Valveが運営するPCゲームプラットフォームSteamで、ローカルマルチプレイのみのゲームをストリーミング技術でオンライン対応させる“Remote Play Together”が今月末にβ版として実装されることが判明した。

 これはSteamの開発メンバーであるAlden Kroll氏らが公表したもので、ゲーム開発者向けに公開されているSteamworksの技術情報などにも記載がされている。

 ローカルマルチプレイにはオンラインとはまた違った友達などと隣り合ってプレイする楽しさがあり、(オンライン対応に開発力を割くことが難しいことも多い)インディーゲームなどを中心に再評価が続いてきた。

 しかし当然ながらプレイする相手が同じ場所にいる必要があるため、『Cuphead』などローカルプレイのみのタイトルを前に「オンラインに対応していればいいのに!」と思った事があるゲーマーも少なくないのではないだろうか。

 Remote Play Togetherは、自分のプレイ画面を相手にストリーミング送信し、逆に相手からはコントローラーやマウス&キーボードの入力データを送信してもらうことで、ローカル/オフラインで一緒にプレイしている状態を擬似的に再現するというもの。

 同一画面で一緒にプレイするものであればローカルの協力プレイでも対戦でも問題なく、また画面分割でプレイするゲームなどにも対応するという。

 これまでも似たようなことを実現するソフトやサービスはあったが、Steamクライアント側で完結して機能を提供してくれるというのは楽でありがたい限り。試したかったゲームがある人は、実装時にβクライアントを導入してみるといいんじゃないだろうか。