2019年11月14日~16日(現地時間)、イギリス・ロンドン カッパー・ボックス アリーナにて、X019が開催中だ。ほぼ毎年秋口に、マイクロソフトがファン感謝の意味合いを込めて大型イベントを実施するのはおなじみ。年ごとに開催国を変えて実施されてきたが、今年はロンドンで行われた。一般来場者を対象とした本イベントであるが、初日にあたる14日は世界のプレスに開放(いわゆるプレスデー)、ゆるゆると最新作をプレイすることができた。

通常はバスケットボールなどの試合が行われるロンドン カッパー・ボックス。この日ばかりはX019の会場に早変わり。会場では多数のゲームが試遊可能だった。本格稼動は一般の方が訪れる15日から。

 ゲームの試遊と並行する形で行われたのが、担当者による各プロダクトのプレゼンテーション。ということで、ここでは、Project xCloud コーポレート バイスプレジデントのカリーム・ショウドリー氏とProject xCloud ゼネラルマネージャーのキャサリン・グリュックスタン氏のおふたりによるProject xCloudのプレゼンの模様をお届けしようかと思う。

Project xCloud コーポレート バイスプレジデントのカリーム・ショウドリー氏(左)とProject xCloud ゼネラルマネージャーのキャサリン・グリュックスタン氏(右)。

 ご存じのとおりProject xCloud(プロジェクト エックス クラウド)は、マイクロソフトによるゲームストリーミングサービス。Xbox用タイトルをモバイル端末やタブレットでプレイできるようにするというクラウドサービスだ。現時点では50タイトルがラインアップされており、この10月からアメリカ、イギリス、韓国でパブリックプレビューが開始。2020年の正式サービスインに向けて、着々と準備が進められている。

 日本人にとってうれしいニュースは、Project xCloudのプレビューが、2020年に日本で開始されること。日本のゲームユーザーにとっては、Xboxのソフトに気軽に触れる絶好の機会となりそうだ。プレビューは日本のほかには、カナダやインド、西ヨーロッパでも予定されているという。

プレビューでの対応タイトルは50本。Wi-Fi、4G/LTE、5Gに対応。4Gでも無理なく遊べるとのことだが、5Gでこそ真価が発揮されると見て間違いなさそう。

 さらにX019でもたらされた新しいアナウンスが、Project xCloudのモバイルとタブレット端末以外への対応。2020年には、Windows 10 PCや幅広いパートナーと協力して、ほかのデバイスでもProject xCloudのストリーミングサービスが楽しめるようにしたいという。

 合わせて、対応コントローラーも拡大。“ユーザーの利便性を高めるためにできるだけ自由度を増やす“というのが、マイクロソフトの方針であるが、Project xCloudへの対応デバイスとして、Xbox One ワイヤレスコントローラーのほかに、Bluetooth対応のDUALSHOCK 4 ワイヤレスコントローラーやRazerのゲームパッドなども予定しているようだ。

 地域、端末、デバイスと、2020年のサービスインに向けて着実にサービスを広げていこうという姿勢がうかがえたのが、X019におけるProject xCloudの発表だった。「Project xCloudは、マイクロソフトのしっかりとしたテクノロジーの下支えがあって初めて可能になった」とショウドリー氏も同社の技術力に絶対の自信を見せる。

使用できるコントローラーも増加する。タッチパネルへの対応も予定しているようだ。

 提供された資料によると、「デベロッパーが何の作業も必要としない状態で、現在3500を超えるゲームと開発中の1900のXbox One用ソフトがProject xCloudで動いている」とのことで、開発に対する敷居の低さもうかがえる。Project xCloudがスタートしたら、急速にサービスが拡大していきそうな予感もある。

 それにしても、各社のクラウドゲーミングに対する取り組みが興味深い。少し考えてみただけでも、ソニー・インタラクティブエンタテインメントのPlayStation Nowや、NVIDIAのGe Force NOW、そして海外では11月19日からサービスを開始するStadia(日本では“スタディア”と読むらしい)などが挙げられ、それぞれ各社各様のサービスを予定している(PlayStation Nowのみサービス中)。PlayStation Nowはプレイステーション4やPC向けに家庭用ゲーム機向けのタイトルを提供、Ge Force NOWはPCやモバイル向けに、ハイスペックのPCゲーミング環境を提供、Stadiaは、PCとモバイル端末向けにPC用ゲームを提供といった具合だ。つぎの世代を担うサービスとして注目を集めるクラウドゲーミング。覇権を握るのはどのサービスなのか……気になるところだ。

数多くのメーカーがProject xCloudに参加。Xbox One向けに開発したソフトがほとんど手をかけずにProject xCloudに乗るということで利便性は高い。