2019年12月20日に配信が始まった2KのFPSスタイルのシューティングRPG『ボーダーランズ3』の有料ダウンロードコンテンツ(DLC)第1弾“モクシィのハンサム・ジャックポット乗っ取り大作戦”。ここでは、2Kより事前にコードをいただき、同作のプレイレビューをお届けしていく。
DLCのレビューに入る前にまずは、本作がどのようなゲームなのかを軽くおさらいしていこう。『ボーダーランズ』シリーズとは、プレイヤーが古代の宝“ヴォルト”を求める宝探しのプロ、通称“ヴォルト・ハンター”となって世紀末な世界を冒険していくFPS視点のシューティングRPG。個性豊かな登場人物が織り成すぶっ飛んだ物語(ブラックなジョークとユーモアも満載!)や、10億種類以上の銃と戦利品を追い求めるハックアンドスラッシュ要素、無数のカスタマイズとプレイスタイルが楽しめるプレイアブルキャラクターなど、プレイヤーを熱くさせる要素がふんだんに詰まっている。
最新作となる『3』では、ヴォルトを狙うイカれた双子の姉弟“カリプソ・ツインズ”と、姉弟が率いるカルト組織“チルドレン・オブ・ヴォルト”の野望を阻止するために銀河中を旅していく。
DLC第1弾をプレイするにはレベルが13必要!
DLC第1弾“モクシィのハンサム・ジャックポット乗っ取り大作戦”を遊ぶための条件は3つ。ひとつ目は本DLCを導入すること。通常版またはデラックス・エディションを購入した人は、シーズンパスを追加で入手することで遊べるのはもちろん、DLC単体を購入することもできる。超デラックス・エディションを購入した人は、本DLCをダウンロードするだけでオーケー。
ふたつ目は宇宙船サンクチュアリIIIの解放(チャプター5“サンクチュアリ”まで進めること)。そして3つ目はキャラクターのレベルを13(本DLCをプレイするのに最低限必要なレベル)まで上げること。以上の条件を満たしている場合は、以下の手順を踏んでカジノ“ハンサム・ジャックポット”に向かおう。
■ハンサム・ジャックポットへの行きかた
[1]サンクチュアリIIIの船内にあるモクシィの店へ
[2]惑星の選択でハンサム・ジャックポットを選択
[3]ドロップ・ポットでハンサム・ジャックポットへ
物語の舞台はハンサム・ジャックが遺した超豪華なカジノリゾート!
モクシィからハンサム・ジャックが遺した閉鎖中の巨大カジノ“ハンサム・ジャックポット”の奪取を依頼されたヴォルト・ハンター。どうやらカジノには、ジャックが銀河中の人々から巻き上げた莫大な金とお宝が眠っているとのこと。ウキウキ気分で向かってみると、カジノはプリティ・ボーイという人物に支配されていることが判明。ヴォルト・ハンターはモクシィらとともにカジノリゾートの奪還作戦に乗り出す! というのが本DLCのあらすじ。いっしょに主要人物にも触れておくとしよう。
物語は、ティモシーたちの力を借りて悪党に支配されたカジノを奪還するというわかりやすいかつシンプルな内容なのだが、その背景にあるカジノの存在自体が超カオス! もともとこのカジノは、ジャックが人々から金を巻き上げるために作った施設であり、カジノで負債を抱えた人は、返済が終わるまで外に出られないという仕組みになっている(客が大勝することはありえないようだ)。そのため、カジノ内にはいまでも返済できずに取り残されている負債者が数多く生活しており、地区によっては、脱出をあきらめた人による独自のコミュニティも形成されている。そういった人々が物語にどう絡んでくるのかも本DLCの見どころのひとつだ。
カジノらしい多彩なギミック! 寄り道や散財に注意!
カジノ内にはスロットやブラックジャックなど、プレイヤーの射幸心を煽る誘惑がたくさん用意されている。当然遊ぶにはお金が必要。そして、運がよければ勝って大金や武器が得られることも……。しかしここはジャックが作った非常に不健全なカジノ! 夢中になり過ぎて時間とお金を奪われないようにしておきたい。
またエリアによってはVIPルームが存在。中には武器や弾薬などがあり、入場するには当然お金が必要となる。筆者が入ったVIPルームは残念ながらどれもしょぼかった(ゲットした武器はどれもアンコモン泣)。入室するかどうかはプレイヤー次第! ただし筆者のように必ずしもVIPな体験ができるとは限らないぞ!
入場する際はコロッシブ属性の武器を用意するべし!
カジノ内には略奪者やプリティ・ボーイの部下など、人間の敵も多いが、どちらかというとハイペリオン社の警備ロボットと対峙することが多かった。中ボスもロボットがメイン。攻略を有利に進めるならロボットに有効なコロッシブ属性の武器を用意しておくといいかも。
DLCのメインミッションを進めていくと、コロッシブ属性の武器が必ずもらえる場面があるので、「序盤で属性武器がない!」というプレイヤーは、無理に属性武器を用意せずにそのままミッションを進めてオーケーだ。
また各戦闘で出現する敵の数もかなり多く、距離を詰め過ぎると蜂の巣にされることも。敵が出現したら距離をとってスナイパーライフルなどの高倍率スコープが搭載された武器で数を減らしておくことも重要!
レジェンダリー祭で超高性能装備をゲット!
プレイしていていちばん驚いたのが、レジェンダリー(最高レアリティのこと)アイテムのドロップ頻度! 大ボスや中ボスだけではなく、道中の雑魚敵も頻繁にレジェンダリーアイテムを落としていた。ただひとつ気になることが……。じつはこのプレイ中、筆者はずっと以下のシールドを装備していた。
これはカジノに入ってすぐに受けられるサブミッション“ワンの足を再確保”のクリアー報酬でゲットしたシールド。弾丸吸収やアクション・スキルのクールダウンなどの効果に加え、運を上昇させるブースターを落とす効果が付与されている。もしかすると筆者はこのシールドのおかげでレジェンダリーがボロボロ落ちたのではないだろうか? もしそうだとしたらこのシールドはかなり重要な存在なのだが……。
DLCエリアのドロップ率が高いのか、はたまた運を上昇させるブースターのおかげなのか定かではないが、どちらにせよこのシールドは、比較的簡単に手に入るのでカジノに入ったら積極的に取りに行くといい。シールドがゲットできるサブミッション“ワンの足を再確保”は、最初のカジノエリアにいるNPCのアランから受注可能だ。
最終的にどれぐらいのレジェンダリーアイテムをゲットしたのかというと……その数なんと20個!(落ちすぎ!!!) 金庫の枠が足りずに慌てて拡張するほどのドロップ量だった(うれしい悲鳴だ!)。ちなみにドロップ内容は銃よりもクラスMODのほうが多かった。
ボリュームも満点かつ報酬が美味い! ヴォルト・ハンター必見のDLC!
クリアーに要した時間は8時間ほど(サブミッションをほぼ消化せず、戦闘も可能なところは無視して駆け抜けた)。キャラクターのレベルは13→21まで上昇した。ふつうにプレイした場合はクリアーまでに10時間以上は必要になると思う。そう考えるとDLCのボリュームはかなりのものと言える。また本DLCの参加可能レベルは13からだが、難易度はプレイヤーのレベルに応じて自動的に調整されるので、本編をクリアー済みの高レベルのヴォルト・ハンターでも歯ごたえのあるプレイと、自分のレベルにあった戦利品をゲットできるので安心してほしい。
そして、何と言ってもレジェンダリーアイテムのドロップがすごい! 前作のDLC第1弾“キャプテン・スカーレットと海賊の秘宝”のときはこんなにドロップしなかったので、プレイしていて少し不安になってしまった(笑) それぐらい落ちる! クラスMODもかなりドロップしたのでレジェンダリー掘りにもオススメ。まさにお宝を追い求めるヴォルト・ハンターにとっては必見のDLCだ! ぜひこの機会にDLC“モクシィのハンサム・ジャックポット乗っ取り大作戦”でジャックが遺した超豪華な戦利品をゲットしてみてはいかがだろうか。