4言語のみとなっている。開発ブログによると、PC版の発売から少しした後で家庭用ゲーム機版の展開も行われる予定だ。

アクションRPG『Torchlight Frontiers』が軌道修正で正式ナンバリングタイトル『Torchlight III』に。Steamで今夏配信予定_01
アクションRPG『Torchlight Frontiers』が軌道修正で正式ナンバリングタイトル『Torchlight III』に。Steamで今夏配信予定_02
アクションRPG『Torchlight Frontiers』が軌道修正で正式ナンバリングタイトル『Torchlight III』に。Steamで今夏配信予定_03