岩田さんの言葉の一端を、多くの人に

 任天堂の元代表取締役社長にして、『バルーンファイト』や『MOTHER2』のプログラマーでもあった岩田聡氏(2015年7月11日に急逝)。そんな岩田聡氏の発言をまとめた書籍『岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。』が、2019年7月に発売された。ファミ通.comでも発表や発売時に記事にしていたので、ご存知の方もいるだろう。その発売から約3ヵ月。本書の第一章から第三章までが、“ほぼ日刊イトイ新聞”(以下、“ほぼ日”)で無料公開された。

 今回公開される第一章から第三章は、224ページ中の100ページと、本の4割強にあたるボリューム。無料公開されるページやその内容については、本記事の末尾にて紹介している。なお、『岩田さん』は全7章で、第六章は任天堂・宮本茂氏と糸井重里氏が岩田氏のことを語る特別インタビューになっている。

 今回の無料公開のきっかけについて、“ほぼ日”は下記のように触れている。

 『岩田さん』は、任天堂の元社長、岩田聡さんのことばを集めた本です。本の発売を告知したところ、世界中から大きな反響があり、7月末に一般発売してからは、老若男女を問わず、たくさんのかたに読まれています。この本をもっともっと多くの人に伝えたくて、このたび本の前半3章を無料公開することにしました。無料公開する前半3章には、岩田さんがどういう人であったのか、そして、どういう人であろうとしたのか、という、根本的な姿勢や態度について書かれています。それはゲームファンや経営者だけでなく、ふつうに暮らすふつうの人にとって、きっと前向きな影響をもたらすものだと思います。いまなお世界中で尊敬される任天堂の元社長、岩田聡さんのことばを、どうぞこの機会に読んでみてください。

 岩田聡さんが亡くなったのは2015年のことでした。その年、糸井重里が岩田さんについて書いた、たくさんの原稿が糸井重里の言葉を集めた本『抱きしめられたい。』に収載されています。こちらも合わせて公開します。

 “ほぼ日”のコメントにもある通り、今回無料公開されたものは『岩田さん』の第一章〜第三章だけではない。岩田氏が亡くなった2015年に糸井重里氏が岩田氏のことを記した原稿も合わせて公開されている。『岩田さん』に興味はあったがまだ読んでいない方、すでに読んだが糸井氏の『抱きしめられたい。』は未読の方は、下記リンクをどうぞ。

“ほぼ日”内『岩田さん』、『抱きしめられたい。』無料公開のページ

 ちなみに、ファミ通.comでは、この『岩田さん』について、編集担当であり、岩田氏と縁の深い永田泰大氏(元週刊ファミ通編集者)にインタビューを行っている。合わせて読んでいただければ幸いだ。

書籍情報

『岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。』

 任天堂元代表取締役社長岩田聡さんのことばを抜粋し、再構成して1冊にまとめました。岩田さんの経歴、経験、価値 観、哲学、経営理念、そしてクリエイティブに対する思いなどが、凝縮されています。
著者:ほぼ日刊イトイ新聞 発行:株式会社ほぼ日 価格:本体1700円+税 (Kindle版1615円+税) ページ数:224ページ ISBN:978-4-86501-422-8 イラスト:100%ORANGE ブックデザイン:名久井直子

『岩田さん』Amazon販売ページ『岩田さん』(Kindle版)Amazon販売ページ

『抱きしめられたい。』

 糸井重里が1年間に書いた原稿とツイートから、心に残ることばを選りすぐってつくる、「小さいことば」シリーズの10冊目。糸井重里の思考や、視点や、描写や、ユーモア、詩、好み、寂寥といったものが、散りばめられています。
著者:糸井重里 発行:株式会社ほぼ日 価格:1600円+税 ページ数:352ページ ISBN:978-4-86501-422-8

『抱きしめられたい。』Amazon販売ページ

無料公開されるページ 『岩田さん』(P1〜P101))

第一章 岩田さんが社長になるまで。

高校時代。プログラムできる電卓との出会い。/大学時代。コンピュータ売り場で出会った仲間。/HAL研究所黎明期とファミコンの発売。/社長就任と15億円の借金。/半年に1回、社員全員との面談。/もし逃げたら自分は一生後悔する。
◆岩田さんのことばのかけら。その1

第二章 岩田さんのリーダーシップ。

自分たちが得意なこととは何か。/ボトルネックがどこなのかを見つける。/成功を体験した集団が変わることの難しさ。/いい意味で人を驚かすこと。/面談でいちばん重要なこと。/安心して「バカもん!」と言える人。/プロジェクトがうまくいくとき。/自分以外の人に敬意を持てるかどうか。
◆岩田さんのことばのかけら。その2

第三章 岩田さんの個性。

「なぜそうなるのか」がわかりたい。/ご褒美を見つけられる能力。/プログラムの経験が会社の経営に活きている。/それが合理的ならさっさと覚悟を決める。/「プログラマーはノーと言ってはいけない」発言。/当事者として後悔のないように優先順位をつける。
◆岩田さんのことばのかけら。その3

無料公開されるページ 『抱きしめられたい。』(P221~P247)

世界のすべての灯を消せ/せいいっぱいの今日を/ありがと/また会おう/ぼくのお通夜に/だれかの助けになること/悲しむことをやめます/愛するものは、愛される/雲の向こうから/死のこと/いまも生きている人/Wさんとの食事/はじめての時間/ふつうの人/四十九日/がんばりたかった/神田から山梨まで/たくさんの心/2015年/まだ言いたい/さみしいものだよ/来ないかなぁ/さよなら

 『岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。』、『抱きしめられたい。』は、ともに“ほぼ日ストア”、AmazonなどのWEB書店など、ほぼ日ブックス取り扱い書店にて販売中。ほぼ日ストアで購入すると、特製“Iwataさんキーホルダー”が付いてくる。また、2冊を“ほぼ日ストア”で購入する場合、2019年11月1日午前11時〜11月15日午前11時までは、“送料無料キャンペーン”で、配送手数料が無料となるとのこと(合計金額が2000円以上の場合に限る)。

 岩田氏の言葉は、ゲームファンはもちろんのこと、それ以外の人にも多く響くはず。まずは無料公開分をチェックして、その一端を感じてほしい。