『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』は、1992年にスーパーファミコン向けに発売された『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』を原案に、『ALWAYS 三丁目の夕日』（2005）や『STAND BY ME ドラえもん』（2014）を手掛けたVFXの第一人者である山崎貴氏が脚本と総監督を務めた作品。
記者会見にはスタッフとキャストが勢揃いし、2015年の企画始動から約4年の制作期間を経て、ついに完成、公開を迎えることが発表された。
登壇者は、本作の総監督である山崎貴氏、監督の八木竜一氏と花房真氏。そして、『ドラゴンクエスト』生みの親であるゲームデザイナーにして、本作の原作と監修を務めた堀井雄二氏。『ドラゴンクエスト』シリーズの音楽を手掛け、本作でも音楽を担当した作曲家のすぎやまこういち氏。
さらに、本作の主人公であるリュカ役の佐藤健さん、ビアンカ役の有村架純さん、フローラ役の波瑠さん、ヘンリー役の坂口健太郎さん、パパス役の山田孝之さん、サンチョ役のケンドーコバヤシさんという、キャスト陣も出揃った。
総勢11名の豪華な布陣で本作の完成を報告するとともに、本作への思いをそれぞれが語ってくれたので、ざっと紹介していこう。
「『ドラゴンクエストV』にはいちばん思い入れがあります。完成した映画を観ましたが、すばらしい出来。はやく反響が聞きたい」（堀井雄二氏）
「『ドラゴンクエスト』が映画になるのは初めてなので、いちオーディエンスとして楽しみにしています」（すぎやまこういち氏）
「長い時間をかけて、人生を削って作った作品です。八木監督と花房監督を中心にしてやり切りました。本当にたいへんな戦いでした」（山崎貴総監督）
「（制作に）4年かかりましたが、数限りない“レベルアップ”をくり返して完成し、力強い作品になりました」（八木竜一監督）
「本当にたいへんな“クエスト”でしたが、完成してほっとしています。早く、多くの方に早く観ていただきたいです」（花房真監督）
「大役を務めさせていただいて光栄です。ファンの方は思い入れが強く、映画化を良しとしない方もいるかもしれません。でも、大切な思い出を持っている方にこそ観ていただきたいですね」（佐藤健さん）
「長年愛され続けている作品なので、足を踏み入れるには畏れ多いと思い、不安もありました。いまでは登場人物を愛おしく思います。もう1回観たいです」（有村架純さん）
「声の仕事は不慣れで、貴重な体験をさせていただきました。（作品を観て）自分の声だと思うと照れくさいのですが、映像の迫力に惹き込まれました」（波瑠さん）
「僕も『DQ』ファンで、『DQV』も大好きな作品でくり返し遊びましたし、映画化にも驚きました。まず、一度は観てほしいですね。多くの方に“観に行くぞ”と思っていただければうれしいです」（坂口健太郎さん）
「声の仕事は多いのですが、今回はどういう感じで行くのか、少し大げさにするのか、フラットで行くのか……山崎さん（総監督）に訊いたら、“ハイブリッドで”と言われました。そこで迷いまして、そんなにうまくないかもしれません（笑）」（山田孝之さん）
「声を収録したのは3年前なので、そこから比べたら自分も成長しているだろうと思いながら完成版を観たら、何も変わっていませんでした（笑）。とはいえ、ナンバリングは欠かさずプレイしてきた男ですから。（『ユア・ストーリー』という）タイトルにも納得しました」（ケンドーコバヤシさん）
この後も質疑応答でそれぞれの『ドラゴンクエストV』そして『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』に懸ける思いを語ってくれたので、詳細は後ほど改めて報告する。
2019年8月2日より全国で公開される『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』。そのベールが完全に明かされるまで、あと少し。ワールドプレミアも実施されたが、当然ながらネタバレはできるだけ避けて、まっさらな気持ちで“冒険”を楽しんでほしい。
