スウェーデン・ストックホルムに拠点を構えるゲームメーカーのParadox Interactive。デベロッパーとして『Hearts of Iron』、『Crusader Kings』シリーズといったゴリゴリのストラテジーゲームを多数開発し、一方で日本でも馴染み深い『Cities: Skylines』などのパブリッシングも手掛けている。
そのParadox Interactiveが、欧州で開催している知る人ぞ知るファンイベントが“PDXCON”だ。今年は10月18日~20日にかけてドイツ・ベルリンにて“PSXCON 2019”が開催。
数あるタイトルの中で、Paradox Interactiveが2020年に発売予定の新作RPG『Vampire: The Masquerade - Bloodlines 2』の日本語版がDMM GAMESより発売されるとあり、両社の協力のもとPDXCON 2019のメディアツアーが実施される運びとなった。
出展されるタイトルはストラテジーゲームがメインで、欧州のコアなストラテジーファン、ボードゲームファンが多数押し寄せるというPDXCONとはいかなるものか。
会場はベルリン郊外の倉庫街の一角にある、ウェアハウスの内部を改装したイベントホール。18日はビジネスデーとして世界のメディア向けに各タイトルのデモを行い、夜にはプレミアムチケットをゲットしたファンを招いて、開発者と交流できるパーティーも行われた。
19~20日の一般デーには、2000人を超えるファンが来場し、各種タイトルの最新ビルドを熱心に試遊したり、その場で出会った人とボードゲームに興じたりと、思い思いにイベントを楽しむ姿が印象的だった。
Paradox Interactiveのストラテジーゲームは、その複雑さや詰めに詰め込まれたデータ、テキスト群の豊富さが特徴で、それらを“パラドゲー”と称して通なストラテジーファンから愛されている。中にはSteamで有志による日本語化が行われているタイトルもあり、その熱意や愛情の深さがうかがえる。
PDXCONでは、何よりもイベント全体に“パラドゲー”という共通語を用いてみんなで交流しようという雰囲気が満ちており、ファンどうし、またParadox Interactiveとファンとの距離が近いイベントだと感じる。同じくメーカー主催のファンイベントで言うと、日本のUBIDAYなどに雰囲気が近いかもしれない。