『Gears 5』が2019年9月10日に日本マイクロソフトより発売された。『Gears of War』シリーズといえば、言わずと知れたマイクロソフトのファーストパーティーを代表するTPSシリーズの最新作(本作からなぜか『Gears 5』となったが……)。その重厚なSFの世界観と男臭い雰囲気(もしかして記者の主観かもしれない)、そしてマルチプレイの楽しさなどから世界的にも高い評価を獲得しているIPだ。

 日本ではXbox Oneが苦戦気味なために、ちょっと埋もれている感もあるが、『Gears 5』に対する評価はおしなべて高く、週刊ファミ通2019年10月10日号(9月26日発売号)のクロスレビューで合計37点のプラチナ殿堂入りを果たしているのを見て、記者も相当うれしくなってしまっていたりする。実際のところ、記者も本作から実装された3人協力プレイの“Escape”を、E3 2019で試遊させてもらったりしたのだが、テンポのあるゲームプレイがとても楽しかった。

 と、そんな折、マイクロソフトからThe Coalition(ザ・コアリション)へのバーチャルスタジオツアーのお誘いをいただいた。The Coalitionとは、『Gears 5』の開発スタジオで、『Gears of War 4』以降は、ロッド・ファーガソン率いる同スタジオがシリーズの開発を担当しているのはご存じの通り。スタジオツアーというのは、自社にマスコミ陣を招いてハンズオン(試遊)やインタビューを行うという海外ではおなじみの取材スタイル。バーチャルスタジオツアーというのは、それを映像でお見せするという趣向のようだ。

 というわけで届いたのが以下の映像(設定より日本語字幕対応)。7分あまりとなる映像では、ロッド・ファーガソン氏を始めとするクリエイター陣の『Gear 5』に対する思いなどが語られており、すでにプレイしている方はもちろん、これからゲームをプレイすることを検討している方にとっても、極めて興味深い内容になっている。

 さらに、ファミ通.comでは、ロッド・ファーガソン氏にメールインタビューを実施したので以下にご紹介する。

※写真は動画からキャプチャーしたものです。

ロッド・ファーガソン氏

The Coalition スタジオヘッド

――ケイトを主人公に起用した理由を教えてください。

ロッド『Gears of War 4』は、JD・フェニックス、ケイト・ディアス、デル・ウォーカーという新たなスクワッドが、ケイトの母親レイナを救うべくスワームと戦っていくというストーリーでした。本作では、プレイヤーの皆さんにケイトのストーリーと彼女の家族のスワームとの関わりについてさらに深く知っていただくことができると思います。ケイトの目線から『Gears 5』のストーリーを経験していただくため、彼女が主人公になるのは自然なことでしたし、私たちはこの方向性がうまくいくように全力を尽くしています。またJD、デル、マーカス・フェニックスという人気キャラクターが再登場し、重要な役割を演じますので、これまでのシリーズファンの方にも喜んでいただけると思います。

――ずばりストーリーのテーマは?

ロッド『Gears 5』は、『Gears of War 4』の出来事のあとのケイトのストーリーを追っています。ケイトの世界は大きく揺らいでいます。スワームは“DeeBee”を堕落させ、人間の都市を襲っています。危険が迫る中、ケイトは敵と自分とのつながりを明らかにし、セラに迫る真実の危険を見つけるのです。

――『Gears 5』では、“Escape”や“マップ ビルダー”といった新機能が搭載されていますね。

ロッド“Escape”は、攻撃的でハイリスクな協力モードです。一方の“マップ ビルダー”では、プレイヤーの好みのマップを作って楽しみ、さらにフレンズと共有してチャレンジしてもらうことができます。ふたつのモードで私たちは、『Gears』フランチャイズのさらなる楽しみかたを提供したかったんです。ローンチ時には、“マップ ビルダー”では、プレイヤーはまずは“Escape”のマップを作れますが、ほかのモードのマップはローンチ後に順次対応していきます。
 『Gears』シリーズおなじみの協力プレイである“Horde”は2~3時間を要しますが、“Escape”は、15~20分ほどの経験になります。私たちは、“Escape”において、夕食前に気軽に楽しめるような“Horde”を提供したかったんです。“Escape”は3人のプレイヤーにタイムリーなオプションを与えるためのものというわけです。
 『Gears 5』では、新たな“Versus”モードを搭載していますが、これはアーケードライクなモードで、『Gears』シリーズに初めて触れるプレイヤーのために用意したものです。これまでの“Versus”は、おもに“ウォールバウンズ”や“ナッシャーショットガン”を優先的に使わないといけないような、難易度の高いものでした。新生のアーケードライクな“Versus”は、これとは少し違うゲームプレイを求める方々向けのもので、スピードを抑えて、攻撃範囲を広げたものになっています。ローンチ後はモードやそのほかの要素をさらに追加するプランをしっかりと立てていますので、ご期待ください。

――“Horde”はどのように進化しているのですか?

ロッド『Gears 5』における“Horde”の特徴は、要塞ベースのゲームプレイからキャラクターベースのゲームプレイに移行したことです。各キャラクターは独自の人格、進化、プレイスタイル、レガシーを持って、このモードに入ってきます。JDが任意に空爆する、ケイトが自身の姿を消すなどのアルティメット・アビリティは、『Gears of War 4』の土台となっていた要塞ベースのゲームプレイに、新たな局面を加えるものとなります。

――素朴な疑問なのですが、なぜタイトルを『Gears of War 5』ではなくて、『Gears 5』にしたのですか?

ロッド『Gears 5』は、皆さんの期待値に私たちがチャレンジするゲームです。そして、それはゲームの名前にも関わってきます。『Gears of War』がフランチャイズの名称であることに変わりはありませんが、さまざまな商品を提供するようになったので、簡潔なタイトルがふさわしいと考えました。たとえば、『Gears of War POP!』ではなくて、『Gears POP!』になったように。その流れで、『Gears Tactics』と『Gears 5』としたほうがすっきりします。私たちはつねに『Gears』と呼んでいたので、シンプルにそのままタイトル名にしたほうが自然な感じがしました。簡潔で、いまの時代に合っていると思います。