単体動作する一体型のVRヘッドセットOculus Questに、アップデートでハンドトラッキング機能が追加された。これにより専用のモーションコントローラーではなく、自分の手を使った操作が行えるようになる。

 ハンドトラッキング機能は、本体アップデートのバージョン12を適用し“Experimental Features”(実験的機能)から機能を有効にすることで利用可能になる。

 まずはホームアプリやWebブラウザー機能、そして動画閲覧用のOculus TVといった公式アプリからの解禁となり、サンプル動画では自分の手を使って動画の再生をコントロールしたり、SNSのInstagramを閲覧する様子が見られる。

 なおアプリ開発者向けに来週からハンドトラッキングに対応させるSDK(ソフトウェア開発キット)が配布される予定で、大手ゲームエンジンのUnityからも利用可能になる(Unity用のサンプルも公開予定)。Unreal Engine 4への対応は2020年前半となっている。ハンドトラッキング対応のサードパーティ製Questアプリの登録は2020年1月から受付が開始される。

 Oculus Questのハンドトラッキング対応は、今年9月に行われた技術カンファレンスOculus Connect 6で発表されたもの。当時は2020年の対応予定とされていたが、繰り上げての投入となった。今回の発表に合わせて公開された公式ブログ記事では、今後新たな機能の追加や改善を継続して行っていくとしている。