3gooよりラグビーのゲームがリリースされることが決定した 。プレイステーション4用ソフト『RUGBY20』だ。しかも今冬の発売に先駆けて、明日(2019年10月29日)より、PlayStation Storeにて、ベータ版『RUGBY20 BETA』が無料(!)で楽しめてしまうという。なんともタイムリーな……。

ラグビー日本代表の熱戦をゲームで体験できる!『RUGBY20』が国内今冬発売決定で、10月29日よりベータ版の無料配信スタート_01

 じつは、記者がいまもっとも楽しみにしているのが、ラグビーワールドカップ 2019だったりする。東京ゲームショウ2019の翌週にあたる9月20日の開幕戦に始まり、タイミングさえ合えば試合は欠かさずに見るようにしている。もちろん、日本代表の活躍ぶりはご多分に漏れず興奮したクチだ。

 もともとスポース観戦は好きなので、ラグビーも子どものころからテレビなどで見てはいた(大学ラグビーが盛り上がっていた世代)。とはいえ、そこまで熱心にラグビーシーンを追いかけているというわけでもなく、改めてテレビでラグビーを見たタイミングとなると、4年前のラグビーワールドカップ2015までさかのぼってしまうかもしれない(とはいえ、“スポーツ史上最大の番狂わせ”と言われた、南アフリカ対日本戦は見ていない。ちょうど東京ゲームショウ2015の会期中にあたっており、仕事に追いまくられて見られなかったのだ。朝のニュースで結果を知ってびっくりしたのはなつかしい思い出)。そういう意味では、4年に1回やってくるにわかファンと言えるかもしれない(ちなみに“ジャッカル”という単語は今回初めて知った)。

 とはいえ、世界最高峰の試合は見ていて楽しく、日本代表のダイナミックな試合ぶりには激しく興奮した。あまりに気持ちが盛り上がりすぎて、残念ながら日本代表が南アフリカに敗れたときには、「これは、ラグビー日本代表ロスになるかも」とちょっぴり心配になった矢先の『RUGBY20』である。「なんともタイムリーな……」と言わずに済ませることはできなかったのだ。

 さて、『RUGBY20』は、発売元はBigben Interacvive、開発はEko Softwareというラグビーの強豪国フランスにオフィスを構える両社がタッグを組んだゲーム。2018年にリリースされた『RUGBY18』に次ぐタイトルとなるようだ。今回ひと足早く『RUGBY20 BETA』をプレイする機会をもらったので、そのプレイレビューをお届けしよう。ちなみに、この『RUGBY20 BETA』は、欧米ではプレオーダー(予約)の特典として用意されたもので、海外ではすでに実施中。それが日本では無料で楽しめてしまうというから、相当な太っ腹である。

 『RUGBY20 BETA』で楽しむことができるのは、20のナショナルチームによる国際マッチモード。権利の兼ね合いで、ワールドカップのフィーチャーは盛り込まれておらず、“ネイションズトロフィー”という大会名でワールドカップと同様に、予選プールと決勝トーナメントを楽しむことができる。

 スポーツゲームに選手を実名で登場させられるかどうかは、権利問題が絡んでくるのはご存じの通り。その点本作は、フランスの会社だけに、ヨーロッパのナショナルチームは概ね実名となっているが、ニュージーランドやオーストラリアなど、一部チームは実名ではないようだ。

 一方で、とてもうれしいのは日本代表チームが実名で収録されていることで、これは気分が盛り上がること必至。ただし、選手紹介時の写真はブランクのままで、これはベータ版だからなのかどうかは不明。権利が取れているナショナルチームの選手に関しては実際の写真が掲載されているので、日本代表に関しても製品版では期待したいところ。

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日本代表のユニフォームやエンブレムをしっかりと再現。
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選手はすべて実名で、気分が盛り上がる。
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残念ながらベータ版では写真の掲載はなし……。製品版では期待したい。
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ゲーム中の日本代表の選手たち。「これ誰?」と思わずツッコミを入れたくなってしまうが、製品版ではどうなるのか……。まあ、ツッコミながら遊ぶのも、それはそれで楽しいですが……。

 というわけで、まずは操作方法に慣れるためにチュートリアルにあたる“トレーニング”をプレイ。“パス”、“タックル”、“タックル(上級)”、“ゴールキック”、“ラインアウト”、そして“セットプレー”を体験し、ひととおりの遊びかたを学ぶ(なぜか、スクラムはない)。

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パスはR1ボタンとL1ボタンで行う。タイミングがなかなかに難しい。
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タックル(上級)は、左右どちらにパスが出されたかを見極めて狙いにいく。正直1回も成功しませんでした……。
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キックは右スティックを操作して行うのだが、思いのほかムズい。
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セットプレーの練習。日本代表は華麗に決めていたなあ……と思いつつ、心の日本代表(記者)は正直決められる気がしなかった。ただ、こうした緻密なセットプレーを駆使することも可能なようだ、ということはお伝えしておこう。

 何となく、半分できたようなできないような状態だったのだが、“習うより慣れろ”とばかりに、チュートリアルを切り上げて実戦に突入。日本代表を選んで、リベンジとばかりに、AIが駆使する南アフリカと対戦することに。が、習わずに慣れること叶わず苦戦。前半に一瞬のスキをついて決められたトライが響いて、0対5で敗退することに……。それでもタックルだけは何とか決められたので、大崩することはなかったのだが、どうにもこうにも攻め込めなかったのが敗因。

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プレイは後方視点で行う。ボールを確保して、パスを出して、陣地が不利なときはキックでエリアを稼いで……。と頭ではわかっているのだが、体もとい指が追いついていかない。
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スクラムは、外周のサークルに、ポイントを合わせていくようだ。これもムズい。

 『RUGBY20 BETA』では、AI対戦のほかに、ローカルおよびオンラインでの対人戦も楽しむことができるので(※)、3gooの担当者さんとプレイしてみることに。これが、お互い操作方法が慣れていない者どうしのプレイということで、ちょうどいい具合にレベルが噛み合って試合は白熱。誰もいないところにパスを出しては「ぎゃあ!」と叫んだり、ミスキックをしては舌打ちしたりしつつ、図らずも盛り上がってしまった。

※オンラインプレイはPlayStation Plus(有料)への加入が必要。

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3gooの担当者さんとの戦いでは、記者はワールドカップで気になっていたチームのフランス代表を選択。こちらはさすがに実名および実際の写真あり。
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4年後のワールドカップ(開催はフランス)が楽しみな20歳の新星、スタンドオフのロマン・ヌタマック選手。本物はもっとイケメンな気が……。

 やはり、ほかのスポーツゲームに比べると、操作方法に慣れるのに少し時間がかかるような気もするが、友だちとわいわい楽しみながらプレイに慣れて上達していくと楽しそうな予感。何よりも、ラグビー人気で盛り上がりを見せているいま、実際にラグビーゲームが遊べてしまうというのがとてもうれしい。ラグビーワールドカップの熱気そのままに、どのようなゲームなのか、まずは気軽にプレイしてはいかが?