Paradox Interactiveが開発を手掛ける『Stellaris(ステラリス)』は、宇宙空間で自身のエンパイアを繁栄させていくリアルタイムSFストラテジー。非常に多様な種族が登場し、自身の帝国や惑星の仔細な設定が可能で、自動生成される他国家との政治的駆け引きや、多種のユニットとそれらに紐づく圧巻のデータ量をもとにした多彩な戦略が楽しめる。まさに、Paradoxらしい骨太なストラテジーに仕上がっている。

 すでに海外でリリースされて高い評価を得ている作品だが、DMM GAMESによってプレイステーション4日本語版が発売されることが決定したこともあり、ここでは改めて本作の概要や魅力について、ゲームディレクターのDaniel Moregard氏に話をうかがった。

Daniel Moregard氏

『Stellaris』ゲームディレクター

――本作のコンセプトや魅力について教えてください。

DanielStellaris』はストラテジーゲームですが、プレイヤーに物語を語ってほしいというコンセプトを持ったゲームです。たとえば、まず自分のエンパイアを作り上げますが、さまざまな物語を付随させてセッティングすることが可能です。自分のエンパイアを善なるものとするか、悪とするか。どういったモラルや理想を持っているのか。自由に作り上げて、物語を描く自由さがあります。

 ストラテジーゲームなので、エンパイアを作り上げること、新たな銀河系を探検すること、リソースを探すこととが重要になります。エイリアンや未知のエンパイアと出会ったときには、ゲームに変化が生まれます。その相手は友なのか、敵なのかわかりません。実際に相手の理想、自分と一致すれば友好的に接することができますが、異なった場合は別の判断が必要です。

 仲間と力を合わせて、自分たちのギャラクシーを保護することも必要になります。プレイを進めるごとにさまざまな選択が増えていきますし、新しいチャレンジに満ちあふれています。

――海外ではすでにリリースされていますが、ユーザーからの反響はいかがでしょうか?

Daniel私たちのゲームについては、費やす時間が非常に多く、100時間以上かかるものが一般的ですが、プレイヤーの皆さんには好評です。皆さんゲームの楽しみかたはそれぞれで、ファンタジー的なストーリーを遊びたい人もいれば、上級的なストラテジーを楽しむ人もいます。短時間でいかに多くのリソースを確保してゲームに勝つのか、そういった作戦を熱心に研究するプレイヤーもいます。

――どんな帝国にするか、どのように楽しむのかはプレイヤー次第と。

Danielゲーム開始時にまず自分のエンパイアをクリエイトします。まずはエイリアン(住人)の外見を選び、それから肉体的に強いのか、賢いなのかといった特徴を決めます。そしてどんな地形を持った惑星かを選択します。それから民主主義的か、独裁的かといった政府の方針や文化など、エンパイアの属性を決めることができます。

――新たにゲームを始めるプレイヤーが、エンパイアを大きくするためにすべきことは何でしょうか?

Danielギャラクシーは未知なるものがいっぱいです。最初にしないといけないことは、探索ですね。近くにリソースがないか探すことと、周辺に住んでいる隣人がいるかどうか。隣人が友なのか、敵なのか、それを見極めることが重要です。未知のエイリアンや、陥落したエンパイアなど、さまざまなものに遭遇することもあり、宇宙では非常に多くのものが見つかります。

――ギャラクシーの規模はどれくらいなのでしょうか?

Danielゲームを開始するときに、ギャラクシーのサイズを大・中・小から選ぶことができ、その中にいくつのエンパイアがあるのかも選可能です。

――味方や敵になるエンパイアにはどのようなものがあるのでしょうか?

Danielゲーム内のほかのエンパイアは、種族や統治形態などを含めて、すべてランダム作成されます。穏やかな国家もあれば、非常に好戦的なエンパイアが生成されることもあります。

――エイリアンの他民族国家を作ることはできますか?

Daniel国家のバックグラウンドから多種族を選択することで可能です。また、アセンションパークというシステムがあり人間からサイボークに進化させることができます。完全に機械化したロボットを生産可能になった後に、彼らを奴隷とするか、人権を与えるかといった選択も出てきます。

――これからどのような種族のエイリアンが追加されるのでしょうか?

Danielまず今回発表した拡張パックの『Lithoids』では、岩石の種族を導入します。SF作品ではメジャーなものですが、これまで手を付けてこなかったのでそれを選びました。ほかにも水に関連する種族や、エネルギー自体を食糧とする種族など、さまざまなアイデアがありますが、実際に実装するときには現状の種族にどのような影響を与えるのかを考えないといけません。

――PS4版もリリースされましたが、PC版との違いはあるのでしょうか?

Daniel現状のPS4版はPC版よりも1年ほど前のバージョンになっていますが、2020年にアップデートを行う予定です。もともとPCのみで稼働しているストラテジーゲームをPS4版の操作に適合させるのは非常に難しいのですが、より快適にできるよう開発を続けています。

――ストラテジーゲームでは、ゲームが進むに連れて、やることが膨大になってくるケースがあります。PC版ではユーザーが自動化MODを導入したりしていますが、オート機能を公式に導入する予定はありますか?

DanielPC版ではすでに一部操作の自動化を実装しています。特定の惑星について、自動的に資源開発を行ったり、武器を自動生産する惑星として割り当てるなどの機能はありますね。開発チームとしても、プレイヤーがあまりに細部を管理することの煩雑さについての問題は把握していますので、プレイヤーにとって楽しい選択肢だけを残して、わずらわしい管理などを減らすよう開発を進めたいと考えています。

――今回発表された2種の拡張も含め、日本語版でプレイできるのが楽しみです。

Daniel新拡張パックの『Lithoids』では岩石の種族や岩石のシップを新たに実装します。もうひとつの『Federotion』では、ほかのエンパイアとの関わりかたを強化し、政治に関する部分がよりおもしろくなります。ほかにも新要素となる“Origin”ではエンパイアにさまざまなバックグランドを選択でき、種族の進化や惑星の滅亡イベントなども含まれています。

 日本語版が発売されることで、より多くの人に手に取ってもらえるようになることをがうれしく思います。広大な銀河を探索して自分自身の物語を描くのもいいですし、ストラテジーゲームならでのチャレンジを楽しみたい方にも向いたゲームです。日本の皆さんが本作をプレイしてくれることを楽しみにしています。