『Indivisible(インディビジブル)』は、『スカルガールズ』を手掛けた開発スタジオLab Zero Gamesの最新作ということもあり、注目を集める1作。2015年に発表された同作だが、この2019年10月9日にはプレイステーション4とXbox One、Steamで配信。その後Nintendo Switch版も予定している。

 日本のアニメーションを思わせるグラフィックが印象的な『Indivisible』は、RPG要素を組み込んだ横スクロールアクション。菊田裕樹氏がサウンドを担当している点も、日本人が身近に感じられる要素のひとつになっているかもしれない。Steam版のリリースまで1ヵ月半となった同作を、gamescomの会期中に、パブリッシャーである505 Gamesのブースで試遊することができた。

 本作の主人公は、少女アジュナ。自分が生まれ育った田舎町を何者かに襲われたアジュナは、謎の力に目覚め、その力の源を探るべく旅に出ることになる。アジュナの冒険の力強い味方となるのが、特殊能力を持った“インカーネーション(化身)”。戦闘時は最大3人までいっしょに戦うことができ(つまりアジュナも含めて4人)、アジュナと共闘する頼もしい味方となる。“インカーネーション”は旅をしていくごとに順次仲間になり、最終的には20人くらいが仲間になるようだ。

 記者が試遊できたのは、ゲーム中盤の部分だという “Tai Kung City”。南アジアの雰囲気がふつふつと漂うステージだ。試遊の説明役を担ってくれた女性によると、「犯罪者のボスを探すことがこのステージの目的になる」という。キャラクターどうしの会話を経たあとで、いよいよゲームがスタートに。

 本作では、アクションが要求されるのはおもに移動時。各ボタンにはそれぞれアクションが割り振られているのだが、ときに複合的な操作を求められることがあり、これが記者みたいなヌルゲーマーにとっては相当やっかい。たとえば、いま思いついた一例を挙げると、“方向パッドの下+Aボタン”を押すと高くジャンプをすることができ、そのジャンプ中に“Xボタン”を押すと、壁に斧を引っ掛けることができて、より高いところへ到達しやすくなるといった具合だ。

※操作方法は、試遊で使用されていたXbox One版に準拠

 ときに、飛び石のように空中に浮いている提灯をぴょんぴょんと跳ねていくというアクションが求められるのだが、そんなときは、“Aボタン”を押してジャンプ中に“方向パッドの下+Xボタン”で、槍を下向きにして、ホッピングの要領でジャンプすることになる。記者はこの動きが苦手で、何回か失敗をくり返してしまったのだが、“何回でもトライしたい”と思わせるのは、操作性のよさのゆえであろうか。

 “RPGっぽい”と思わせるのがバトルシーン。本作では、移動時に敵とエンカウントするとそのままバトルに突入することになるのだが、ゲージが溜まるとボタンを押して、自動的に敵に攻撃をしてくれるという、いわばコマンド方式となる。ゲージは3段階あり、4人のキャラクターそれぞれのペースで溜まっていくので、「敵が攻撃してきそうなので、このキャラクターはゲージが1段階の状態でとりあえず攻撃させて、こっちのキャラクターはゲージが3つ溜まるまで待とう」といったタイミングを考えての戦いかたができる。また、味方が攻撃するごとに全体のゲージが溜まり、“Rボタン“をおさえながら攻撃ボタンを押すと、必殺技を仕掛けられる。さらに、意外とキモとなりそうなのがガードで、敵が攻撃を仕掛けてきそうな味方に対して、攻撃時と同じボタンを押すと防御できる。

 と、かように独特な操作方法を持つ『Indivisible』だが、これがなかなかに楽しい。移動時のアクションとバトル時のアクションの緩急で、アニメーションの美しさと相まって、四の五の言わずに、とにかくいつまでも遊んでいたくなる1作だ。

 と、与えられた試遊時間はあっという間に過ぎ去って、説明をしてくれた女性に挨拶をしつつ、なんとなく「Lab Zero Gamesの方ですか?」と聞いてみたら、何と、『Indivisible』のクリエイティブディレクラーでアートディレクターとのこと。キャラクターデザインもすべて彼女が手掛けているという。「え! そんな方にヘタレな腕前を披露していたのか!」と思うと、急に恥ずかしくなってしまった。

 彼女の名前はマリエル・カートライトさん。ロサンゼルス在住で、お母さんが日本人だという。「日本語版は出ますか?」と聞いてみると、海外版から少し遅れるようだが、出るという。おお、これは楽しみ! 日本発売が楽しみなタイトルがまた1本増えました!